躍動ドラフト組

今シーズン最初の同地区対決の相手は、暫定首位のドルフィンズ。

近年勝てておらず、今シーズンはペイトリオッツ、ビルズを倒している手ごわい相手ですが、QB”トゥア・タゴバイロア”は脳震とうのため欠場し、先発は”テディ・ブリッジウォーター”が務めます。

とはいえ、強力なタレントを要するドルフィンズの力はあなどれません。

新生ジェッツの真価が試されるときが来ました。

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スコア&ダイジェスト

ハイライト&データ[GAME CENTER(NFL.com)]

 

1Q

2Q

3Q

4Q

TOTAL

ドルフィンズ

0

14

3

0

17

ジェッツ

5

14

0

21

40

オフェンス

前回プレビュー記事「打開するには成長中のドラ2RB”ブリース・ホール”がもう一皮むけないと難しいでしょう。」と記載しましたが、まさに彼がこの試合のキープレイヤーであり、大爆発しました。

ランで97ヤード獲得、レシーブで100y獲得の両方でTOP。

かつ、記録上のタッチダウンはラン1回ですが、2度も敵陣1ydでダウンした後にRB”マイケル・カーター”が1yd進むだけのTDラン決めているので、実質は3TDです。
(逆にいえば”マイケル・カーター”がおいしすぎ)

 

序盤に流れを作ったホイールルートからのレシーブ。

イルカD#のカバーされていないところを見事にレシーブし、敵陣1ydまで粘りの走りを見せました。

 

RBに勢いが出ると、相手D#はそれを止めるために注力するので他にスキが生まれます。

トドメとなったWR”ブラクストン・ベリオス”のジェットモーションからのTDランはナイスプレーコール。

 

先週はTDパス、今回はビッグリターンとTDランで勝利に貢献し、もはや「令和のエデルマン」と勝手に名付けてます。

 

QB”ザック・ウィルソン”もTDランで根性を見せます。

 

これぞフラッコには不可能なプレー。

プレシーズンのように負傷したらシャレにならないので、あまり多用はできませんが、ここぞというところで走れるのは強みです。

 

QB”ザック・ウィルソン”のスタッツは、パス14/22回210y獲得、0TD。ランで1TD。

前試合と同様に肝心なところでWR”コーリー・デイビス”にパスを通す勝負強さを見せました。

かつ、ターンオーバーをせず流れを渡さなかったのは大きかったでしょう。

 

ジェッツにとってラッキーだったのが、CB”ザビアン・ハワード”が鼠径部の負傷で欠場。

さらに開幕前にPUPリストに入っていたCB”バイロン・ジョーンズ”がWeek05で戻るかと思っていましたが、復帰せずドルフィンズの2大CBが不在だったことです。

 

あと、フェイスマスクを2連発するなどドルフィンズD#の反則にも助けられました。

 

しかし、”ザック・ウィルソン”がかなりプレッシャーをかけられ、OLの弱さが出ており被サック2回で済んだのは奇跡です。

番組内で先発OLユニットの変化が出ました

 

OL”デュアン・ブラウン”は、OL”メカイ・ベクトン”の代役として契約するもこれまで練習中の負傷で出場しておらず、今回が初出場。

しかし、ドラ4OL”マックス・ミッチェル”が前試合で膝を負傷し欠場し、ファイナルカットにギリギリ残った元イーグルスの”ネイト・ハービック”が先発するという層の薄さです。

今後もOLの弱さが課題になりそうです。

ディフェンス

ドルフィンズQB”トゥア・タゴバイロア”が脳震とうのため先発QBは”テディ・ブリッジウォーター”でしたが、1プレー目でアクシデントが発生しました。

ドルフィンズは、ジェッツのパントで自陣8ydから最初のオフェンスを開始。

ドルフィンズ最初のプレーでジェッツが思い切った策を仕掛けました。

それは、CB”ソース・ガードナー”のCBブリッツ!

この角度だと分かりにくいのでゲーパスから抜いた映像をお見せします。

誰もガードナーを見ておらず、一直線にブリッツが決まり、インテンショナルグラウンディングのセーフティーでジェッツが2点先制します。

ドルフィンズには無視できない強力なWRがゴロゴロいるのに、エースCBが初っ端からブリッツするなど頭になかったのでしょう。

 

さらに、このタックルで”テディ・ブリッジウォーター”は負傷し、2度と戻ることはありませんでした。

つまり、ドルフィンズはドラフト7巡QB” スカイラー・トンプソン”で1試合をまるまる戦わなくてはならなくなったのです。

 

正直なところ、この時点で「ジェッツ勝利!!」と思ったのは軽率でした。

ドルフィンズにはWR”タイリーク・ヒル”とWR”ジェイレン・ワドル”の2大看板がおり、レシーブせずともロングパスでガンガン「パスインターフェアランス」を取られて、ジェッツD#は自爆。

3回のインターフェアで100ydぐらい罰退したら、普通なら負けてそうです。

 

そして、意外にトンプソン君のパス精度が高い。3rdQBってモタモタした挙句に意味不明なパスを投げる生き物というイメージがあっただけに、こんなのは3rdQBではありません。
(※あくまで私のイメージです)

そのおかげで第3Q終了まで接戦でした。

 

流れを渡さなかったのはガードナーのNFL初のインターセプト。

DE” ジョン・フランクリン-マイヤーズ”のプレッシャーが効いていました。

 

ジェッツのギャンブル失敗から、ドルフィンズ反撃の流れを切ったDE”カール・ローソン”のファンブルフォースとDE”クイネン・ウィリアムズ”のカバーも勝因でしょう。

 

ドルフィンズ肝心のWR”タイリーク・ヒル”のスタッツは7レシーブ47yd獲得。
これがドルフィズのTOPレシーブ。QBの事もありますが、ヒルの左足はウォーキングブーツであり本調子ではありませんでした。

それでもボールを持った時は何をするか分からない恐怖があります。

 

RBに関しては予想外にRB”ラヒーム・モスタート”に走られ113ydのラン獲得ydを許しています。

スペシャルチーム

P” ブレイデン・マン”が自陣8yd、自陣3ydへ追い込む好パントを連発。

このおかげで、セーフティーが生まれました。

WR” ブラクストン・ベリオス”はビッグリターンを見せ、K” グレッグ・ズーライン”も今日はミスなし。
開幕戦の酷いパフォーマンスは完全に払しょくしたと思っていいでしょう。

STが安定しているのも勝利につながっています。

総評

元49ersのDC”ロバート・サラー” vs 元49ersのOC”マイク・マクダニエルズ”の同門HC対決は、ジェッツの”ロバート・サラー”に軍配があがりました。

サラーは途中まで接戦でピリピリした顔をしておりましたが、後半にディフェンスが爆発すると、もうピョンピョン跳ねて感情を抑えられません。

「カワイイ」は作れるのです。

 

これまでジェッツはドルフィンズに4連敗、対AFC東は12連敗と地区の底辺をはいずっていましたが、久々に地区内で勝利し勝ち越し。

ちなみに勝率5割を超えたのは2018年の開幕戦勝利以来です。
(これを勝ち越しと言って良いのか)

ラッキーな部分もありましたが、それでもこの点差で勝てた事は 一定の実力を評価して良いでしょう。

 

次戦の相手は強豪パッカーズ。

OC”マイク・ラルファー”の兄、”マット・ラルファー”がHCでありますが、今日のような好プレーコールで勝利して3連勝を狙いたいところです。

QB”アーロン・ロジャース”は難敵であり勝利した記憶がない相手ですが、Week04でジャイアンツに負けており、今日の勢いなら勝機はあります。

 

・・3連勝・・・考えるだけがヨダレがでそうです。

こんな楽しいシーズンはいつ以来だろうか・・