ラスボスは逆襲のチャド
とうとうシーズン最終戦。
神の悪戯なのか地区優勝をかけた最後の相手は、長年に渡りジェッツを愛し、努力を続けて再三チームをプレーオフに導いてきたにも関わらず、電撃解雇という非情すぎる仕打ちを受けたQB”チャド・ペニントン”。
常に紳士であり、恨み言など一切言わない人格者ですが、さすがにアメリカンフットボーラーとしてはこれは屈辱的だったでしょう。
昨年までジェッツの顔であった男が、今はドルフィンズのユニフォームを着てジェッツの前に立ちはだかるなんて、誰が想像できたでしょうか。
しかし、悲しいかな彼を倒さねばプレーオフへは行けません。そして、もしかしたらこの試合が”ブレット・ファーブ”の最後の試合になるかもしれないとも囁かれております。
シーズンクライマックスの前のチームレポートです。
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▼鉄人”ブレット・ファーブ”限界説
ペイトリオッツ、タイタンズと昨年と今年の無敗チームを撃破したジェッツ。
あきらかにその時のファーブのパスは的確かつ鋭さがありました。
しかし次の豪雨の中のブロンコス戦、そしてアメリカの横断を繰り返えすスケジュールの中で調子をみるみる落とし、ここ4試合では1TD、6INTという最悪なパフォーマンス。
序盤戦もインターセプトは多かったものの中盤戦では無くなり5連勝しましたが、ここ最近はインターセプト病が再発。
しかし、その症状は序盤戦の無茶投げではなく、パスが失速して思ったコースに投げれていないように見えます。
一部のメディアでは「肩を痛めているのでは?」と報じられておりますが、ファーブは「検査では異常はみつかっていない」とのコメント。
HC”マンジーニ”は来シーズンもファーブで行くつもりですが、ファーブは未だ来年も現役を続ける事を決断しておりません。もしも肩と体調が悪く、今度こそ本当に引退してしまうならば、次戦のドルフィンズ戦が鉄人の最後の試合になる可能性もあります。
▼DT”ショーン・エリス”雪玉を投げて罰金
先日、スピード違反やマリファナ所持の疑いで謝罪を行ったDT”ショーン・エリス”が、シーホークス戦で、スタンドのファンへ向けて雪の塊を投げたために、リーグから罰金1万ドルを言い渡されました。
本人的には面白半分で悪意は無かったようですが、その行為自体がダメのようでイタイ罰金です。
▼とうとうサック0
シーズン最初の8試合ではサックを29も記録していたディフェンスがシーズン終盤はその回数が激減して、とうとうシーホークス戦でサック0でした。
特にサックリーダーのLB”カルビン・ペイス”が不調。OLに簡単に抑えれらるシーンは見ていて歯がゆいです。
サック量産を期待されていた大物ルーキー”ヴァーノン・ゴルストン”も未だサック0。
高い契約金を返せ!!って感じです。
▼ドルフィンズの近況
4連勝のドルフィンズの好調の原因はやはりQB”チャド・ペニントン”。現在、レーティング96.4とリーグ2位です。元からパスの正確性はウリでしたが、最近は得意のショートパスとDBの裏を突くパスだけでなく、大胆なロングパスでTDも奪います。
ただでさえパス守備不振のジェッツが、ワイルドキャットを含めあらゆる戦法を使う奇策の名手であるチャドをどこまで抑えれるのかで勝敗は決まるでしょう。
地上戦ではRB”ロニー・ブラウン”を死んでも止めてくれ~。
守備に関してはドルフィンズのサック王”ジョイ・ポーター”が脅威。サック17.5でリーグ2位という成績です。こいつからファーブを完全に守るのは無理でしょう。
不振のファーブを支えて勝つにはリーグ5位のRB”トーマス・ジョーンズ”と光速のRB”レオン・ワシントン”のランコンビで地上戦を制し、先制逃げ切りしかないと思いますがこの戦法も最近は通用しないので不安要素だらけです。
▼Week17予想 from ESPN
ESPNにて解説者やアナリストによる勝敗予想が行われております。
ジェッツvsドルフィンズは 3-7 でドルフィンズ。ペイトリオッツvsビルズに関しては満場一致でペイトリオッツの勝利。レイブンズvsジャガースも満場一致でレイブンズとの事。
つまりこの予想だと残り2枠はドルフィンズとレイヴンズがプレーオフ行きで、ジェッツはもちろんペイトリオッツは勝利してもプレーオフには行けなくなります。
▼Week17予想 from Madden09
先週は忘れていたというか、中途半端な的中率のため続ける意義を見出せず止めました。
しかし運命のWeek17を一応チェックしてみましょう。
ドルフィンズ 24-20 ジェッツ
ペイトリオッツ 30-15 ビルズ
ジャガース 24-21 レイブンズ
→最悪じゃん!!(=0=;)。ドルフィンズとペイトリオッツがプレーオフに行くってか!?
いやいや最近ハズレまくってるから逆に安心。とにかくドルフィンズには勝って、後はペイトリオッツかレイブンズが負けることを皆さん祈りましょう!!
▼おまけ
チャドが解雇された時に作ったトリビュートビデオ。
もう未練は無いのですが、せっかくなので(-_-)
[引用:NFL JAPAN]
マイアミ・ドルフィンズとニューヨーク・ジェッツのAFC東地区決戦は、ともにプレイオフ出場の可能性を残すチーム同士の直接対決となる大一番。現在10勝5敗のドルフィンズは、この一戦に勝つと2000年以来となる地区優勝が決定。また、ジェッツもこの試合に勝ち、ニューイングランド・ペイトリオッツ、またはボルティモア・レイブンズが敗れるとプレイオフ出場と可能性はまだ残っており負けられない。また、この2チームといえば、ジェッツがオフにQBブレット・ファーブをトレードで獲得。ファーブの加入によって直後に放出されたQBチャド・ペニントンがドルフィンズ入団という因縁もある。
ここ9試合で8勝のドルフィンズは、現在4連勝中。その内の3試合で守備陣は、12失点以下とチームの連勝を支えている。QBペニントンは、すでに自己新となるパス3,453ヤードをあげ、QBレイティングもリーグ2位の96.4と躍進の原動力になっている。あと47ヤードでドルフィンズのQBとしては1997年のダン・マリーノ以来となるパス3,500ヤード突破を果たす。また、RBロニー・ブラウンが、対ジェッツ戦は過去2試合連続でラン100ヤード以上を稼いでいるのは頼もしいデータだ。
ジェッツは、ここ4試合で3敗と失速している。特に攻撃陣は敗れた3試合で17得点以下と精彩を欠いているのが心配だ。しかし、対ドルフィンズ戦は、ここ9試合で8勝をあげ、現在5連勝中と得意にしている。QBファーブも過去3試合のドルフィンズ戦で、パス587ヤード、5TD、1INT、QBレイティング98.0と結果を残しているだけに、AFC1位のラン1,289ヤードをあげているプロボウルRBトーマス・ジョーンズのランで試合をコントロールし、勝利をつかみたい。