プライドを賭けたルーキーQBドラ1対決

とうとうAFC東のドラ1QB”サム・ダーノルド”と”ジョシュ・アレン”が激突。

別に2人が相対するわけでは無いのですが、互いのプライドに賭けて負けられないでしょう。

これが、もっとシーズン前半なら良かったのですけど、もはや消化試合なので盛り上がりに欠けます。

勝っても負けてもいい試合なので、気楽に見ましょ。

スコア&ダイジェスト

ハイライト:Youtube

GAME CENTER(NFL.com)

 

1Q

2Q

3Q

4Q

TOTAL

ジェッツ

3

10

0

14

27

ビルズ

14

3

3

3

23

オフェンス

復活したダーノルドのファーストドライブは、アレンに感化されたのか強引にスクランブルに行って足を負傷し、ロッカールームに下がりました。

足の負傷で3週間休んでいたのに、自らケガしにいく冒険プレーにはがっかり。

またもQB”ジョシュ・マッカウン”に交代し、「ダーノルド、良いお年を~」と思っていたら、次のドライブを経て復活します。

 

そして、WR”アンドレ・ロバーツ”が86ydのキック・オフ・ビッグリターンでチャンスを作り、RB”トレント・キャノン”のTDランで反撃開始。

 

ダーノルドは第4QにWR”ロビー・アンダーソン”へTDパスをヒットし、同点に追いつきます。

 

そして、2ミニッツ切ったところで、またもWR”ロビー・アンダーソン”へピンポイントのロングパスが炸裂。

エンドゾーンまで後1ydの4thDowギャンブルでは、正直「これで失敗して惜しくも敗戦ってパターンだな」と、思いきやRB”イライジャ・マグワイア”がTDランを決めて、この試合で始めてリードを奪い、そのまま勝利しました。

 

ダーノルドのスタッツはパス16/24 回170yd獲得、1TD、1INT。

序盤は冴えないものの、右のサイドライン際ギリギリのパスでガンガン稼ぎます。かつ、RB”アイゼア・クロウェル”が前半で負傷退場し、その後を継いだRB”イライジャ・マグワイア”のランを併用してドライブを組み立てました。

 

この試合で改めて凄さを見せたのがWR”ロビー・アンダーソン”。ダーノルドの難しいパスにも応え続けて7レシーブ76yd獲得1TDの活躍。

何より良かったのが強力なビルズD#を0サックに抑えたOLの力でしょう。久々のダーノルドを支えるために頑張りました。

INT数がリーグ1位、かつ、レッドゾーンオフェンスからのTD数がリーグ最下位のクソオフェンスがようやく連敗脱出です。

 

ぶっちゃけ最後のギャンブルに失敗して敗北していれば、ドラフトで優位に立てたのですが、いいプレーを見せたので許しましょう。

こういう試合をシーズン序盤にしていれば良かったのですが、時すでに遅しです。

ディフェンス

予想どおりビルズQB”ジョシュ・アレン”の半端ない肩に加えて、とんでもない脚力が炸裂。

LB”ダロン・リー”の4試合欠場もあり、序盤からアレンの足にかき回され「こりゃ止められんわ」という雰囲気をかもしだします。

「何のためにQBをタイロッド・テイラーから乗り換えたのだろう?」と思ってしまうぐらい走りますが、足を多用する理由はずばりビルズOLの弱さの表れなのでしょう。

ジェッツD#はアレンの足に苦戦するものの、DL”レナード・ウィリアムズ”を中心にプレッシャーをかけて3サックを記録。後半はTDを1本も奪われませんでした。

S”ジャマール・アダムス”は相変わらずの活躍。タックルは無いもののパスカバーやアレンの包囲に目立っており、ファンブルリカバーを記録。

両腕のテーピングが際立って彼の存在感をUPさせています。

 

アレンのスタッツはパス18/36回206yd獲、0TD、2INT。ランがチームトップの9回101yd獲得、1TD。ラン1回平均11ydという驚異の足を見せます。

しかしながら本職のパスが成功率50%で2INTと冴えず。強肩でWR”ロバート・フォスター”へロングパスを通すシーンはあるものの、パスが早すぎるのか簡単にとれそうなコースのパスをレシーバーが弾いて落球するシーンもありました。才能が生む不幸です。

 

加えてこの試合、トータルヤードはジェッツが248ydに対してビルズが368ydと120ydもビルズが上回っていました。

つまり、攻められはするものの、第1Q以降はTDを取らせない粘りが逆転勝利につながりました。

オフェンスと同様、こういう試合をシーズン序盤にしてほしかったです。

スペシャルチーム

今回も素晴らしいのはST。

K”ジェソン・マイヤーズ”が2本のFGを外さないのは当然として、WR”アンドレ・ロバーツ”の86ydキック・オフ・リターンにFGブロックと奇跡プレーを連発しております。

ロバーツはファンブルロストしピンチも招きましたが、そこはD#が頑張ってFGで抑えたのでよし。

 

ただビルズK”スティーブン・ハウシュカ”へDE”ヘンリー・アンダーソン”が背後からタックルしたのはアカン。

この後にハウシュカがFGを外しているだけに後味が悪い。これは喝だ!

総評

今後、長年にわたりチームを背負うであろうドラ1ルーキーQB対決は、ダーノルドに軍配が上がりました。そしてジェッツは6連敗から脱出かつ、今シーズン初の同地区対決での勝利です。

ドラフトのために「負けろ負けろ」と言い続けてましたが、やはり試合終了まぎわでの逆転勝利の味はNFLファンとして逆らえません。クソ試合ばかり見せられて、本来のファンの姿勢やNFLの楽しさを忘れてました。

 

今週はケツレースの強敵であるレイダースと49ersがなぜか勝利し、勝率が開かないラッキーもありましたが、ジェッツは4勝チームと並んでしまい、ケツ争いが激化しました。

もはやこれ以上勝利しては、ここまで負けてきた意味がありません。

絶対に勝ってはならない試合がここにある!
∑(゜ Д゜)