RBの影にこの男あり
フルバック(FB)。それはバリエーション様々な戦略が展開する近代フットボールにおいて絶滅危惧種的なポジション。しかし、そのFBの力がジェッツをラン攻撃リーグ1位に仕立てあげました。
FB”トニー・リチャードソン”とまたも1年契約です。

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▼FB”トニー・リチャードソン”(Tony Richardson)

NFLに16シーズン在籍する38歳の大ベテラン。2001年から2003年はチーフスにてRB”プリースト・ホームズ(Priest Holmes)”のリードブロッカーとして3年連続1000yd越えに貢献し、さらに当時のNFL記録1シーズン27TDにも貢献。そして2005年はRB”ラリー・ジョンソン”の1000yd越えにも貢献。

バイキングスに移籍してからは”チェスター・テイラー”と”エイドリアン・ピーターソン”の盾となりピーターソンの新人王獲得の立役者となりました。自身2003年、2004年、2007年にプロボウルに選出されております。

2008年にJETSに移籍するやいなや前年全く振るわなかったRB”トーマス・ジョーンズ”を1000ydラッシャーに仕立て上げ、変わりにリチャードソンを失った”エイドリアン・ピーターソン”は成績を落とすという、実にリチャードソンの存在意義が分かりやすい結果が出ました。ワタシは勝手に「リーディングラッシャー請負人」と呼んでます。

年齢が年齢なのでJETSも1年契約を繰り返し、今シーズンで3回目の1年契約を結びました。金額は不明ですが、リチャードソンの力でトムリンソンが再び輝きを取り戻せるのか注目です。

▼トムリンソンのJETSを選んだ理由
トムリンソンの正式な契約額は2年520万ドル(約4億7000万円)という事が表明されました。ジョーンズを残すよりちょっとお得って事で、ギリギリ批判は回避できそうです。
そしてトムリンソンがJETSを選んだ理由も判明。それは予想どうり絶対的エースであるピーターソンがいるバイキングスよりJETSの方が確実に出場機会が多い上にランが得意のチームであること。それに加えJETSの方がこれまでの自分のスタイルを貫けるという利点もあるようです。

そのトムリンソンはバイキングスに入るかJETSに入るかの相談を両方のチームを知る”ブレット・ファーブ”に持ちかけていましたが、これはあくまで自分の相談だけでファーブの去就は話題にしなかったとの事です。ここで「ファーブはどうするんだい?」って気のきいた質問をしてくれたら、ニュースもちょっとは盛り上がったのにね。