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しゃぶりマンデーナイト
全米待望のマンデーナイトはまたも雨天。しかも雷鳴がとどろき45分も開始時間が遅れました。
こういう時に新スタジアムに屋根をつけなかった事が悔やまれますが、自然と戦うのもフットボールの一部です。

そしてこの試合は、退団しといてあっさりバイキングスへ寝返った上に、JETSスタッフへのセクハラ疑惑という新たな因縁が加わった”ブレット・ファーブ”と、怨敵ペイトリオッツの”ランディ・モス”が移籍し、因縁が2倍ボリュームUPした大試合となりました。

ウチのもんに手出したオトシマエ、きっちりつけてもうおうかぁ~。(-_-メ

 

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前半はバイキングスのランもパスも封じ、敵陣にほとんど進入させぬ堅守を見せる。それどころかファーブはスナップのさいにファンブルロストまで献上し、攻撃が全く機能しません。
一方JETSはRB”ラデイニアン・トムリンソン”のラン、飲酒運転男エドワーズのレシーブで着実に進めるも決定力を欠き(2ミニッツ後の豪雨は運が悪かった)、TDに届かず3本のFGを決めて、9-0で前半を折り返す。

後半もファーブがピーターソンへのハンドオフの際にボールをこぼしてファンブル!これをCB”ダレル・リーヴィス”がカバーしてターンオーバー。このチャンスもFGで終了し、12-0。
本日はダメダメなファーブかと思われたが、まさかの超ロングパスをWR”ランディ・モス”がCB”アントニオ・クロマティ”に競り勝ち、前人未到の500TDパスをHITさせ、12-7。ここから鉄人ファーブのテンションがMAXに達して大逆襲が始まる。

ジェッツは5本目のFGで15-7にするもWR”パーシー・ハービン”はCB”ダレル・リーヴィス”のマークをちぎってレシーブ、そのままTD。2ポイントは失敗し、15-13。
ジェッツもRB”ショーン・グリーン”のTDランが出て22-13に突き放すが、またファーブにWR”パーシー・ハービン”へTDパスを通され22-20。

FG1本でひっくり返るドキドキハラハラの展開で、ラスト1:40秒タイムアウト0で自陣16ydからバイキングスに攻撃がまわってしまう。
だが起死回生のドライブにCB”ドワイト・ロウリー”が値千金のINTを奪い、リターンTDを決めて、29-22と突き放し勝利!。
パッカーズ最後のチャンピオンシップも、昨年のチャンピオンシップも、そして今回も大事なところでINTされて敗北するファーブでした。
いや~~~アブなかった~~~( ̄▽ ̄)=3
29-20

▼総評
前半終了2ミニッツから第3Q途中まで画面を通してもハッキリと分かる滝のような豪雨で、第3Q開始時には空に雷が光る超悪天候。
2年目とはいえ南カルフォニア産のサンチェスはパフォーマンスが落ちるし、ケラーが落球するなどいつもと異なる展開で、決定力を欠きました。だが守備に関しては前半バイキングスの攻撃をわずか51ydに抑える好調ぶりでした。

このまま凡戦で終るかと思いきや、ファーブの超ロングパスを今までクロマティに完全に抑えられていたモスが、クロマティにカバーされながらもレシーブする寸前で、わき腹をちょっと押してクロマティを突き放し、通算500回目のTDをレシーブ。
ここから鉄人ファーブにエンジンがかかり、それにチーム全体が呼応するかのようにパスラッシュが全くかからなくなりパスが通るし、ピーターソンのランも出る。2TD奪われ、いつのまにか2点差を競る接戦に発展。

この時に「目の前にいるのはスケベオヤジ(疑惑)ではなく、20年も最前線に君臨し続ける超人だ。」と実感。ファーブが大きく見えました。

後半にセカンダリーがやられた時に目だったのがリーヴィスのミス。昨年まで鏡のようにレシーバーに張り付いていた男がWR”パーシー・ハービン”にやられ、挙句のはてにTDまで奪われる事に。昨年の”レオン・ワシントン”といい、契約でもめて練習にこない選手はレベルが確実に落ちます。
そのブランクを見越してモスにクロマティをつけたのは正解でした。500回目の記念すべきTDを奪われたものの、それ以外はロングパスを再三防いでくれました。このマッチアップは正解だったでしょう。

WR”サントニオ・ホームズ”はホールディングしちゃうものの3レシーブ41ydと合格点。初レシーブした時にスタンドに向かって指を差す姿が印象的でした。そのあとWR”ブレイロン・エドワーズ”も、スタンド指差しをパクッたのが面白かった。( ̄∀ ̄)

なにわともわれ、4連勝で単独首位。毎シーズン好調の後に地獄が待ち構えてますが、今シーズンはこの調子でイケそうな気がします。

▼その他選手別
・”トムリンソン”と”ショーン・グリーン”
→トムリンソンはラン20回94yd。グリーンはラン10回54yd1TDとRBコンビが絶好調。まさかトムリンソンがここまで機能するとは誰が予想したか。一瞬で一人分横にスライドするカットはすごいわ。

・CB”ドリュー・コールマン”とCB”ドワイト・ロウリー”
→コールマンはファーブにサックを浴びせる活躍。ロウリーは試合を決める見事なINTを見せました。結構、長いことジェッツにいるのに今までパットしない連中がビッグプレイを決めると、チーム全体の力が上がってることを実感しますな。

・FB”ジョン・コナー”
→RB”ショーン・グリーン”のTDランを決める大穴をガボっと開けました。2人して、息ピッタリでカウンターで突っ込んでいく姿は爽快。
実況も「タ~~ミネ~~タ~~!」と叫びますが、「ジョン・コナーはターミネーターじゃねぇ」って言いたくなります。

・T”ドブリカショー・ファーガソン”
バイキングスが誇るDE”ジャレッド・アレン”を見事に封じました。さすがサンチェスに同行して大統領とメシを食った名ブラインドサイド!。
それよりも逆側のウッディからよく漏れていたような・・・

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・K”ニック・フォーク”
→実は最多得点の彼がMVPでしょう。52ydのロングFGを含めて5本全て決め15点を上げました。
なぜか長い距離の方が安心して見れて、短い方が不安になります。

ベンガルズのK”マイク・ニュージェント”もST部門の週間MVPをゲットし、カーディナルに移籍したK”ジェイ・フィーリー”も好調。
元を含めてJETSのSTは優秀だなぁ。

 

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・QB”マーク・サンチェス”
→悪天候に阻まれスタッツはパス21/44回191yd獲得0TD、0INT。
まぁこの豪雨では仕方なし。「雨がすき」なんて言う変態は”ジェイ・カトラー”ぐらいですわ。

だが注目すべきは未だに0INT、0ファンブルというところ。
ジェッツの安定した強さには、サンチェスにミスがないという事が大きい。

 

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・バイキングスQB”ブレット・ファーブ”
→負けはしたもののこの試合で前人未踏の計500TD、70000yd獲得。それに加えて、162ファンブルもQB”ウォーレー・ムーン”を抜いて最多。記録ずくめの試合となりました。

モスへの500TD目のTDパスを決めた時は、初めは自分でもビックリしてましたな。
それから「見たか~!!これがブレット・ファーブじゃ~!!」というドヤ顔してから、はしゃいでました。

ファンブル連発した時は年齢を感じ、何か悲しい部分もありましたが、その後の3TDで豪腕の健在ぶりをみせてくれたのは嬉しかったです。(試合に勝ったから言える)

しかし第4Qで投げた後に、腕を押さえるシーンが多かったのが気になります。

 

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・おまけ:
ずぶ濡れチア

 

2010/10/11 @The New Meadowlands Stadium

  1Q 2Q 3Q 4Q OT Total
バイキングス   0 0 7 13   20
JETS   3 6 6 14   29
 
Game Stats

[引用:NFL JAPAN]

現地11日、第5週のマンデーナイトフットボールでニューヨーク・ジェッツとミネソタ・バイキングスが激突。ジェッツが試合終盤までもつれる死闘を29対20で制した。これでジェッツは4連勝(1敗)、敗れたバイキングスは今季3敗目(1勝)を喫している。

 ジェッツは前半、守備陣がバイキングスのオフェンスを封じ込めると、FGで小刻みに加点し9対0で試合を折り返す。さらに第3Q中盤にもFGを追加してリードを広げるが、ここからバイキングスの反撃に遭い、第4Q序盤には2点差に。残り約4分半にランニングバック(RB)ション・グリーンが23ヤードTDランを挙げて突き放すものの、再びTDを返されて2点差とされたが、最後は残り約1分半からコーナーバック(CB)ドワイト・ロウリーが試合を決める26ヤードINTリターンTDを決めて粘るバイキングスを振り切った。

 ジェッツは、RBラダニアン・トムリンソンがラン20回94ヤード、グリーンがラン10回57ヤード、1TDと両RBが活躍し、ランで計155ヤード獲
得。また、守備陣は後半に入るとバイキングスのパスオフェンスに苦戦したが、第4Q序盤に決められれば同点となる2点コンバージョンを防いだほか、最後にロウリーがINTを奪うなどここ一番で踏ん張った。キッカー(K)ニック・フォークが53ヤードを含むFG5本全て成功したのも大きかった。

 バイキングスは、クォーターバック(QB)ブレット・ファーブが2008年に在籍した古巣ジェッツ相手にパス264ヤード、3TDをマークしたが、一方で1INT、2ファンブルロスとターンオーバーも連発。ニューイングランド・ペイトリオッツから加入したばかりのワイドレシーバー(WR)ランディ・モスは、ほぼぶっつけ本番の実戦でありながらレシーブ4回81ヤード、1TDと奮闘したが、わずかに及ばなかった。