互角のNFC頂上決戦
AFCは第1シードのコルツがJETSを破り、3年ぶりにスーパーボウルに進出。
その対戦相手を決めるNFCチャンピオンシップは今シーズンはコルツ同様に終盤まで無敗であった、セインツとブレット・ファーブを加える事でチームが完成したバイキングスとの頂上決戦。
特にファーブvsブリーズのリーグトップQB同士の激突が見ものですが、予想を裏切らぬ壮絶な死闘となりました。
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RB”エイドリアン・ピーターソン”のランで先制すると次はRB”ピエール・トーマス”のランでやり返す。
そしてQB”ブレット・ファーヴ”がTDパスをヒットすればQB”ドリュー・ブリーズ”もWR”デヴェリィ・ヘンダーソン”にTDパスをヒットさせるシーソーゲームに発展。ついでにRB”レジー・ブッシュ”のパント処理のミスからターンオーバーを奪えば、次はバイキングスのハンドオフ連携ミスのファンブルからセインツがターンオーバーを取り返すと、互いに譲らぬ全くの互角。
しかし第3Qにファーブが下半身にタックルを喰らい負傷。すぐにゲームに戻るも味方のファンブルからターンオーバーを喫し、RB”レジー・ブッシュ”のTDで引き離される。だがRB”エイドリアン・ピーターソン”の活躍で28-28の同点。
バイキングスは最後はラスト30秒を切ってFG圏内に近づくも反則で下げられ、されにCB”トレイシー・ポーター”に痛恨のINTを喫して試合はオーバータイムに突入。
このチャンスにセインツは攻撃権を渡すことなく、バイキングスの反則と4thDownチャレンジの成功でとうとう、40ydFGチャレンジとなる。
この運命の一発をK”ギャレット・ハートリー”は祝砲の如く見事にど真ん中に高く決めて試合終了。
互いに1ポゼッション差以上開かない激闘をセインツが勝利し、チーム史上初のスーパーボウル進出です。
バイキングスは敵陣まで進んでからのファンブルロストの多さが致命的でした。あと肝心なところでミスをしてチャンスを逃す。
今回は第4Qでしたが2年前と同様に勝てる寸前で致命的INTを出してしまったブレット・ファーブ。またも引退とか言い出すのか非常に気になります。
[⇒ハイライト動画]
2010/01/24 @Louisiana Superdome
1Q | 2Q | 3Q | 4Q | OT | Total | ||
バイキングス | 14 | 0 | 7 | 7 | 0 | 28 | |
セインツ | 7 | 7 | 7 | 7 | 3 | 31 | |
Game Stats |
:どちらが勝ってもおかしくない激闘でした。守備陣がバイキングスのファンブルを6回誘発し、4回ロストさせたのは大きかった。
最後の決勝FGは高くど真ん中にキレイに決まったのに一番感動しました。
カトリーナの悲劇というどん底から這い上がり、とうとう頂点まであと一歩です。
:さすがにこれには泣いたファーブ。
あと少し進んでFGを蹴ればSBだったのにまたもINTで勝利を逃すとは、2年前のトラウマが蘇ったでしょう。
第3次引退騒動が勃発か!?
[引用:NFL JAPAN]
現地24日に行われたNFCカンファレンス・チャンピオンシップは、ニューオリンズ・セインツがオーバータイムの末に31対28でミネソタ・バイキングスを撃破。球団史上初となるスーパーボウル出場を決めた。
第1Q、セインツは試合最初のシリーズで先制TDを許すが、直後にクォーターバック(QB)ドリュー・ブリーズのショートパスを捕球したランニングバック(RB)ピエール・トーマスの38ヤードTDレシーブで同点に追いつく。お互いに2TDを決めて21対21で迎えた第4Q序盤には、敵陣深くでファンブルリカバーでチャンス獲得。ここでQBブリーズからRBレジー・ブッシュへのTDパスが決まって再び勝ち越した。
ところが、セインツはバイキングスの反撃をしのぎ切れず残り約5分で同点とされ、さらに残り約1分には自陣33ヤードとFG圏内にまで攻め込まれるピンチに。しかし残り19秒からコーナーバック(CB)トレイシー・ポーターが値千金のINTを奪い、オーバータイムへと持ち込む。すると最初の攻撃で敵陣22ヤード地点まで進むと、最後はキッカー(K)ギャレット・ハートリーが40ヤードFGを決め、死闘に終止符を打った。
セインツのQBブリーズは、パス31回中17回成功、197ヤードと平凡な数字だったが、3TD、ターンオーバーなしと要所を締めた。またRBトーマスは、ランとレシーブで1TDずつを挙げると、オーバータイムのキックオフリターンで40ヤードのロングゲインを奪う活躍。守備陣も5ターンオーバーを奪い、劣勢を跳ね返した。
一方、バイキングスのQBブレット・ファーブは、第3Q終盤にハードヒットを受けて左足首を負傷するもそのまま強行出場し、パス310ヤード、1TDと奮闘。しかし2INT、1ファンブルロスとミスも重ねてしまった。RBエイドリアン・ピーターソンもはラン122ヤード、3TDと活躍したが、チームに勝利をもたらすことはできなかった。
セインツって、
「ハイパーオフェンスで勝つんだから守備で幾ら点を取られても、ターンオーバーさえ奪って敵より攻撃機会が多ければ良いんだ!!」
という開き直りが好き(笑
そこら辺を考えると、マニングがどれだけサイヤ人でも、はやぶさの剣を持ってるワケじゃないのがミソですよね。
ジェッツ式に壁作って抑えようとするとぶっ壊されるけど、網張って、殆どスルーして、たまにかっさらう式のディフェンスの方が有効な気がするワケです。
チームの相性はセインツに分があるのかなーと。
問題はブリーズの出来でしょうかね。
この試合も相当パスが上ずってましたけど、ああいうのをコルツ相手にやってパント蹴っちゃうとヤバいですよねぇ。
両方とも攻撃型なので、また点の取り合いになると思いますが、コルツの洞察力と修正能力はあなどれませんね。コルツは時間が進むごとに強くなるので、セインツの勝機は序盤でどれだけ点差を広げて、後半は時間を潰して逃げ切るかでしょう。
あとセインツとブリーズは初出場のプレッシャーにも勝たなくてはなりませんね。なにわともあれ2週間後が楽しみになってきました。
大味な試合でしたよね。
ミスと反則連発で。
そのワリに、OTになった途端にインチの確認の為にブースレビュー3連発とか突然ミクロな試合になって最後の最後は最高に面白かったなぁ~