実績が無いのに保証金を求めるのはいかがかな

この時期はブログの更新が滞りがちですが、その裏ではブログの改修作業をチクチクやっております。

そのかいあって、かなり表示速度がUPしたと思います。

結構、しんどかったのよ。

 

そんな話はさておき、ジェッツと今年のドラフト2巡に関するニュースをお届けします。

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ジェッツ、ドラ2TEメイソン・テイラーと契約→ドラフト組全員と契約完了

もはやジェッツがドラ1で誰を獲得したのかも思い出せない昨今、夏に入り開幕が近づいてまいりました。

遅くなりました 連休を取っていればGW真っ最中のみなさま、いかがお過ごしでしょうか 今さらですが、ジェッツのドラフト獲得選手をチェックいたします。

 

この度、ジェッツはキャンプ開始前にドラ2TE”メイソン・テイラー”との契約をかわし、今年のドラフト獲得選手全員との契約を完了しました。

契約内容は4年10.46M(保証:9.56M)

 

ちょっと待てい!

 

な~んにもしてないチンチクリンのドラ2の保証額が契約額の9割!?

どういうことやねん!!?
ヽ(`Д´)ノ

 

この保証額の増加は、前年の2巡の55%増しとのことで、これはジェッツだけに起こってる現象ではないようです。

ドラフト2巡が反旗(?)をひるがえす

先週のNFL JAPANにて、チャージャーズのドラ2がキャンプをホールドアウトしたと報じられました。

リンク:チャージャーズ新人WRハリスがホールドアウト、未契約の2巡目指名選手は30名

 

この記事の次点で、今年のドラフト2巡の32名のうち30名が保証金に関する合意に至っていない異例の展開を見せています。

 

そして現時点では、ジェッツは大幅に保証額を増やして解決し、他のチームも半数のドラ2が契約に至ったようです。

 

テキサンズのドラ2”ジェイデン・ヒギンズ”、ブラウンズの”カーソン・シュウェシンジャー”に至っては、NFL史上初の2巡目ルーキー全額保証の契約を結んだとの事です。

 

逆に、チャージャーズのドラ2″トレ・ハリス”は今週初め、チームのルーキーキャンプに参加せず、さらにトレーニングキャンプを欠席した初の選手となりました。

 

なぜこのような異例の事態になったのか?

ドラ2に代理人同士で口裏を合わせた感がありますが、原因はハッキリしていません。
( ・`Д・´)+キリッ

 

NFL選手会は「この状況を注視している」とコメントしています。

 

ルーキーのホールドアウトは、2007年全体1位の”ジャマーカス・ラッセル”を筆頭にして、かつてNFLレギュラーシーズン開幕前の恒例行事でした。

ホールドアウトにより高額な契約にこぎつけた何も実績が無いルーキーが、オールプロ並みの給与を受け取れることが問題視され、2011年の団体交渉協定では、ルーキーの年俸スケールが導入されます。

 

ルーキー契約の上限が明確に設定され、ドラフト枠ごとに厳格な金銭ガイドラインが定められました。

 

ルーキー契約はすべて4年ですが、チームは契約3年目以降に1巡目指名選手に5年間の契約を追加するオプションを行使できるようにもなりました。

 

なので、保証額だけが給与を引き出す材料なのです。

加えてルーキーは契約前であるので、キャンプを欠席しようが罰金が発生しないという事情もあります。

 

とはいえ、ドラ1ならともかくドラ2のルーキーが将来を左右するチームに反抗するような態度をとる事は勇気がいるでしょう。

 

現実的な話、NFL選手の平均キャリア年数はわずか3年。

ドラフト2巡目指名選手であっても、4年間のルーキー契約期間中ずっと元のチームに留まることはできません。

 

Overthecap.com によると、2015年から2022年にかけてドラフト2巡目指名を受けた選手が、指名したチームにどれくらい長く在籍したかを調査しました。

その結果、約97%が元のチームで少なくとも2シーズン在籍したが、3シーズン以上在籍したのは約84%、4シーズン以上在籍したのは約62%にとどまりました。

 

保証金が高くなると、ルーキー契約の3年目と4年目に完全保証された年俸は、チームが選手の解雇を躊躇させ、選手は長くチームに留まれる事になると予想されます。

 

その一方で、何も活躍していない選手に4年分の給与をほぼコミットしてしまうのも問題だと思います。

 

経済的な安定を求める選手らと、少しでも無駄なキャップを減らして流動的な戦力強化を行いたいチームとのせめぎ合いは、新たな問題を生みそうです。