めでたく GAME OVER か?

いよいよ今シーズンのリーグNO1チーム、カロライナ・パンサーズが登場。シーズン1敗という鬼のような強敵に、2年連続のNFCチャンピオン、シアトル・シーホークスが挑みます。

先のディヴィジョナルプレーオフの2戦目は度肝を抜く展開でしたが、この試合も予想外すぎる展開に驚きました。

今シーズンのプレーオフ、事件が多すぎでしょ。

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スコア&ダイジェスト

2016年01月18日 @バンク・オブ・アメリカ・スタジアム

    1Q 2Q 3Q 4Q OT total
シーホークス (10-6-0) 0 0 14 10   24
パンサーズ (15-1-0) 14 17 0 0   31

総評

スコアボードだけ見ると「アメフトってハーフタイムで攻守交替するスポーツなの?」と思ってしまうような、おかしな試合になりました。互いに20点以上のスコアでこのような極端なスコアは初めて見ました。

 

なんせリーグTOPの守備力を誇るシーホークスが、パンサーズの1プレー目からケガから復帰あけのRB”ジョナサン・スチュアート”に敵陣15ydまでの独走を許します。

そして、先制のTDを決められ、シーホークスはすぐに反撃に移りたいも、パンサーズDLがシーホークスOLをまるで津波のようにを飲み込み、これには復帰したRB”マショーン・リンチ”もQB”ラッセル・ウィルソン”もなす術なし。それどころか、パスミスでLB”ルーク・キークリー”にPICK6(INTリターンTD)を許し、開始早々からD#どころかO#でも失点するという、シーホークスは最悪すぎるスタート。

 

まだ止めれば望みはあるものの、全く止まらぬパンサーズO#。 リフレッシュした足で弾丸のようなランを見せるRB”ジョナサン・スチュアート”に、ニュートンのベストターゲット TE”グレッグ・オルセン”にもロングゲインはおろか、またもTDを許し、どんどん点差は開いていきます。

 

次のシーホークスの反撃も速攻でベテランCB”コートランド・フィネガン”にINTされ、逆にFGで点差が開いてしまう。 ようやく敵陣に深く入っても、大量失点を取り返すべくギャンブルしたら失敗し、ターンオーバー。もはやアリ地獄!!!

パンサーズは無情にも得点を重ねて、前半を終わってみれば堅守シーホークスが、 0-31 という、無得点大量失点で、絶望を通り越して試合終了の空気となりました。

 

日本のLIVE中継組は夜中3時からこの試合を見ていたのですが、さすがにこのワンサイドすぎる展開に ツィッターでは「もう寝る」という方もいました。そりゃそうだ、この先に何があるというのだ。

まさにこの状況はアイシールド21の第20巻に出てくる名言「めでたく GAME OVER だ」状態!
[参考:マッデンで使えるアイシールド21金言集]

 

しかし!!ハーフタイムの間に何が変わるか分からないのがNFL。ここからシーホークスが怒涛の反撃を開始しますが、なんと後半開始わずか1:30ほどで、シーホークスがTD!!このスピード反撃に世界中の観戦者が「まさか・・・」と思ったでしょう。 そう、そのまさかなのです!
 ∑(゜ Д゜)

大量リードを気にして時間を潰すために消極的なO#になるパンサーズのスキをつき、シーホークスが得点を与えず、ガンガン攻める攻める!次は敵陣37ydからのロングパスをWR”タイラー・ロケット”がエンドゾーン右端に走りこみTD!!第3Q残り 7:40でもう 14-31! この展開には、サイドラインで相変わらず タオルでほっかむり してヘラヘラしてたニュートンの顔も曇る。

 

何とかして逃げ切らなければならないパンサーズも、1stDownをなんとか更新して時間を潰しに注力する。第4Q残り6:04に、QB”ラッセル・ウィルソン”は逃げながらも、エンドゾーンのWR”ジャーメイン・カース”へ絶妙なTDパスを決めて 、21-31!!ワンサイドゲームだったつもりが、もう普通の試合!

 

しかし、前半の大量失点を取り返すには、やはりムリがありました。この後も直ぐにシーホークスにO#が回れば大逆転勝利もあったでしょうが、 この後のパンサーズO#に1stDownを許しすぎて、時間を使われてしまった事が致命的でした。実質、1stDownを1回更新されれば、シーホークスは2分は失う事になります。

 シーホークスはFGを決めて7点差とし、残り1:12秒のオンサイドキックに全てを賭けますが失敗し、ジ・エンド。

パンサーズが逃げ切ってNFCチャンピオンシップにコマを進め、カーディナルスと対戦となりました。

 

前半で開いた4ポゼッション差を最後には1ポゼッション差の接戦となるなんて、誰が予想できたでしょうか。
しかも相手はD#のパンサーズです。シーホークス怒涛の追い上げにツィッターでは「寝たやつを起こした方がいいんじゃないのか」というツィートも飛び、私も正直なところ、寝ないで良かったです。

これでシーホークスが大逆転勝利していたら、春日の呪いに新たな1ページが書き込まれていたと思うと残念ですね。

まぁ、シーホークスはバイキングスのまさかのFGミスで勝ち上がっただけに、本当はあの時点で終わっていたと考えたらいいのではないでしょうか。

 2015_pansers_seahowks_2-rs

 :キャム・ニュートンのスタッツはパス 16/22回161yd獲得1TD。
今回の試合では、得点を上げたというよりも、終盤に時間を潰した功績の方が大きいでしょう。

それにしても、タオルほっかむり は、本人はカッコイイと思ってるのでしょうか。絶対に流行らんぞ。

 

対するラッセル・ウィルソンはパス31/48回366yd獲得、3TD、2INT。
PICK6を献上する最悪なシーンはあるものの、後半の追い上げは凄まじいものがありました。

しかしながら、復帰したリンチのランがわずか20ydというのは痛すぎました。今シーズンはむしろリンチのいない試合の方が勝率が良い気がします。