悲しいけどこれ戦争なのよね

いよいよ勝てば5年ぶりのプレーオフ出場の最終週。相手は、昨シーズンまでJETSを率いていた”レックス・ライアン”のビルズ。

OC”チャン・ゲイリー”とQB”ライアン・フィッツパトリック”にとっても印象深いシーズンを過ごした古巣との対決で、それぞれに思う事はあるでしょう。

JETSは5連勝中で勢いと戦力 共にビルズを上回るが、それだけで勝負がつくほど甘い世界ではない。

戦力が無くとも 相手を分析し、地の利を味方につけてプランを徹底的に準備すれば、ビルズが付け入るスキはいくらでもあるでしょう。まさにこれは戦争なのです。

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スコア&ダイジェスト

    1Q 2Q 3Q 4Q OT total
ジェッツジェッツ (10-6-0) 0 7 10 0   17
ビルズビルズ (8-8-0) 7 9 3 3   22

 

オフェンス

相手D#以前に敵は強風でした。

ビルズに最初に風上を取られ、第1Qで、WR#15″ブランドン・マーシャル”やWR#87″エリック・デッカー”がボールの失速が早くて落球すると言う現象が発生。

 

ならば地上戦で攻めたいところですが、最近 活躍している#29″ビラル・パウエル”は欠場。エースRB#33″クリス・アイボリー”の足の状態は思わしくなく、RB#22″スティーブン・リドリー”をメインに使うものの、やっぱりダメダメ。

RB#33″クリス・アイボリー”がランで81yd稼いでますが、これは一気に58yd走ったプレーがあり、このシリーズはFG失敗で終わってますので無意味。数値上のラン獲得ydは得点に結びついていません。

 

しかし、第2Qや第3Qで 風上に立つと、WR#15″ブランドン・マーシャル”やWR#87″エリック・デッカー”があっという間にTDを取れます。

ならば風上の時にガンガン点を取ればいいという事になりますが、そこはビルズO#が時間をたっぷり使ったドライブで風上のシリーズを極力させない戦術を使い、 タイムポゼッションはジェッツが20:47に対して 39:13。
つまり、倍に近い時間をビルズがO#しているのです。

 

完全に天候と時間を味方につけたビルズに対して、QB#14″ライアン・フィッツパトリック”にも焦りが出る。

第4Q に 17-19 と FGでも逆転できる状況に敵陣14ydまで進むも、ここでエンドゾーンにムリ投げしてINTされるという致命的なミスを犯します。

 

このシーン、ビルズD#はスナップした瞬間にLBがザ~っ下がってエンドゾーンを固めて、 OL3人だけのラッシュでした。なのにフィッツパトリックはスナップを受けたら状況を見ずにエンドゾーンのWR#87″エリック・デッカー”へ直ぐに投げ込んでINTされています。

しかも、サイドラインを駆け上がるRB#33″クリス・アイボリー”は完全に空いてます。

つまり、何するか完全に読まれちゃってるワケで、偶然のINTではなく、ビルズにとっては必然なのです。このINTが勝負を決めたといっても過言では無いでしょう。

 

残り3:49と0:44に O#がまわって来ますが、2回ともINTされ、フィッツパトリックは最近5試合は1INTだけだったのに、この試合で3INT。これじゃあ、勝てないのは当然です。

ヒゲを剃ってから変わったフィッツパトリックでしたが、最後の肝心なところで元のフィッツパトリックに戻っちゃいました。