世界中のティーボウマニアが狂気乱舞
噂は聞いていましたが、本当に実現するとは思っていませんでした。
かつてNFLの話題を独り占めにした神の子”ティム・ティーボウ”がNFLに復帰です!
[SPONSORED LINK]
ティム・ティーボウ(Tim Tebow)とは何者だ?
時が経ちすぎてリアルタイムのティーボウを知らないNFLファンもいると思うので、いつものようにおさらい。
2010年ドラフトの目玉であったフロリダ大QB”ティム・ティーボウ”。
彼は2度全米王者のCBSチャンピオンシップで勝利し、最優秀選手に贈られるハイズマン賞を大学2年で獲得した逸材でした。
当時、ビルズの英雄QB”ジム・ケリー”は「自分の後継者」だと言い放ちビルズにドラフトで獲得することを示唆したり、元コルツの名将”トニー・ダンジー”もティーボウを絶賛していました。
彼の逸話は他にも多々あり、NFL入り前の2010年のスーパーボウルのCMに登場したこともあります。
そのCMとは保守キリスト教の関係団体のもの。ティーボウは両親が熱心な宗教家であるため彼もクリスチャンであり、知名度もあいまってCM出演に抜擢されたのでした。
彼の愛称「神の子」とはここからきてるワケです。
しかし、恵まれた体格とカレッジ時代の優秀な成績をもってしてもドラフトではティーボウが1巡で獲得されるのは難しいのではないかと言われていました。
その理由は、ティーボウは左利き。左利きのQBは”スティーブ・ヤング”など例外はいるものの、基本的に大成しないからです。
そんな下馬評も神の子には関係なし!
ティーボウは1巡(全体25位)でデンバー・ブロンコスに獲得されたのでした!
ヘ(゜∀゜*)ノ
ちなみに、この時のブロンコスのHCは現ペイトリオッツOC”ジョシュ・マクダニエルズ”。
ドラフト全体1位はラムズが”サム・ブラッドフォード”を獲得し、ジェッツは全体29位でCB”カイル・ウィルソン”という記憶にもないCBを獲得しています。
ティーボウはバックアップを経て2011年シーズンにブロンコスの先発に就くや、パスが下手でスクランブルに頼ってばかりで凄くないんだけど、神がかり的に勝っちゃうQBになりました。
チームをプレーオフに導き、伝説となったのがワイルドカードのスティーラーズ戦。
パスが下手なティーボウがこの日だけドッカンドッカンとロングパスを成功させ、さらにオーバータイム開始1投目でTDパスを決めて、強豪スティーラーズを倒すジャイアントキリングをやってのけたのです。
が、しかしティーボウの快進撃はここまで。次の相手は不幸にもベリチックとブレイディ率いるペイトリオッツ。
ベリチックはティーボウの両サイドを抑えて得意のランを封じつつ、ロングパス対策もばっちり。結果、ティーボウは手も足も出ずに大差で敗北します。
ここからティーボウの不幸はさらに加速。
ブロンコスがティーボウのプレースタイルではもう勝てないと悟った2012年オフ、”ペイトン・マニング”が負傷のためコルツを退団したのです。
そのため激しいペイトン・マニング争奪戦が勃発。
ブロンコスやタイタンズ、マーク・サンチェスが不振になったジェッツまで加わって複数のチームがマニングにラブコールをした結果、ブロンコスがマニングを獲得。
押し出されてティーボウはブロンコスからジェッツにトレードされました。
しかし、このシーズンはサンチェスがどれだけ不調だろうがOLのお尻に突進しようが、せっかく獲得したティーボウを先発にする事はありませんでした。
そして、ロクにティーボウを使わないまま2013年4月にリリース。未だにこれはジェッツの七不思議に入ります。
(※残りの6つは知らないよ)
ティーボウはその後、ペイトリオッツと契約するも開幕前にカットされ、2015年にイーグルスと契約してまたサンチェスと一緒になりますが、プレシーズンで成績が悪すぎて開幕前にカットされました。
2016年シーズンはどこからも声はかからず、野球に転向しました。
ティーボウは2020年までメジャーリーグを目指して頑張っていましたが、マイナーリーグからメジャーに昇格する事はなく、コロナ禍も影響して2021年に野球を引退しました。
参考:野球転向の元NFL選手 ティーボウが引退「全てを楽しんだ」
この時33歳。これでティーボウのアスリートとしてのキャリアが終わったと思われた矢先、5月中旬にジャガーズがティーボウをワークアウトしているというニュースが流れたのです。
そしてこの度、ジャガーズがティーボウと正式に契約したというニュースが報じられたのでした。
ティーボウ、TEとしてNFLに復帰
ジャガーズと言えば今年のドラフトにて全体1位で”トレバー・ローレンス”を獲得したばかり。ティーボウがQBとして入る余地はなく、ティーボウはポジションをTEに変更したのです。
ティーボウがコンバートする説は一度NFLから消える前にもありましたが、ティーボウはQBに固執したためにコンバートは成立しませんでした。
しかし、今回はこだわりを捨ててTEとなったのです。
ティーボウがジャガーズと契約できた理由は、今シーズンからジャガーズのHCに就任した”アーバン・マイヤー”がティーボウのフロリダ大時代のHCだったからです。
あとティーボウの地元でありティーボウの人気が高い事もあるでしょう。
しかし、ジャガーズと契約したからと言って今シーズンはティーボウのプレーが見れるとは限りません。これから開幕までの間に熾烈なロースター争いが待っているからです。
現在ジャガーズのロースターはティーボウを入れるとTEが6人もいます。
HCにコネがあるとはいえ実力社会のNFL。ティーボウが生き残るには相当の努力が必要でしょう。
かつてからティーボウマニアでティーボウTシャツを有する私は、当然ティーボウの開幕ロースター入りを心から祈っております。
こんなの流行った 「ティーボウイング」
ティーボウで話題沸騰だった当時、全米で「ティーボウイング」というポーズが流行りました。
これはティーボウがTDを取ると ひざまづいて祈るポーズの事で、これをみんなマネしてSNSにUPすることがブームでした。
今シーズンに再びこれが流行るといいですね。
もし、ティーボウがロースターに残れて、公式戦に出場となれば、
ティーボウがパスを投げるというトリックプレイもあるかもしれないですね。
江戸川橋博士さん>
それは相手も警戒してるでしょう。
かつ、スクランブルでタックルを吹き飛ばす体格もあるのでハンドオフして走るのもアリです。
とは野球の経験がレシーブに生きれば、意外と化けるかもしれません。
トレバー・ローレンスへのマスコミ攻撃を緩和させるための、ジャガーズの戦略と踏んでます。
戦力的にはローレンスの苦労が見えているので、別の話題を提供することで負担を減らす作戦。
なので、ティーボウはロスターに残った(ベンチ入りした)としても、出場はないと踏んでます。
新しい形の、TEのブロックのスキームですね。
アイシールド21でNFLに興味を持ち、ティーボウでNFLにはまりました。NHKでアメリカの女子高生が「私たちはアメフトのルールなんて知らないし、アメフトのファンじゃないわ!ティーボウのファンなのよ!」と楽しそうにはしゃいでいましたが私もあの頃は全く同じでした。頭から突っ込んでいく姿が勇敢に見えたものです。
可能性は低いでしょうがカットされず、ロースターに残ってほしいものです。
全体29位の記憶にも残らないCBってのに笑わせていただきました。