決死のスクランブル

NFCチャンピオンシップはイーグルスが勝利。そのスーパーボウルでの対戦相手を決めるAFCチャンピオンシップの時がやってまいりました。

チーフスvsベンガルズは昨シーズンと同じカードであり、ベンガルズがチーフスを逆転勝利で破っております。

マホームズの倒し方 いよいよ勝てばスーパーボウル、負ければ全てパーのチャンピオンシップのステージです。 AFCの対戦カードは、第1シードのタイタンズを倒して勝ち上がったベンガル

 

5年連続でチャンピオンシップ出場なれどリベンジに燃えるチーフスが勝つのか、それともベンガルズが返り討ちにして2年連続のスーパーボウル進出となるのか。

名試合が多いチャンピオンシップに相応しい激戦になりました。

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スコア&ダイジェスト

ハイライト&データ[GAME CENTER(NFL.com)]

 

1Q

2Q

3Q

4Q

TOTAL

ベンガルズ

0

6

7

7

20

チーフス

3

10

7

3

23

総評

チーフスにとってベンガルズは天敵。

特にベンガルズQB”ジョー・バロウ”はチーフスQB”パトリック・マホームズ”にこれまで負けた事がありません。

 

予想では互いに攻撃力の高いチームなので点の取り合いになるかと思いきや、そうでもない締まった内容になりました

 

マホームズは前試合で負傷した右足首のねん挫(ハイアンクル・スプレイン)の影響からか、大胆なスクランブルは仕掛けられないどころか、ミドルパス以上になると十分に足を踏み込めずコントロールがつかなくなるシーンもあり、終始ハンデを背負って戦いました。

通常ならば完治に3~6週間かかる言われている負傷なので、無理もありません。

 

しかし、チーフスはベンガルズのオフェンスを封じてFGで先制点を得ます。

さらにレシーブから横にトスするスペシャルプレーを敢行・・・

これは大失敗。アブねぇよ!
( ̄Д ̄;;

 

気を取り直して、チーフスが生んだルーキーRB”アイザイア・パチェコ”のランでTD!

・・・滑らなかっただけに、OLのホールディングで取り消し。FGに降格。

 

 

第2Q、ベンガルズ有利のハズなのに、どうもバローがテンポを掴めない。

かつ、この時点で4サックを喰らう相変わらずのOLの弱さ!

 

ベンガルズはFGを決めてすがるも、チーフスWR”マルケス・バルケス=スキャントリング”(以下、MVS)へのロングパスが決まり、さらにTE”トラビス・ケルシー”の体格差を活かしたTDレシーブで 3-13と突き放す!

 

反撃に転じねばならないベンガルズだったが、インターセプトを喰らって停滞。

 

モメンタムは完全にチーフス!もはや勝負あったか!?
←CIN   _ヽ|’A`|ノ KC→

 

 

だがしかし、このステージまで勝ち上がってきたベンガルズもアホではない。

試合序盤にチーフスCB”ジャリウス・スニード”が脳震とうでOUTになったため、TE”ティー・ヒギンズ”へのカバーが弱くなるマッチアップを突いてきたのだ!
!∑(゜ Д゜)

 

ヒギンズへパスを集めてFGレンジを決めて前半終了。

6 – 13

1ポゼッション差のビハインドなれどテンポと反撃のつかんだベンガルズ。後半から逆襲が始まる!

 

 

やはり後半のベンガルズはヒギンズを多用した攻め!

そしてバロウのスクランブル!!あまり印象は無いが、バロウは足も速いのだ。

 

13-13の同点で振り出しに戻すが、チーフスはすぐさまTDで引き離しにかかる!

MVS!MVS!( ゚∀゚)o彡゜

 

だがモメンタムはベンガルズに行ってしまったようで、マホームズが珍しくすっぽ抜けでターンオーバー!

 

かつ、我々はこの男の事をすっかり忘れていた!

ベンガルズの4thDown-6ydの決死のギャンブル。

チーフスのディフェンスがミドルゾーンを警戒していた裏をかいて、これまで徹底カバーされていたベンガルズのエースWR”ジャマール・チェイス”へのロングパスがとうとう火を噴いた!!

 

このドライブでベンガルズがTDを決めて、第4Qに20-20の振り出しに戻ってしまった!

FGすら致命傷となるスリリングな展開に突入!

 

審判団がベンガルズに不利な裁定をし続けるもめげないベンガルズは、チーフスのオフェンスを止める!

 

一方、攻める”ジョー・バロウ”。もはや切り札のスクランブルを出し惜しみしている場合ではない!

 

しかし不幸にも2度目のインターセプトでパー!

 

 

一方、マホームズの足も限界にきており踏ん張りがきかずコントロールが乱れてパントに終わる!

 

だが流れはチーフスにあるのか、ベンガルズは微妙なインテンショナル・グラウンディングを取られ、またも審判団に不満爆発!

疑惑の裁定で生まれた 3rdDown-16yd の危機をも根性の23ydのロングパスで切り抜ける!

しかし、DE”クリス・ジョーンズ”にサックされてパントで終了!!

 

 

もはやテキストでは伝わらぬギリギリの死闘!

字で書くのがもどかしい!実際に見てもらわないと、このスリルは伝わらないのよ!
(;´Д`)ノ

 

 

同点のまま残り30秒。

もはや延長戦に突入かと思った時!敵陣47ydでQB”パトリック・マホームズ”が最後の切り札を使った!
魂のスクランブルだ!!

 

進んだのはたった5yd。残り8秒。タイムアウトは無し。

やっぱり延長戦かと思いきや、場外に出たマホームズに対してベンガルズDE”ジョセフ・オサイ”がヒットしたことで・・

「アンネセサリー・ラフネス」の15yd罰退!!

痛い!痛すぎる!((((;゚Д゚))))

ベンガルズ不利な裁定が多かったとはいえ、これは映像で再確認しても取られて仕方ない!

 

K” ハリソン・バトカー”の45ydFGに全ては託された。

スーパーボウルの切符を掴む決勝FG!

もうカメラはボールを追う必要のない完璧なFG!

20-23

チーフスが死闘を制してスーパーボウルに駒を進めました!
(∩´∀`)∩ワーイ

 

 

 

ハンデを背負いながらも勝利したQB”パトリック・マホームズ”のスタッツは、パス29/43回326yd獲得、2TD、0INT、1ファブルロスト。

足の負傷の影響でランは3キャリーでたった8ydでしたが、ラストの5ydのスクラブルが勝負を決定づけました。

 

ラン全体ではRB”アイザイア・パチェコ”が走っていた印象がるものの実は26ydしからランしておらず、ほぼパスで攻めました。

 

レシーブではWR”マルケス・バルデス=スキャントリング”が116yd獲得1TDと活躍。

TE”トラビス・ケルシー”も78yd獲得、1TDの活躍。

トラビス・ケルシーと言えば、スーパーボウルではイーグルスに所属する兄のC””ジェイソン・ケルシー”と対決になります。

 

スーパーボウルでの兄弟対決はこれまでHCのハーボウ兄弟が対決しましたが、選手では初になります。

参考:

Brother 「事実は小説より奇なり」という言葉がありますが、2012シーズンも例年のごとくまるで脚本があるかのような驚きの展開ばかりでした。 NFLは本当に終わりのないドラ

 

 

 

一方、僅差で敗れたQB”ジョー・バロウ”のスタッツは、26/41回270yd獲得、1TD、2INT。

ランで30yd獲得はチームTOP。

レシーブTOPはTE”ティー・ヒギンズ”の83yd獲得、1TD。

 

ほんのわずかな差で2年連続のスーパーボウル出場はかないませんでした。

課題は2年連続でOLの補強でしょう。

またこのステージに帰ってくることに期待しています。

 

おまけ