らば伝説のRB
既にご存知かと思いますが、昨シーズンまでJETSに在籍していたRB”ラダニアン・トムリンソン”が引退を発表しました。
最後は古巣チャージャーズと契約し引退するとの事です。

JETSとの契約が切れ、次の移籍先を求めていたのですがとうとう現れず引退を決意。再契約しなかったとはいえ、全盛期からは遠くともまだまだ通用する力はあると思うので、もったいない限りです。


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▼ラダニアン・トムリンソン(LaDainian Tomlinson)
もはや説明不要かと思いますが、2001年ドラフト全体5位でチャージャーズ入りするや否や8年連続でラン1000yd超えを記録。
さらに2006年にはシーホークスのRB”ショーン・アレクサンダー”が前シーズンに記録した1シーズンTD記録を抜く31TD(ラン28TD)を記録。同時に1シーズン186点を記録するというNFL史最高の記録を同時に打ち立てました。

ちなみにアレクサンダーはその後、MADDENのカバーになったため呪われて負傷。シーホークスをカットされ、レッドスキンズなどに移籍するも速攻でクビとなり、いつのまにかNFLから姿を消しました。
逆にトムリンソンはMADDENの呪いを警戒し、カバーのオファーを蹴っています。

しかしチャージャーズは再三プレーオフに進出するも、トムリンソン自身の負傷もあり、スーパーボウルには届かず。
トムリンソンのパフォーマンスを低下に加えて、チャージャーズ自体がランよりもフィリップ・リバースを中心としたパスO#重視の方向に切り替え、活躍の場を失い、2010年にチャージャーズをカットされました。

次の移籍先は我らがJETSで、RB”ショーン・グリーン”の控えながらも要所でチームの勝利に貢献し、AFCチャンピオンシップという夢のスーパーボウル出場まであと1歩のところまで来ましたが、スティーラーズに破れ惜しくも届かず。

翌2011シーズン、契約が切れるラストチャンスに賭けるもJETSはプレーオフ出場を逃します。そのオフにトムリンソンは「JETSのロッカールームの状況は見たことが無いぐらい最悪」だというコメントを残しています。

多くのNFL記録を持つのに加え、キャリア通算ラン13,684ydはNFL歴代5位であり、殿堂入りは確実でしょう。
それだけにスーパーボウルリングどころか、スーパーボウル出場にも届かなかったのが残念です。



ちなみに活躍時期、ナンバー「21」、トレードマークである素顔の見えないアイシールドから漫画アイシールド21のモデルであろうと言われています。

アイシールド21のヒットで日本でのアメフトの認知度が広がり、中高生のNFLファンはアイシールド21に影響されたという話も聞きます。
そのような間接的なところでもトムリンソンの影響力というのは非常に大きなものがありました。

JETSに来たときは驚きと共に、全盛期の輝きを取り戻す期待もしました。
記録的なランは出ずともレシーブも上手く、試合の要所では魅せてくれました。何よりトムリンソンがTDランを決めるとテンションが上がりました。

2010シーズンのプレーオフ。コルツ戦では逆転のTDランを決め、スティーラーズ戦では負けはしたものの前半に21点差を付けられた絶望的な状況から、トムリンソンのランが出た事をきっかけにサンチェスが復活し、最後は3点差まで追い詰めました。
常にボールを持つと何かを期待させてくれたトムリンソン。ありがとう、そしてお疲れ様でした。


▼おまけ:キャリア動画
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