イメージ 念場の単独首位攻防戦
ランディフェンスが強いJETSですが、実はこれまで勝利したチームは主力RBに欠場が多く、運にも助けられていた部分がありました。

しかし、無敗タイタンズにおいては昨シーズンはラン1000ydを超えたRB”レンデル・ホワイト”に加え、ルーキーRB”クリス・ジョンソン”という強烈なRBコンビが健在。

更にやっかいなのが、リーグ1位の平均失点とリーグ3位の34サック。そしてリーグ1位タイの15INTを奪っている強力な守備陣です。
インターセプト病をかかえるファーブにとってはこれは試練。

敗北すればペイトリオッツかドルフィンズに確実に勝率で首位に並ばれます。果たして久々の単独首位を守る事は出来るのか?

 

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▼第1Q
[JETS]
タイタンズの1stドライブをパントで終了させ、JETSの攻撃。
手始めにファーブがWR”ジェリコ・コッチェリー”、WR”ラヴァニアス・コールズ”とパスを散らして敵陣突入。ショットガンからコールズへパスを通し残り10yd。

最後はショートパスからRB”トーマス・ジョーンズ”のランで中央を抜けてタッチダウン!
守備のタイタンズから最初の攻撃で先制点をGETしました。
おそらくランで来るというタイタンズの読みの裏を見事にかいたようです。
7 – 0

[タイタンズ]
NT”クリス・ジェンキンス”が強い!相手DLを押したままQBまで押し切る超パワーの電車道。
ラン攻撃も封じて、タイタンズの攻撃をシャットアウトしています。

[JETS]
TE”ダスティン・ケラー”とRB”トーマス・ジョーンズ”で好調に進み敵陣23yd。
しかし、ショートパスからのランで”レオン・ワシントン”がファンブル!!痛恨のターンオーバーです。ん~もったいない(=_=;)

▼第2Q
[JETS]
RB”トーマス・ジョーンズ”のランとTE”ダスティン・ケラー”のパスで堅実に進む。
ワンパターンかと思えばフェイクトスで次はRB”トニー・リチャードソン”のラン。
怒涛のラン攻撃はタイタンズに十分通用しています。

焦りからかタイタンズディフェンスはホールディング、エンクローチメントと反則を次々と犯しJETSは敵陣2ydに進入。しかしここは止められ43ydFGで終了。
10 – 0

[タイタンズ]
DB”デビット・バレット”のもろパスインターフェアランスでせっかくの3rd-LONGを1stDown更新される。もったいない(=_=)

2ミニッツ後もコリンズのパスを止められず敵陣26ydまで進入を許す。
しかしDT”モズリー”がしっかりランを止めて攻撃の流れは作らせず。WR”ジャスティン・ゲイジ”をCB”タイ・ロー”がキッチリマークしパスを止めて、タイタンズの攻撃はFGで終了です。
10 – 3

▼第3Q
[JETS]
RB”ブラッド・スミス”へのショートパス、RB”トーマス・ジョーンズ”のランで着実に進む。
そしてタイタンズがTE”ダスティン・ケラー”に対しまたもパスインターフェアランス。

敵陣に入ってもまたもTE”ダスティン・ケラー”へのパスで1stDown更新。そしてまたまた”ケラー”へのミドルパスに対してタイタンズがイリーガルコンタクトで敵陣30yd。ちょっとタイタンズ守備に反則が多く見られます。
そして”コッチェリー”へのパスでレッドゾーンへ突入するが、FGで終了。
長い時間を使って着実に得点を重ねます。
13 – 3

[タイタンズ]
RB”クリス・ジョンソン”がランで久々に抜けたかと思ったら痛恨のファンブル!、それをJETSがカバー!!。この流れはヤバイとHCはすかさずチャレンジするが判定は覆らず。
タイタンズ、後半は全く攻撃できずターンオーバーです。

[JETS]
敵陣30ydの好ポジションからの攻撃も”ジョーンズ”のラン、”コールズ”へのパスで確実に進む。
3rd-1ydも全員で押し切ってゴリ押しで1stDownを取る!

次はRB”レオン・ワシントン”のランで残り1yd。ここも”ジョーンズ”のゴリ押しで行きたいがさすがに硬いタイタンズ。2yd下げられるが、次はファーブから”コールズ”へパス。マークされているも走り抜ける方向へタイミングピッタリのパスがヒットしタッチダウン!
第3Q残り2分の局面でタイタンズに17点差です。
20 – 3

▼第4Q
[タイタンズ]
ここにきてタイタンズ反撃開始。パスを連続で通してモメンタムを掴みにかかります。
21ydからパスでレッドゾーンに進入するも次はオフェンスの反則で5yd後退。
次はJETSがオフサイドして流れを掴まれたと思ったら同時にタイタンズはホールディングで相殺。LB”カルビン・ペイス”のサックが決まり、この攻撃もFGで断ち切りました。
20 – 6

[JETS]
出た!!自陣39ydから光速”レオン・ワシントン”が壁の真ん中に出来たスペースをすり抜けて加速するとエンドゾーンまで一直線!!タッチダウンで3ポゼッション差に突き放す!(^0^)/先週に続いて一度スピードに乗ると誰も追いつけません。
27 – 6

[タイタンズ]>残り10:00
初っ端から12へロングパス。”タイ・ロー”が完璧にカバーしてボールを触るもののカットできず捕球され、一気に敵陣30yd。
さらに”A.Hall”へタッチダウンパスをヒットさせて、わずか4回の攻撃でタッチダウンされました。
この得点差に気が緩んでるんじゃない?
27 – 13

[JETS]
キックオフからタイタンズに反則。どうやらキックする前にブロッカーがキッカーを抜いてしまったようです。
そして3rdDownの攻撃を止めたと思ったら、あからさまなDB”カー”のパスインターフェアランスで1stDown。さすがにこれには会場から大ブーイングです。
本当に今日のタイタンズは反則が多い。

対するJETSはジョーンズのランが絶好調。中央を突破して敵陣突入。いい感じで時間を潰します。
敵陣30ydから4thDownからなんとギャンブルを仕掛けて、でファーブは思い切ったロングパス。エンドゾーン手前のコッチェリーがパスを撮り損ねるが、またもDB”カー”のパスインターフェアラスで敵陣10ydから再攻撃。
ファンによって真っ青に染まったスタジアムから怒号や悲鳴に似た声も飛び交っております。

残り4ydから”レオン・ワシントン”のランでダメ押しタッチダウン!!
もはや勝負アリか?
34 – 13

[タイタンズ]>残り02:00
もはや絶望的な点差でJETSは後方を徹底的にカバーし時間を潰して試合終了。
無敗タイタンズ相手に地上戦を制して、AFC東の首位をキープです。(^0^)/

★総評
第1Qの得点からリードを守り続け、ドライブを時間を潰しながら着実に点数に結び付けて圧勝しました。
勝因はRB”トーマス・ジョーンズ”のランがとにかく出るわ出るわ。ペイトリオッツなら確実に止めているシーンもゴリ押しで前進して、タイタンズの攻撃時間を潰しまくりました。そして3rdDownでもTE”ダスティン・ケラー”へのショートパスで1stDownを確実に更新。

守備陣もほとんどランをさせず、序盤は攻撃を完全に抑えました。先週からJETSに入ったCB”タイ・ロー”のカバーはWR”ジャスティン・ゲイジ”を1レシーブに留める完璧ぶりです。

ファーブも先週に続いてショートとミドルが好調。32回中25回成功の224yd獲得1TDと高いパフォーマンスを維持しました。豪腕というイメージが強いのですが、ここ最近の試合でのパスの精度が非常に高く、特にコールズへのTDパスは見事でした。
自陣42ydでインターセプトはされましたが、その後守備陣がきっちり止めてターンオーバーを無得点に抑えたも大きい。

そして意外な勝因
が、タイタンズが反則8回の60yd損失で自滅した事。
自慢の守備陣が攻撃をなかなか止められない焦りなのか、思いっきりホールディングしたり、あからさまな反則が多く、特に最後のダメ押しタッチダウンはDB”カー”のおかげと言っても過言ではありません。守備で勝ってきたチームとは思えない様相でした。
そして攻撃ではレシーバー陣の落球の多さも致命的だったでしょう。

無敗タイタンズに圧勝し、AFC東優勝に大きく前進したJETS。
単独首位をキープしましたが、宿敵ペイトリオッツがドルフィンズに勝利し、1勝差で迫っているので残り5試合を全て勝たねばAFC東優勝は出来ないと考えた方がよいでしょう。

しかしながら強敵との連戦の中でラン、パス共に攻撃の軸が出来上がったJETS。
主力RBとWR陣は昨シーズンからいるメンバーなのに昨年はなぜあれだけ弱かったのか不思議ですが、これもラインの大補強が成果を出しているのでしょう。本当にラインはアメフトの命です。

2008年11月23日 @LPフィールド

  1Q 2Q 3Q 4Q OT Total
ジェッツ (8-3-0) 7 3 10 14   34
タイタンズ (10-1-0) 0 3 0 10   13
 
Game Stats

[引用:NFL JAPAN]

地区首位同士の対決となったテネシー・タイタンズ対ニューヨーク・ジェッツの大一番は、ジェッツが34対13で快勝。今季8勝目(3敗)を挙げ、リーグ唯一の無敗だったタイタンズに今季初黒星をつけた。ジェッツは攻撃陣が計409ヤードと爆発し、リーグ1位の平均失点を誇る鉄ぺきのタイタンズ守備陣を粉砕。QBブレット・ファーブは、パス32回中25回成功、224ヤード、2TD、1インターセプト。ランではRBトーマス・ジョーンズのラン27回96
ヤード(レシーブ3回21ヤード、1TD)に加え、RBレオン・ワシントンがラン8回82ヤード、2TDと活躍し、常にリードを奪う余裕の勝利だった。

 開幕からの連勝が10で止まったタイタンズだが、最大の敗因はディフェンス陣。34失点は、この試合の前までの最多失点(21)を大きく上回った。また、ランだけで192ヤードを奪われるなど地上戦を支配されたことにより、ボール保持時間で19分30秒対40分30秒と圧倒的な大差をつけられてしまった。QBケリー・コリンズは、パス39回中21回成功、243ヤード、1TDと奮闘。しかし、ラン攻撃はRBクリス・ジョンソンのラン10回46ヤードなど、わずか45ヤードに終わり攻守ともに完敗だった。

 試合は、第1QにジェッツがRBジョーンズのTDレシーブで先制。第2QはともにFGを入れあい、前半はジェッツの10対3で終える。第3Qにジェッツは、Kジェイ・フィーリーの30ヤードFG、WRラバーニアス・コールズのTD捕球で20対3と一気に突き放す。第4Q、タイタンズは残り12分55秒にKロブ・ビロナスが49ヤードFGを決め追い上げを図りたかったが、ジェッツは直後の攻撃でRBワシントンが61ヤードTDランのビッグプレイ。リードを21点に広げ、勝負を決めた。