全体6位・レイダース:RBアシュトン・ジーンティー(Ashton Jeanty)FROM ボイジー州立大
評価:
今ドラフトの全ポジションを通じて最高の選手。偉大なバリー・サンダースの再来。
タックルをかわし、広いビジョンと嗅覚でギャップが開く前にギャップを突いて走り抜ける。
ディフェンスが密集するエリアでも勢いが落ちる事はない。
タフなワークホースであり、レシーブ能力も高い。
NFLでも2000yd超のランを期待せざる得ない逸材。
次点:QBシドウァー・サンダース
→HC”ピート・キャロル”&QB”ジーノ・スミス”のシーホークスコンビがそのままスライドしてきた今シーズン注目のレイダース。
AFC西のチーフスの牙城を崩す可能性を秘めており、強力なRBを獲得すると予想されています。
それにしても某ドラフト本の評価が、やりすぎるくらいベタ褒めの高評価。
こういうRBを見ると、ブラウンズの”トレント・リチャードソン”を思い出さずにはいられませんね。
「何でもこなすスーパーRB」とドラフト前に言われていたのにフタを開けたら役立たずでしたから。
映像見ても「OLと噛み合ってるだけじゃね?」と思う節もあり、これがRBの難しさであります。
しかしながら これは世間的な予想であり、ピーキャロの場合はドラ1を獲らずダウンして層を厚くすることも考えられるので、正直本番まで分かりません。
全体7位・ジェッツ:OTアーマンド・メンボウ(Armand Membou)FROM ミズーリ大
解説:
圧倒的なフィジカルモンスターOL。
3月のコンバインでは40yd走4秒91を筆頭に驚異的な測定値が並んだ。
卓越したボディコントロールで、パスラッシャーを滑らかにミラーリングする。
ベテランらしくスタントやブリッツもしっかり対処する。
複雑なプレッシャーに惑わされることなく、過去2年はRTとして25試合連続先発出場。
次点:OTケルビン・バンクス
→我らがジェッツは去年LT、今年はRTを1巡で獲得する予想。
今年のPICKはロジャースやアダムスの獲得の影響で少なめであり、失敗は許されないだけにQB”ジャスティン・フィールズ”を支えるドラフトを行うと思われます。
RTは今年、元ペイトリオッツのT”チュクマ・オコラフォー”(Chukwuma Okorafor)を獲得しているのですが、頼りなさそうなので納得の予想です。
当初はTE”タイラー・ウォーレン”の獲得が予想されていましたが、ドラフトが近づいてOL獲得の予想が有力になった模様です。
全体8位・パンサーズ:LB/EDGEジェイロン・ウォーカー(Jalon Walker)FROM ジョージア大
解説:
ジョージア大の味ーズ・オジュラリ、ノーラン・スミスの系譜を受け継ぐスピードラッシャー。獰猛で容赦の無いプレースタイル。
エッジとしては小型。アウトLBとしてはゾーンでのルートのピックアップに長ける。
強豪校ゆえに先発経験が少ない事が難点。
2024年はオールアメリカンファーストチームに選出され、バトカス賞(最優秀LB賞)も受賞した。
次点:EDGEジェームス・ピアースJr
→某ドラフト本ではLBとして紹介されていますが、モックではEDGEとなっています。
昨シーズンのパンサーズはリーグ最下位のディフェンス力だったため、ディフェンスの改善は必須。
特にランディフェンスとレッドゾーンディフェンスが致命的にダメだったので、パスラッシュのみならずランやパスにも対応可能なウォーカーは欲しい逸材でしょう。
オフェンスは、元全体1位なのにさっぱりダメなQB”ブライス・ヤング”の3年目の本気に賭けるしかないですね。
昨シーズン、途中交代したダルトンとは開幕から先発を争う立場になりそうです。
全体9位・セインツ:QBシドゥアー・サンダース(Shedeur Sanders)FROM コロラド大(転向)
解説:
NFLレジェンドだったディオン・サンダースを父に持つサラブレッド。ジャクソン州立大からコロラド大に転向し実績を積み上げてきた。
冷静でコントロールがよく、最終学年ではパス成功率が大きく向上した。
父から受け継いだ身体能力で足は速いが試合ではランはほぼ封印し、ポケットパサーに徹している。
過去数年、プライベートで師事しているトム・ブレイディのアドバイスの影響と見られる。
次点:QBジャクソン・ダート
→父はNFLとMLBの別競技の二刀流で活躍したレジェンドCB”ディオン・サンダース”という文句なしの血統。
さらにトム・ブレイディの指導も受けてポケットパサーに徹しているとのことで、映像でもスクランブルで突っ走らず 囲まれたら投げるという冷静な判断力を見せています。
ただ某ドラフト本の有馬さん分析によると「ステップアップして自分のタイミングでないと投げれない」「投げるスタンスの広さが気になる」などフォームの改善が必要であることを指摘。
このセインツの予想、実は最近QB”デレク・カー”が肩を負傷して手術が必要となり、今シーズン出場できるかどうか分からないというニュースが報じられたためにQB獲得予想に傾きました。
それ以前のモックではOTやWRやらRBやら予想がバラバラ。
そもそもニーズが多用だったのにカーが抜けてQBが必要になるとは、なんたる不幸でしょう。
しかし、地区全体が弱いNFC南なので、サンダースが客も勝利も呼べばドラフトは大成功になるでしょう。
カーの後の事は知りません!
全体10位・ベアーズ:TEタイラー・ウォーレン(Tyler Warren) FROM ペンシルバニア州立大
評価:
今ドラフトNo.1のTEで、昨年のブロック・バウワーズに匹敵する逸材。
高校時代はQBで大学進学時にコンバート。
天性の柔らかな手と体格以上の捕球半径でQBを助ける。
高いIQでルートランも正確。
USC戦ではレシーブ、ラン、パスでもTDを挙げる万能ぶりを見せた。
ブロック面でもサイズ的にまだ伸びしろがある。
次点:EDGEマイケル・ウィリアムス
→ちょっと前まではジェッツが狙ってると言われていたTE。
正直、昨シーズンのドラフトもTE予想だったので今年も未練があります。
ベアーズは昨シーズン、全体1位でQB”ケイレブ・ウィリアムス”を獲得するも、プレーオフを逃して全体2位のコマンダーズQB”ジェイデン・ダニエルズ”に大きく溝を開けられて死ぬほど悔しいでしょう。
昨シーズンのベアーズのディフェンスは悪くなかったので、オフェンスでダニエルズをあらゆる面で支えてくれるウォーレンの加入は頼もしい限りです。
うーん、ジェッツがOLもTEも取る方法はないのかなぁ・・
Σ(・ω・ノ)ノ!
総評
「QB不作のドラフト」と言いながら、予想では2名もQBが出ました。しかも全体1位。
そして、昨年はアホほど売れたWRが今年のモックTOP10位内には0人です。
ジェッツ的にはWRを2巡以下で取ると予想されていますので、願ったりかなったりの展開になりそうです。
しかしモックドラフトとは当然、現実は異なりますしトレードも発生します。
散々予想しておいて、最後には「知らんけど」という言葉がつくのがふさわしい企画だともいえます。
それでも人気なのは「予想通りに行かない事自体を楽しんでいる」のだと、最近になって悟りました。
スポーツでも映画でも、そしてモックだろうと人間は「驚くために生きている」。そう言っても過言でないのかもしれません。
とにもかくにも、本番は予想外を楽しみましょ。