名勝負ここにあり

1回戦ワイルドカードプレーオフの5試合目はドラフト全体2位のルーキーQB”ジェイデン・ダニエルズ”率いるコマンダーズと、元ドラフト全体1位のQB”ベイカー・メイフィールド”が率いるバッカニアーズが対戦。

 

地上戦のコマンダーズと空中戦のバッカニアーズという分かりやすい構図の対決ですが、ワイルドカード屈指の最後まで分からない激戦となりました。

 

この手に汗握るドキドキこそフットボールの真骨頂です。

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スコア&ダイジェスト

ハイライト&データ[GAME CENTER(NFL.com)]

 

1Q

2Q

3Q

4Q

TOTAL

コマンダース

0

10

3

10

23

バッカニアーズ

3

7

7

3

20

総評

ワイルドカードで唯一、タイムアップまで結末が分からない面白い試合でした。

 

QB”ベイカー・メイフィールド”が劣勢を覆すために自ら体当たりで前進。

 

乱闘もQBなのに率先して参加する、これぞ狂犬メイフィールドの真骨頂。

 

さらに11年連続でレシーブ1000yd越えを果たしたWR”マイク・エバンス”とのコンビネーションが光ります。

ディフェンスの間をぬうような見事なTDパス。

 

 

しかし、コマンダーズのギャンブルを阻止した次のシリーズで、モメンタムを手放すようなファンブルロストをやっちまって自爆!

 

 

一方、コマンダーズのQB”ジェイデン・ダニエルズ”も負けてはいません。

WR”テリー・マクローリン”へのロングパスとレシーブが凄い。

 

 

20-20 の同点のままラスト4秒。

敵陣19ydまで進んだコマンダーズは、K”ゼイン・ゴンザレス”がFGを決めてコマンダーズが勝利しました!

 

左側のハッシュ上から蹴って右のゴールポストに当たって「ゴイン!」と音がしたもののギリギリ成功!!

 

この最後のキックが非常に不可解でして、第2Qで彼が52ydのFGを蹴った時は右側のハッシュ上からど真ん中に決めたのです。

 

 

しかし、最後のFGは蹴る前の1プレーでQB”ジェイデン・ダニエルズ”は、わざわざ右から左のハッシュに移動してニーダウンしたのです。

移動してニーダウンだけでもディフェンスに接触しかかって、リスクはありました。

 

K”ゼイン・ゴンザレス”は、右のハッシュからでも52ydをど真ん中に決めれるキッカーなのに、近距離だと左にずらしたおかげでギリギリ成功という事です。

これ、計算してハッシュを左にずらしたとしか思えません。クセが超強いキッカー?

 

さらに不可解さが増したがの、K”ゼイン・ゴンザレス”がフィールドに入る時の行動。

 

「ヘルメット、被るのかい!?被らんのかい!?どっちやねん!」

と吉本みたくツッコミたくなるほど、異常に髪型を意識してヘルメットを被ろうとしては髪型を直し、被ろうとしては直しの繰り返し。

 

始めて見た時は「キッカーなのにNo47だし、この人なんなん!?」と思ったわけですが、後になって彼の行動は強迫性障害から来るものだということが分かりました。

 

リンク:決勝FG前のルーティンが注目され、強迫性障害について明かすコマンダースKゴンザレス[NFL JAPAN]

 

強迫性障害(OCD)とは、「自分では無意味だとわかっているのに、特定の考えや行動を繰り返してしまう病気です。強迫観念と強迫行為という2つの症状が特徴で、日常生活に支障をきたすことがあります。」とのこと。

 

手を何度も洗ったり、戸締りを何度も確認したりする人がこれが当てはまるそうです。

 

数多にいるキッカーからチームは障害のある彼を受け入れ、そして彼はこの重要な試合で3本全てのFGを決めて勝利に貢献しています。

何かアメリカらしい話で、ちょっと感動しました。

 

それに比べてジェッツは、プレシーズンで外しまくったK”グレッグ・ズーライン”を何の忖度か知らんけどレギュラーシーズンも起用して、そして入れば勝利していたであろうFGをアホほど外して負けまくった散々なシーズンでした。

コマンダーズのGMの爪のアカでも食ってろ!

ヽ(`Д´)ノ

(結局、これが言いたかった)

 

勝利したコマンダーズQB”ジェイデン・ダニエルズ”のスタッツは、パス24/35回268yd獲得、2TD、0INT。

ラン13回36ydはチームトップ。RBの援護射撃はほどんど無しです。

 

スロースピードが超早い上に、ルーキーとは思えない落ち着きであります。

きっと何回かタイムリープしてるのでしょう。

Σ(・ω・ノ)ノ!

 

一方、敗れたバッカニアーズQB”ベイカー・メイフィールド”のスタッツは、パス15/18回185yd獲得、2TD、0INT。ファンブルロスト1回。

意外にパスを投げておらず、パス成功率が高いです。しかし、自陣深くでのファンブルロストは致命的でした。

レギュラーシーズンからファンブルが多かったので、オフは徹底的に修正すべき欠点でしょう。

 

それにしても、今年のドラフト4巡RB”バッキー・アーヴィン”が凄い。フィジカルが強く今日は77ydを走っており、もはやバッカニアーズを背負うエースRB。

来シーズンも大いに期待できそうです。