総評

あらすじっぽくなりますが、最後に考察を。

テレビを通してみると天気がいいように見えて実はフィールドは -21度というNFL史上3番目に低温という極寒地獄!!

これに苦戦したのが、極寒の悪天候に慣れていると思っていたシーホークス。 まずP”ジョン・ライアン”が低いスナップにパニくってスクランブルに切り替えるも捕まり、バイキグスに敵陣29ydからのO#を与えて、バイキングスに先制FGを与えてます。

 

加えてQB”ラッセル・ウィルソン”ロングパスは予想以上に堅いバイキングスのDBに阻まれ、ギャンブルを仕掛けるも全て失敗し、全くシーホークスのO#に光りが見えず。

 

逆にバイキングスは、正直 BUSTだと思っていたQB”テディ・ブリッジウォーター”が、正確かつ早いスローでバイキングスのO#を牽引し、TDは取れずとも3本のFGでシーホークスからリードを奪います。

 

第4Qに入っても無得点の絶望のシーホークスに光りを与えたのが、予想外のアクシデント。シーホークスQB”ラッセル・ウィルソン”がクソスナップにボールを後逸したのだ。

ウィルソンがボールを追いかけ拾うも、大きくロスした上に、5,6人ものバイキングスD#が迫る!!
追い込まれたウィルソンが走りながら投げたボールの先は・・・・まさかのワイドオープンとなったWR”タイラー・ロケット”!!!

このプレーで敵陣3ydまで一気に進み、WR”ダグ・ボールドウィン”へのTDパスで、やったのことでシーホークスが反撃開始。

 

さらに、バイキングスRB”エイドリアン・ピーターソン”がラン・アフター・キャッチのさいにファンブルロストし、これを起点にシーホークスはFGを決めて 10-9 でとうとう逆転!!!!

 

この後、パントの蹴りあいとなり、残り1:42秒でチャンスをつかんだのが1点ビハインドのバイキングス。ブリッジウォーターからTE”カイル・ルドルフ”へのパスで敵陣18yd!! 残り26秒で敵陣9ydまで到達し、トドメの27ydのFGトライ!!プロのキッカーなら決めて当然の距離。

わーい!バイキングス勝った~!さよならシーホークス~!!
ヘ(゜∀゜*)ノ

・・・と、ミネソタ住人のみならず世界中のNFLファンが思ったでしょう。

 

だがしかし!!!!K”ブレア・ウォルシュ”のキックはぐい~~んと左に曲がってポストにもかすらず飛んでいき大ハズレ!!!

「どっへぇぇえぇぇ!!! ∑(゜ Д゜) 」
このラストにバイキングスの面々は呆然。そしてシーホークスCB”リチャード・シャーマン”は地面に顔伏せて崩れ落ちる。シャーマンはSBのラストの時といい本当に役者やなぁ。

・・・・ということで、アリエナイようなFGミスで、シーホークスが勝ったとさ。
おしまい。

 

・・・いやいや、コレで終わりません。なぜあんな短いFGを外したのか謎が残ります。

それはTV中継でも散々クローズアップされていましたが、K”ブレア・ウォルシュ”が蹴るとき、ホルダーはボールの網目をキッカーの方に向けているのです。この時のみならず、この試合でのFGは全てです。

2015_fg_miss-rs

ボールの網目をキッカーに向けるというホルダーの行為、網目に足を引っ掛けてキックのコントロールが狂うため一般的にはNGなのです!!!・・・と、某マンガに書いてました。
∑(゜ Д゜)

ic21_kick_holder

別にアメフト関係者のみならず、ジャンプを読んでいた人には常識とも言える行為がプロのNFLで出来ていない、ってのが今回のバイキングスの敗因であります。

 

・・・ と、一時は言われていたのですが、網目に引っ掛けてフックした事が必ずしも原因という事でもないようです。

 「網目をキッカーに向けても、この距離でそれほど影響は無い」という意見もあり、「実はこのFGは左に曲がらなければブロックされていた」という説も出ています。

 

外野の人間がどう考察しようと、真実を知っているのは本人しかいません。そう、当の本人であるK”ブレア・ウォルシュ”の気になる回答は!?

「何が起こったか分からない」

・・・・・・

まぁ、、これがプレーオフに住む魔物なのでしょう。

ちなみに、2011シーズンのディビジョナルプレーオフのパッツvsレイブンズにて、レイブンズが決めればオーバータイム突入の短いFGをK”ビリー・カンディフ”が外したときは、その衝撃でツィッターのサーバーが落ちましたが、今回はサーバーは問題ありませんでした。 あの頃よりもはるかにツィッターは強化されておりますな。

 

FGのミス云々の前にファンブルロストしてシーホークスが逆転するきっかけを作った”エイドリアン・ピーターソン”のせいで負けたという見方もありますが、いずれにせよバイキングスの敗因はプロらしからぬミスである事は明白です。