総評

“ペイトン・マニング”はホームとはいえ、久々の先発でオーバースローしたり、風の抵抗でショートしたりとパフォーマンスが上がらない。あとは味方の落球にも足を引張られ、前半は3本のFGで決め手なし。

先制点のFGに関してはパントリターンで、敵陣30ydからO#を開始できたラッキーもありました。

 

一方、スティーラーズは、ロスリスバーガーが前試合で肩を負傷したという事前情報を逆手に取ったのか、いきなり超ロングパスを試みたり、リバースを織り交ぜて、序盤からブロンコスD#を揺さぶりにかけます。

しかし、果たして第1Qから敵陣32ydにて4th-1ydのギャンブルを行い、超ロングパスを投げて1発TD狙いを失敗したのは不要だったのではないでしょうか。FGが風でムリならば、ここは堅実に1stDown更新を狙うべきだったでしょう。

だいたい序盤は様子見で堅実にO#するものですが、スティーラーズのこの動きに焦りのようなものを感じました。万全ではないロスリスバーガーに、WR”アントニオ・ブラウン”が不在。かつ、ランO#に主軸となる選手がいないなど、不安要素が満載で、奇襲をしかける事でしかモメンタムを掴めないと悟っていたと思います。

 

それでも第4Qまで僅差でリードするスティーラーズでしたが、それまで互いに大きなミスの無い展開に致命的だったのが、スティーラーズRB”フィッツジェラルド・トゥセント”のファンブルロスト。

ブロンコスD#陣が耐えに耐えて奪った絶好のチャンスに、男マニングが燃えないわけが無い。ここからランを主軸に前進しつつ、CBが通常よりWRより離れてセットしてる時はスキを見逃さず、速攻でスイングを投げて着実にゲイン。流れを掴み6分52秒もかけて奪った逆転TDこそ、マニングの真骨頂のドライブだったでしょう。

あとは、D#陣がロスリスバーガーを攻め立ててリードを守り、見事に勝利。スティーラーズを倒し、次戦ペイトリオッツとチャンピオンシップと戦うのは、またもマニングのブロンコスとなりました。

 

2013シーズンと同対戦カードなのですが、その時のペイトリオッツは主力を大幅に欠いた事が響いてブロンコスに敗北しました。
[参考:Conference Championships -AFC-:ペイトリオッツ vs ブロンコス]

今シーズンはマニングが途中欠場して、いよいよ引退がささやかれているので、もしかしたら この2人の対決はこれが最後かもしれません。

ペイトリオッツが2年前の屈辱を晴らして、SBに到達するのか?それとも、D#力が飛躍的に伸びた堅守ブロンコスが、ブレイディのパスO#を封じるのか? 非常に楽しみな再戦となりました。ただ、平日なのが本当に残念。

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マニングのスタッツは、パス21/37回222yd獲得、0TD、0INT。レギュラーシーズンはINTされまくっていましたが、プレーオフの大舞台ではINT無しで切り抜けるところはさすがです。

一方、ロスリスバーガーはパス24/37回339yd獲得、0TD、0INT。同じパス回数で100yd以上多く稼いでいるのに、敗北。

結果、殿堂入りは確実であろう両雄対決を制し、史上最強のQBブレイディへの挑戦権を得たのはマニングでした。

しかしながら、2000年からAFCのタイトルを独占してきた3人が、プレーオフで顔を付き合わせる事は、これが最後ではないかと思います。