QB受難に乗っかれ!

今シーズンは本来コルツが、牛耳っていた勝ち星をバラまいているせいなのか、AFCはどの地区も荒れております。
と、同時にロックアウトの影響のせいかあっちこっちでQBがバタバタ倒れております。


レイダースは”ジェイソン・キャンベル”が倒れるものの、元ベンガルズの”カーソン・パーマー”を獲得し、戦力維持に成功して、現在AFC西の首位。そして今週はチーフスが倒れた”マット・キャッセル”の代わりにブロンコスをクビになった”カイル・オートン”を確保。

だが一番、深刻なのはコルツのいぬまに何としてもチーム初のプレーオフ出場をかなえたいテキサンズ。
千載一遇のチャンスに、なんとQB”マット・ショーブ”がIR入りという最悪の事態になりました。

もとよりバックアップに元ドラ1BUSTの”マット・ライナート”がいるのですが当然、彼だけにチームの命運を託すわけにはいきません。
テキサンズは予想外にライナートの保険として、元JETSの悲運のQB”ケレン・クレメンス”と契約したのです!

クレメンスの長い暗黒時代に光がくるのか!?

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▼”マット・ショーブ”シーズンアウト!
“マット・ハセルベック”、”マット・ライアン”と並ぶマットQB兄弟(?)の中堅的な立ち位置の”マット・ショーブ”
近年、テキサンズを引っ張りプレーオフ候補となるまでチームを盛り上げておりますが、同地区にはプレーオフの常連であるコルツがいるため、あと一歩のところでプレーオフ出場の夢は断たれてきました。

しかし今シーズンは邪魔なコルツがマニング不在のため最悪な状況という千載一遇のチャンス!
主力WR”アンドレ・ジョンソン”の欠場が続くものの戦力も充実し、現在(2011/11/23)Week11終了時点で7勝の地区首位。テキサンズ初の地区優勝&プレーオフ出場が現実的な状況です。

だが、ショーブがWeek10のバッカニアーズ戦にてパッツをクビになってバッカニアーズに移籍してきたDT”ヘインズワース”に右足をつかまれて負傷。(この人は自分どころか人まで落とすのね(´д`lll))

WEEK11はBYEで、それ以前にWeek12はバックアップである”マット・ライナート”が先発する事は決まっていたのですが、Week12を目前にしてIR入りが決定。
事実上のシーズンアウトとなりました。

▼”マット・ライナート”とは?
カレッジのUSC時代は2年から活躍し、3年の時には12戦全勝で大学を全米ランク1位にする活躍を見せオレンジボウルでも勝利しハインズマン賞を獲得。ドラフトのアーリーエントリーは避けて、4年生の時にも12戦全勝という快挙を果たす。(ローズボウルは僅差で負ける)
彼の先発した試合37試合中に負けたのは2試合だけで、背番号の11はUSCの永久欠番となります。

ってなワケで2006年のドラフトでカーディナルスが全体10位で指名。ライナートはホールドアウトをして金額を吊り上げ、6年5100万ドルの巨額な契約でカーディナルス入りを果たす。

鳴り物入りでNFLに来たが、ルーキーイヤーは11試合先発で4勝7敗。
ルーキーイヤーだから大目に見たかったが、2007年はサックを喰らって鎖骨を折ってシーズンアウト。

2008年は”カート・ワーナー”との先発争いに敗れる。そして、ワーナーはカーディナルスを初のスーパーボウル出場に導いた事は言うまでもなし。
2009年はワーナーのバックアップ。ワーナーが引退した2010年は”デレク・アンダーソン”と先発争いをするもののアンダーソンごときにも負けてしまい、ロースターカットに引っかかり、クビ。カーディナルスに巨額の損失を与えただけの男となった。

その後、ショーブのバックアップを探していたテキサンズが彼と契約。2010年は出番が無く2011年のこの度、ショーブのIR入りにより先発に昇格。
カレッジで伝説を残した男は、テキサンズで再起に賭けるのだった。(・ω・)/

▼”ケレン・クレメンス”とは?
2006年ドラフト2位でJETSに入団。2007シーズンは”チャド・ペニントン”の負傷により、7試合先発を努め2008シーズンはプレシーズン直前に念願の先発登録。
とうとう時代が来たと思った矢先に”ブレット・ファーブ”の電撃移籍により再びバックアップに戻される。(TωT)

そして2009シーズンはドラフト1巡で獲得したルーキーQB”マーク・サンチェス”と先発争いをするも敗れて、さらにマーク・ブルネルの参入で3rdQBにまで落ちる。

2009シーズンはサンチェスの負傷によりWeek14のバッカニアーズ戦のみ先発し勝利するが、当時のバッカニアーズは1勝でランD#31位というオイシイ相手だったので、クレメンスはそんなにパスを投げる事は無かった。

2010シーズンのプレシーズでは大きく成長し、好成績を残す。だが2011年にひっそりとカットされて、レッドスキンズが彼を獲得。しかしレッドスキンズではグロスマンとベックの先発争い参加するまでもなく同年9月にカットされる。

そしてこの度、テキサンズはショーブIR入りでライナートが先発に昇格したため、そのバックアップを急遽募集。
そこに集まった”ジェフ・ガルシア”(まだ居たのか!)、”トレント・エドワーズ”(ジャガーズをクビになったのね)、”ブロディ・クロイル”(カーディナルスをクビになったのね)と名だたる(?)バックアップ候補と競い、結果テキサンズのバックアップの座を獲得。
JETSで苦渋を舐め続けた男もテキサンズで再起に賭けるのだった。(・ω・)/

▼クレメンスの先発昇格はあるのか??
正直、ライナートはどういう選手か、プレーを真剣に見たことないので知りません。
だが2011プレシーズンで対戦した時に出てきましたが、ショートパスやスクリーンばかりで小手先だけだった印象があります。
カーディナルスではちょっとプレッシャーがかかると直ぐにパスを投げるクセがあったらしいので、そのためスタイルを変えたのでしょうか。
(あと練習態度が悪かったらしい・・)

しかも彼はハインズマン仲間のティーボウと同様に左利き。強肩右利きのクレメンスの方が、ショーブに近くてテキサンズのO#にフィットするかと思います。

クレメンスの弱点はパス精度が低く、プレーに波があるところでしたが、2010年のプレシーズンではホームズに弾丸パスをバシバシ通してパス精度の向上が見られましたし、先発したバッカニアーズ戦でも試合を壊す事無く、慎重に指揮して勝利に貢献しました。

ペニントンと先発争いし、ファーブのバックアップをつとめ、ブルネルと1年間いたので名QBと接した時間は長く、知識もあるでしょう。
上手くいけばクレメンスの先発。アルと思います!(°∀°)b

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