黒い金曜日

NFL初のブラックフライデーゲームは、地区首位のドルフィンズと生き残りを賭けた重要な一戦。

ここでジェッツは勝たねば首位争いに加わるのは難しいでしょう。

負けられない戦いがここにある!

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スコア&ダイジェスト

ハイライト&データ[GAME CENTER(NFL.com)]

 

1Q

2Q

3Q

4Q

TOTAL

ドルフィンズ

3

14

3

14

34

ジェッツ

0

6

0

7

13

オフェンス

先発QBを”ザック・ウィルソン”から”ティム・ボイル”に交代しましたが、やはりOLの弱さが致命傷。

LT”メカイ・ベクトン”の代わりに、ドラ4”カーター・ウォーレン”が先発しますが、結果は7被サック、8被ロスタックル、12QBヒットと散々なもの。

 

ボイルはザック君と逆でショートパスを主軸とする純粋なポケットパサーゆえにオフェンスに意外性は無く、たやすく封じられます。

 

 

第4QにTDパスを決めていますが、これは点差が着いたためにドルフィンズが時間を使いつつ1発TDを防ぐために緩く守ったためでしょう。

 

そして、ジェッツはサンクスギビングに「バットファンブル」という不名誉なプレーを後世に残した事に続いて、初のブラックフライデーにまたもや後世に語り継がれる不名誉なプレーを発明してしまいました。

その名も

ヘイルメリー・インターセプト・リターン・タッチダウン!

 

別アングルで

 

前半ラスト2秒にCB”D.J・リード”がインターセプトした事から、ジェッツに2秒のオフェンスが与えられたさいに、TDできたらラッキーのイチかバチかのヘイルメリーを投じたところインターセプトされて、それをリターンTD、いわゆるPICK6されるという前代未聞のプレーになりました。

 

これが無ければ10-6と4点ビハインドで期待をもって後半に入れたのですが、このプレーで17-6で前半を終了。

折り返し直前の一番悪いタイミングで点差がひろがり、モメンタムに大きな影響を与えた事は、説明不要でしょう。

 

本来ニーダウンで終わらせるべきところに、これは最悪の悪手です。

 

 

結果論なのですが、なぜHC”ロバート・サラー”はキャリア5年で先発経験3回・勝利数0の”ティム・ボイル”をこの重要な試合に先発に指名したのでしょうか。

 

先週、QB”ザック・ウィルソン”を試合中に降板させたのはボイルを試す以外に1回外に出して落ち着かせるためだと思ったのですが、次戦の先発にボイルを指名したのは驚きました。

 

前年、QB”ザック・ウィルソン”をWeek12のベアーズ戦でQB”マイク・ホワイト”(現ドルフィンズ)へ先発交代した事は、当時のホワイトは期待感があり、その期待通りホワイトは勝利したことから納得できます。

しかし、今回のボイルへの交代もホワイトと同じ期待感を持って行ったとしたら、とんだ見当違いだと思います。

 

 

加えて、レシーバー陣に関してもターゲットはWR”ギャレット・ウィルソン”かTE”タイラー・コンクリン”のほぼ2択。

 

新加入したWR”アレン・ラザード”やWR”ランドール・コッブ”はどこへ行ったのか?

彼らを入れるぐらいならばWR”イライジャ・ムーア”(現ブラウンズ)やWR”ブラクストン・ベリオス”(現ドルフィンズ)をキープすべきだったでしょう。

 

とにもかくにもロジャース中心で組み立てたチームが、ロジャース不在の今となってはアダになっています。

 

 

ちなみに、この試合でドルフィンズLB”ジェイレン・フィリップス”が一人で足をひねって、アキレス腱が断裂しシーズンエンドしました。

 

メットライフ・スタジアムではかねてからCB”ダレル・リービス”も49ersの”ジョージ・キトル”も非接触で大ケガをし、芝生に関してたびたび問題になります。

QB”アーロン・ロジャース”もアキレス腱が断裂した原因は、サックそのものでなくサックされたさいに踏ん張った足のほうであり、2010年から使用しているメットライフ・スタジアム自体がジェッツをプレーオフから遠ざけている原因にも感じます。

(ちなみに最後にプレーオフに出場したのは2010年シーズン)

ディフェンス

最初からディフェンスが耐え続けるだけの展開は予想できていました。

 

CB”ソース・ガードナー”はギャンブルのTDパスを阻止!

 

さらに前半のCB”ブランディン・エコールズ”のPICK6(エクストラポイントは失敗)は流れを変える大きなプレーでした。

 

が、この直後にヘイルメリーをリターンTDされて掴みかけたモメンタムがパー。

 

 

第3Qのドルフィンズはチクチクとファーストダウンを取って時間を使いながら前進。さらに3rdDownを止めたと思ったらLB”C.J・モズリー”がフェイスマスクを取られてファーストダウン更新。

実に15プレー(9分)も使われてTDを奪われ、体力と集中力、さらに士気を大幅に削られた時点で勝敗は喫していました。

 

ほんとオフェンスの援護射撃がなく毎回サンドバック状態のディフェンスは不憫です。

スペシャルチーム

攻撃力が無いジェッツにおいてエクストラポイントを外すのは本当に止めて欲しいです。

3点差と4点差では、意味が全く違うのがアメフトですので。

総評

とにかくヘイルメリーをリターンTDされたシーンは当時 信じられず、まるで鈍器で後頭部を殴られたような衝撃でした。

アレがなければ10-6で負けているとはいえ、インターセプト2連発でいい感じでハーフタイムに入れていたのに、一気に勝つ気が失せました。

 

 

それにしても次戦のQBはどうするのでしょ。

ザック君に戻すのか?まさか最近雇ったQB”トレバー・シーミアン”を出すのか?

 

たとえ12月からQB”アーロン・ロジャース”が復帰できたとしても、あんなOLの後ろに立たせてまた負傷したら元も子もないので、もう来シーズンに備えた方がいいでしょう。

 

3連勝のあとの4連敗で首位ドルフィンズとは4勝差。

もはやシーズンは終わったも同然です。

 

希望に満ちたシーズンだっただけに、今回はいつもよりショックがデカいです。

 

あとはイーグルスがこの後も負けずにスーパーボウルを制覇し、唯一イーグルスに勝利したジェッツが「真の最強」という理論をぶち上げるのみです。