さらば、レックス・ライアン
いよいよレギュラーシーズン最後の試合。相手は同地区のドルフィンズです。
この試合で、”レックス・ライアン”がJETSの指揮を取る最後となるだけに、選手はライアンを勝利で送り出したいところです。
試合は意外にもO#が爆発した内容となりました。
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スコア&ダイジェスト
2014年12月29日 @サン・ライフ・スタジアム
オフェンス
C#74″ニック・マンゴールド”とWR#16″パーシー・ハービン”はインアクティブ。
マンゴールドの代役は前試合で途中交代で活躍したC#63″ダルトン・フリーマン”が先発。
消化試合のせいなのかドルフィンズD#がユルユル。ジーノはロングパスがガンガン決まって、3TDの活躍。WR#87″エリック・デッカー”も10レシーブ221yd、1TDと大爆発。
しかし、これでジーノやデッカーの評価を見直してはいけません。なんせほぼ意味の無い消化試合であり、エキシビジョンマッチのようなものである。
負けてはいけない本当に重要な試合でこそ評価対象であり、今試合はスタッツを上げるためのボーナスステージみたいなもので査定に加えてはいけないでしょう。
そんな試合でもジーノは、スクランブルの最中に片手でボールを持って片手で相手を突き放す、俗に言う「スティフアーム」をしますが、片手持ちしたボールを落としてファンブルロストし、これがTDを奪われるきっかけとなります。
片手で持ち続ける握力が無いくせに、調子にのってこの失態。一流QBはこんなセキュリティが無い危険なプレーはしません。この1シーンこそ本当の彼です。
消化試合とはいえ来シーズンに期待できるパフォーマンスを見せた選手もいます。特に目立ったのがWR#14″クリス・オウース”。
ロングパスをレシーブし、ハービンばりのリバースプレーから23ydTDランを決めて、さらにSTでも87ydのビッグリターンを見せ、かなりインパクトがありました。
マンゴールドの代わりに初先発に入ったC#63″ダルトン・フリーマン”も、前試合に続きスナップミスなしで、被サックは1回だけという優秀ぶりです。
ディフェンス
D#も爆発し、タネヒルにサックを決めまくり、計7サックというシーズンハイを記録します。
特に重鎮ILB#52″デビッド・ハリス”が2.5サック、1ファンブルフォースと爆発。契約延長に向けてここで稼いだ感じです。
OLB#98″クイントン・コプルス”もここぞとばかりに2サック。パスラッシュに関しても、ボーナスステージみたいなものと考えていいでしょう。なんせ消化試合。
そんな中で超がっかりを見せたのがドラ1のFS#25″カルヴィン・プライアー”。最後の砦として彼を獲得したのに、RB#26″ラマー・ミラー”にタックルに行く前にコケて97ydのTDランを奪われる失態を見せます。
今シーズン振り返ると、目だった活躍が無いどころかビッグプレーから1発TDを奪われるシーンが多かった気がします。
もはや彼からBUSTの臭いがプンプンしております。さすがイジクチルドレン。
スペシャルチーム
消化試合なので思い切った事ができます。P”ライアン・クリグリー”がパントフェイクで、TE#44″ザック・サドフェルド”へ38ydのパスを決めます。
ライアンは最後の試合なので、こういうプレーも用意していたことを見せたかったのでしょうか?
WR#14″クリス・オウース”はO#の活躍のみならず、STでも87ydのビッグリターンを見せ,来シーズンもチームに残るための意欲を見せます。
不安が残るのが、フォーク様。FG4回中1本を外しました。あれほど高い精度を誇っていたのに、明らかに負傷してから1試合に1本は外しております。
来シーズンは完治して、前のパフォーマンスに戻ってくれる事に期待するのみです。
総評
HC”レックス・ライアン”最後の試合という事で、選手が期待に応える活躍をみせましたが、それでもジーノのファンブルロストや、プライアーのタックルミスからTDを奪われるシーンなど、今シーズンの悪いところを象徴するようなミスも出ました。
まさにGMイジクが獲得した選手はことごとく失敗し、今シーズンのドラフトは大量にPICKしたにも関わらず壊滅しました。キャップ整理に大きく貢献したところもありますが、その分リーヴィスやクロマティ、サンチェスに、さらにティーボウ(?)と失ったものは大きいです。
速報でお伝えしましたが、ファンのイジク解雇運動の成果が実り、この試合の翌日に予定どうりHC”レックス・ライアン”と同時にGM”ジョン・イジク”が同時に解雇され、来シーズンはフロント2大TOPが変わる新生JETSとなります。
今までドラフトは有名どころが残っているにも関わらず「誰やねん」という選手を獲得する「 あまのじゃく」 みたいな所がありましたが、それも改善されるでしょう。ドラフトが楽しみですね。
あと、ドルフィンズの話ですが、今試合でQB”ライアン・タネヒル”がシーズンパス4000yd以上を記録し、これはチームでは”ダン・マリーノ”以来との事です。
RB#26″ラマー・ミラーもラン1000yd超えかつ、チーム史上最高の97ydTDランを記録しました。おめ。
しかしながら、ドルフィンズは今回のみならず昨年のプレーオフを賭けた戦いだろうともWeek17はD#が何か気が抜けたところがありますね。あれだけターゲットをワイドオープンにして、ジーノがパスを投げやすいようにお膳立てされた試合は初めてでした。
NFL先発QB最悪のジーノのレーティングが、今回は153.8ですよ。ありえません。
さて、これにてJETSの2014シーズンは終了。開幕前はO#のテコ入れに夢を見せられたのですが、結果は4勝と近年最悪のシーズンでございました。
結果論ですがクリス・ジョンソン”は要らなかったですね。彼の代わりにパウエルを出していたほうが、もっとランを稼いでいたでしょう。
あとジーノとヴィックがどんだけ最悪で消化試合だろうと、”マット・シムズ”の先発が無かったのが残念です。
新生JETSはもっと若手などをよく見てチャンスを与え、開花させるチームであってほしいことを願っています。
:本日のジーノはパス20/25回358yd獲得3TD、0INT。
レーティングが153.8と超1流QB並みのパフォーマンスを見せました。
これでジーノを甘やかしてはなりません。繰り返しますがファンブルロストのシーンが本当の彼です。
恐らくこれは、来シーズンもジーノに先発してもらうために手抜きした、未来を見越したイルカさんの高度な罠だと考えていいでしょう。
リーヴィスを放出した時には、「勝てる理由をわざわざ捨てるのか」と思ったものです。その後も、決定的な武器は手に入れられなかったように見えますね。
HCはシステムで勝てるように何とかしようとしているように見えましたが、やはり目立ったタレントがいないと難しい世界なんでしょうね。
いずれにせよ、どんなチームに変わっていくのか興味深いですね。
スパイガラスさん>
正直なところキャップ整理が目的だったので、高くて負傷もしたリーヴィスは放出し、ドラフトで後釜を取ってカバーできるという算段だったのでしょう。
しかし、後釜のはずのミリナーはミスが多いどころか負傷が多すぎて期待はずれもいいところでした。
本当にHCとGMが一気に変わる新時代なので、1年目は結果を焦らず大目に見たほうがいいかと思います。