半世紀にわたる悲願

プレビュー記事でも書きましたが、今のNFLが誕生しジェッツとイーグルスとの初対戦が1973年。

別カンファレンスであるイーグルスとは対戦が滅多にありませんが、現在まで50年間も勝利したことが無い天敵でした。

 

そして今回の対戦、イーグルスは無敗の5連勝で絶好調であるのに対して、ジェッツは自慢の先発CB2名が欠場という最悪の状況です。

 

こんな負け試合でも早朝から観戦しなければならない ドM な私でしたが、予想とはかなり違う展開が待っていました。

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スコア&ダイジェスト

ハイライト&データ[GAME CENTER(NFL.com)]

 

1Q

2Q

3Q

4Q

TOTAL

イーグルス

7

7

0

0

14

ジェッツ

0

9

3

8

20

オフェンス

RT”アライジャ・ベラタッカー”がIR入りしたため、代役にOL”マックス・ミッチェル”が入りOLがまたも弱体化しましたが、QB”ザック・ウィルソン”は落ち着いてパスやスクランブルの判断ができるようになりました。

危うくインターセプトされそうなシーンがあったものの、的外れなパスは無くなり安定性が出てきました。

 

以下の動画のように自陣を背負った危険地帯でも、落ち着いてロングパスを通せるQBになるとは感無量です。

この間まで、スイングパスすらワンバンで投げるQBだったのに信じられません。
!∑(゜ Д゜)

 

ただ、先週と同様にFGレンジには入れるもののTDを決めれない決定力の無さと、ヘッドスライディングする癖は治らず。

しかしながら、意外にも2ポイントコンバージョンのパスは得意であり、今日も決めています。

だったら普通のレッドゾーンO#で決めれるハズなのですが、これはプレーコールが悪いのかもしれません。

 

スタッツはパス19/33回、155yd獲得、0TD、0INT、レーティング73.5。5被サック。

勝利したQBには見えないスタッツですが、ターンオーバーなど致命的ミスをしなければD#がなんとかするチームという事で、特大ジャイアントキリングをやってのけました。

 

 

ランはRB”ブリース・ホール”が12回39yd獲得、1TDと奮わず。

TDランを決めていますが、これは残り2分切って2点ビハインドでのTDランです。

この状況、イーグルスD#はわざとTDランを通して反撃の時間を残したでしょう。

 

普通に考えてエンドゾーン手前でダウンして時間をギリギリまで潰してからFG蹴った方が反撃の機会を与えず良いと思うのですが、「TDランが欲しい!」という個人的欲求が見えました。

この後のD#が大変だったのに!喝だ!!
ヽ(`Д´)ノ

 

あとイーグルスD#のオフサイドから派生したフリープレーでWR”ギャレット・ウィルソン”へロングパスを通したのに、WR”アレン・ラザード”が不正なタックルでパス成功をパーにしたどころか罰退になったもシーンも喝です。

フリープレーなんだから余計な事するな!
ヽ(`Д´)ノ

 

振り返るとジェッツのレッドゾーンでの決定率の低さはQB”ザック・ウィルソン”一人の責任でなく、かなり味方に足を引っ張られています。

ディフェンス

やはり勝利を呼んだのはD#。

しかも、CB”ソース・ガードナー”、CB”D.J・リード”の先発らに加えてCB”ブランディ・エコールズ”も欠場。

つまりCBのTOPから3人が不在という超不利な布陣であったのに、イーグルスを後半無得点に抑える快挙を達成しました。

 

そう、ジェッツのDB陣は層が厚い!

控えのCB”ブライス・ホール”やCB”マイケル・カーターⅡ”も着実にレベルアップしております。

 

しかし、本当の勝因は万全だったフロント7でしょう。

DLは強力なイーグルスOLに負けずQB”ジェイレン・ハーツ”にプレッシャーを与え、さらに恐れていたランの被害を最低限に抑えつつ、ハーツのミスを誘発しました。

 

昨年の忘れられたドラ1”ジャーメイン・ジョンソン”のファンブルフォースが、DL”クイネン・ウィリアムズ”の初インターセプトに繋がります。

 

LB“C.Jモズリー”のファンブルフォースからもターンオーバー!

 

 

極めつけがラスト2ミニッツ。

1stDown取られたら敗北となる絶体絶命のピンチにS”トニー・アダムス”が値千金のインターセプトを決めました!

 

このQB”ジェイレン・ハーツ”の致命的なミスも、DLのプレッシャーありきです。

かつ、ハーツは再三頼りにしてきたTE”ダラス・ゴーダート”の姿を見て軽率に投げましたが、ゴーダートがダブルカバーされていたのが見えていなかったのでしょう。

まさにジェッツが張った起死回生の罠に引っかかったわけです。

 

 

しっかし、この直後のオフェンスでRB”ブリース・ホール”が調子に乗ってすぐにTDを決めちゃったので、結構時間を余らせてジェッツD#がTDを死守せねばならないターンになります。

 

ラストの4thDownのロングパスは焦りました。

 

インターフェア取られたら最悪でしたが、見事にS”ジョーダン・ホワイドヘッド”がカットして勝利。

 

 

QB”ジェイレン・ハーツ”のスタッツはパス25/48回280yd獲得、1TD、3INT。レーティングは59.5と奮わず。

 

WR”A.J・ブラウン”に131ydも獲得されましたが、オフェンスを切ってリズムを作らせませんでした。

 

[追記]

スタッツ上では目立たなかったものの、先発CB不在のためPSから急遽ロースターに加えたCB”クレイグ・ジェームス”が高い評価を受けていました。

今後の活躍に期待です。

 

スペシャルチーム

今宵もK”グレッグ・ズーライン”が蹴りまくって4本のFGを全て成功。2戦続けて勝利に大貢献です。

 

逆にイーグルスK”ジェイク・エリオット”が37ydのFGに失敗するという意外な事がありました。

第4Qでジェッツが2点差を追う状況でしたので、このFGを決められていたら結果は違っていたのかもしれません。

総評

まさか無敗の5連勝、かつ、50年間勝利したことが無かったイーグルス相手に大勝利!予想外すぎて驚きました。

ジェッツファンの心境は、鬼滅の刃の おやかた様でしょう。

 

長年にわたり蹂躙され続けてきた まさに鬼のようなイーグルスにやっと打ち勝ちました。

これでジェッツの何かが変わるハズ。

 

 

話戻して、両チームのあらゆるスタッツの数値を比較するとほぼイーグルスが上回っていますが、ターンオーバー数だけはイーグルスが4に対してジェッツは0。

これが勝利へ直結しており、他のスポーツに無い重要な要素です。

 

実はこの直前に行われた49ers vs ブラウンズ戦でも、無敗の49ersが格下と思われていたブラウンズに敗れる波乱が起きており、ジェッツはブラウンズに勇気をもらった一面もあったと思います。

 

そしてQB”ザック・ウィルソン”の得点力はまだイマイチですが、強豪イーグルス相手に試合を壊さず敵陣に当たり前のように入れるレベルにまで成長した事も勝因です。

 

しかしながら、QB”アーロン・ロジャース”の回復が思いのほか早いようで、試合前にフィールドで軽く投げる姿が見られました。

 

ロジャースが試合に出れる状態になった時、果たしてどちらが先発になるのかも気になるところですね。

 

 

なにわともあれ、予想外のジャイアントキリングで2連勝したジェッツ。気になる来週の対戦相手は・・・

なんと来週はBYE WEEKで休み。

CB陣の回復には丁度いいタイミングでしょう。

 

序盤のスケジュールは強豪相手ばかりでかなりキツいものでしたが、勝率5割で乗り切ったのは上出来です。

 

同地区のドルフィンズが強すぎますが終盤での直接対決までに対抗できる戦力をそろえ、なんとか勝利して今シーズンこそプレーオフに届いてほしいところです。