スコア&ダイジェスト

    1Q 2Q 3Q 4Q OT total
ペイトリオッツ (12-4-0) 0 14 0 14   28
シーホークス (12-4-0) 0 14 10 0   24

総評

プレーオフを奇策で勝ち上がってきたパッツなので、最終決戦でも何か武器を隠し持ってると思いきや、基本のスタイルのみで戦い抜きました。

奇策を全部見せる事で、最後にも策があるようで実は策が無いポーカーのような心理戦をしかけたのかもしれませんが、エリジブル申請からOLへのパスや空気圧の問題など、批判する世論を払拭し、本当の王者である事を示したかったようにも見えました。
(あとで記録を見ると、エリジブル申請は数回やっていた)

 反則が少ないテンポのよい試合に見えましたが、パッツのホールディングが見過ごされたりなど判定は緩め。それよりもCB”ダレル・リーヴィス”がエンドゾーン内の審判と接触したせいでTDを許したシーンは、シーホークスを応援していた私でも「審判は石と同じ」とはいえ、審判のあり方にまたも憤りを覚えました。

そのリーヴィスも来シーズンはFA。パッツが再契約という以外にもビルズのライアンが狙ってるとか、JETSが引き戻すとか、噂が飛び交っています。

 

話を戻しまして、両者のO#に関しては、ショートパスとランで的を散らしつつリズムを作って時間をコントロールしながら進むパッツと対照的に、シーホークスはリンチのラン以外はロングボトムで一気に距離を稼ぐウィルソンとのスタイルの差が目立ちました。

シーホークスはWR#13″クリス・マシューズ”というほぼ無名のルーキーが4レシーブ109yd、1TDと爆発。が、シーズンを通してレシーバー不在がやはり最後まで響いた感じがします。ハービンをJETSにトレードすべきではなかったのでは ないでしょうか?

逆にパッツはWR#11″ジュリア・エデルマン”がかつてのウェルカー以上の仕事をし、TE#87″ロブ・グロンコウスキー”が今シーズンは最後までケガ無く耐え抜いたおかげで、逆転ドライブを演出できたと思います。どちらか欠けていれば、また負けていたと思います。

 

何といっても議論の中心は、シーホークスが4点差を追うラスト26秒で2nd-Goalの敵陣1yd。ここでリンチのランでTDを奪い逆転してパッツにトドメを刺すかと思ったら、プレーコールはWR#”リチャード・ロケット”へのパス。これをパッツのルーキーS”マルコム・バトラー”がINTし、パッツ勝利がほぼ確定してしまったシーンです。

読まれているであろうリンチのランをベタに行って止められた場合、タイムアウトを使えばタイムアウト無しの3rdDown。こうなるとまたランを使い止められるとギャンブルする前に試合終了となるので、プレーの選択肢が狭まります。

加えて、パスを決める確立は2rdDownでパスを投げるより難しくなります。

ならばパッツD#がリンチのランに張るであろうこの2rdDownでパスを投げた方がいいという考えに至るのも納得できます。
(Madden をやってると痛いほど分かる)

ここまで勝利に貢献してきたリンチに全てを託すべきだったと思いますが、極限状態において、いろいろ思考がめぐるのも無理はありません。

しかしながら、シーホークスは2プレー前にディレイを止めるために貴重なタイムアウトを1回を使ってしまった事が非常に悔やまれます。後1回残っていればギャンブルを使ってでもランでゴリ押しという事も出来たでしょう。

 なんにせよ、シーホークスのミスというより、あのパスをINTするバトラーのパフォーマンスを賞賛すべきでしょう。

 

それにしても激戦のオチが「だるまさんが転んだ」と乱闘というドリフのようなゴタゴタな終わり方になり残念でしたが、仲間が乱闘を横目に暴れん坊のシャーマンがブレイディと冷静に話をしている姿がシュールでした。これぞNFLです。

 

さて、モンタナと並ぶ4度目の制覇を成し遂げたブレイディは当然、2015シーズンは連覇と前人未到のスーパーボウル5勝を目指すのみでしょう。

しかし、それはかなう事はありません。なぜなら、新生JETSのダイナスティが始まるからです!
+  ( ・`Д・´)+キリッ

 誰が見ても「負け犬の遠吠え」に聞こえますが、私、及び全てのJETSファンはそうなる事を信じております!

以上でNFL2014シーズン終了。今シーズンの私の仕事も残すは「がっかり・オブ・ザ・イヤー」のみとなりました。

とりあえず、SEE YOU NEXT SEASON!!

sb49-tom-brady-russell-wilson-dm

 ブレイディのスタッツはパス37/50回328yd獲得、4TD、2INT。
2INTありましたが、決めるべきところで決めるところは王者の貫禄です。

対するウィルソンはパス12/21回247yd、2TD、1INT。ランは3回39yd。

1プレー違えば逆の立場であったかもしれない死闘でした。しかし、ブレイディって毎回SBは死闘になりますね。

兄者には悪いですが、去年とは別次元の素晴らしい試合に感謝です。