初の試写会

富士山に登ってリア充を気取ったとしても、所詮 私は映画とスポーツばかり見てる 暗い人。

今日は新作映画「X-MEN アポカリプス」を見たので感想やらをちょっと書きます。

え!?「まだ公開前だろ」ですって?そのとおり、私は試写会に当選したのです。しかも、ど平日なので一人で行ってきました。

試写会は初めてで、一人映画はマニアにしか分からない「ビヨンド・ザ・マット」以来です。

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簡単なあらすじ

突然変異により人間を超えた特殊能力を持つ『ミュータント』。

ミュータントは20世紀に突如現れたと思っていたら、実は凄い昔のエジプト文明から存在していたのだった!

しかも そのミュータントは、ミュータントからミュータントへ転生を繰り返す事で、能力を累積したり、能力を与えたり、人の能力を増幅させたりと、何でもありの神レベルのミュータントだった。

その神ミュータント『アポカリプス』が、長い時を経て現代に蘇ってしまったのだ!!

 

サイクロプスと私

今の子は知らないと思いますが、私が子供の頃にX-MEN は輸入アニメ版をテレビ大阪で放送していました。

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日本では徒党を組んで戦うといえば ヒーロー戦隊モノ なのですが、X-MENは単純な勧善懲悪モノでなく、正義も悪もミュータントは特殊能力のせいでまともに生活が出来きないうえに、人間から迫害を受ける悩みを持つという、これまで見たことの無い斬新なストーリー。これに当時の私はカルチャーショックを受けました。

 

さらに私が衝撃を受けたのが、正義の軍団 X-MEN のリーダーである『サイクロプス』の存在。
(画像:右側)

この男、リーダーなのに 敵にサングラスを取られて 目から破壊光線を垂れ流して味方に多大な迷惑をかけるわ、敵の精神攻撃にすぐかかるわ、人間的に打たれ弱いわで、もう脆弱!

『ヒーローのリーダー=絶対的な存在』 という、概念を打ち破ったサイクロプスに私は惚れたよ。

さらに他のミュータントはそれぞれ 『炎を自在に操る』『何でも凍らす』『何でも爆弾化』などカッコイイ能力で戦うのに、サイクロプスは目から破壊光線だすだけどころか、その破壊光線すら自分でうまく制御できないというカオスぶり。、何でリーダーよ!この人!!

あと、チーム内で三角関係のせいでウルヴァリンと仲が悪いというのも、リーダーらしくない。

 

とにかくサイクロプスは多少問題があっても、いざとなったら破壊光線で敵を一網打尽なのです。

これは「リーダーは万能でなくてもいい、周りに支えてもらえ」という教訓を含んでいるのではないでしょうか。
(たぶん、違う)

 

そして「X-MEN アポカリプス」では、旧3部作では役者がらみのオトナの都合により、記憶に残らないぐらい無残な最期を遂げた サイクロプス が 登場。サイクロプスマニア としては見過ごせない映画なのです。

 

この映画は復習が必須です

この映画、「X-MEN  ファースト・ジェネレーション」「X-MEN フューチャー&パスト」に続くX-MENの新三部作の完結編にあたります。なので、前2作品を見たことを前提に話がバンバン進むので、知らない人は全くついていけません。

前2作を見たとしても、もう1回見ておくぐらいの復習は必要ではないでしょうか。

 

さてレビュー(感想)

※ここから先はネタバレを含みます!

この映画、問題なのが 旧3部作 と 新3部作 の間に入るために、それらの作品のミュータントが多数で入り乱れる上に、主軸となる感情移入できる魅力的な人がいません。

 

これまでX-MEN シリーズの主役といえば、”ヒュー・ジャックマン”をハリウッドスターにした 『爪のオッサン』。

この作品、映画のポスターには爪のオッサン が居ないのですが、実は意外な形で登場します。

が、大暴れしてすぐに消えます。あれは、”ヒュー・ジャックマン”だったかさえも定かでない。登場も無理やり エピソード作った感じで、こんな過去があったなら、これまでのシリーズでそこに触れるハズだろうと思います。

 

新3部作の本来の主役は、X-MENを作ったプロフェッサーXこと『チャールズ・エグゼビア』だと思うのですが、ビジュアルや その立ち位置からして、どうしても主人公とは見れず、感情移入はしにくいでしょう。

 

あと人間を恨んできたX-MEN最大最強の敵となる『磁石のおっさん』が人間に溶け込もうとして努力して、結局は不幸な目にあい、やっぱり反人間派になるのですが、そのエピソードが無理やりすぎて「う~ん」って感じ。

終盤の気の変わり方も突然すぎて、「なんてブレやすい男なんだ!」としか思えませんでした。

復活した『アポカリプス』側につくミュータントたちも、あっさり寝返ったり 、どれもこれも感情移入はできないのが痛いです。

 

アポカリプス自体が ミュータントを超越した存在なのに、何か威厳が無い。旧3部作の『磁石のおっさん』のラスボス色が強すぎたせいか、どうしても比較してしまい アポカリプスが大したことの無いやつに見えます。

これは旧3部作の『磁石のおっさん』を演じた『イアン・マッケラン』の存在感なのでしょう。

 

総じて、これまでのシリーズ見てる人ならば、それぞれのキャラクターの背景はわかるものの、全くX-MENを知らない人が見ると、ワケがわからない作品になってしまいました。

 

逆に、これまでのシリーズを全部見ていて、X-MENが好きな人ならば、心の中で色々ツッコミながら最後まで飽きずに 見れます

ファンにとったらラストのアニメ版に近い サイクロプスのコスチュームを見るだけでも価値があるかもしれません。あと、何かエロいサイロックのコスチュームも見る価値があるでしょう。
(何を見てる?)

 

自虐ネタか?ブライアン・シンガー

映画の中でサイクロプスやナイトクローラーが街に繰り出すシーンがあります。

そこで「映画ってパート3は駄作だよね」的なセリフがたしかあったと思います。

その時は気づかなかったのですが、見終わってから思い出すと、このセリフは3部作完結編である本作にダメ出しする自虐ネタではないのでしょうか。

 

例によってエンドロールの後に続編を臭わすシーンがあり、続編を作る可能性は高いのですが、次はX-MENを知らない人でも楽しめる映画にしてほしいですね。

本作はマニア向けすぎでした。

 

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