以前からルールが制限されすぎて不人気であったオールスター戦、プロボウル。
幾度も改善を行ってきましたが、近年は正直なところマトモに見る気にならない内容です。
それを受けて今回から「プロボウル ゲームズ」と名称を変更して別物になりました。
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新プロボウルはミニゲーム&フラッグフットボール
今回はラスベガスで開催されたプロボウル。
AFC vs NFCの対抗戦である形式はそのままに、プロボウルのメインイベント自体を1日で終えるのでなく、2日と複数のゲームに分けて行い、メインイベントである「フラッグフットボール」を最終日に実施しました。
両軍のリーダーはマニング兄弟
兄ペイトンがAFC軍、弟のイーライがNFC軍を率います。
余談ですが、マニング兄弟の”トム・ブレイディ”との対戦成績は、兄”ペイトン・マニング”がプレーオフで3勝2敗、弟”イーライ・マニング”がスーパーボウルで2勝しています。
ブレイディにとって、どれだけ邪魔な兄弟であったか分かります。
我らがジェッツからはCB”ソース・ガードナー”、DE”クイネン・ウィリアムズ”、LB”C.J・モズリー”、CB”ジャスティン・ハーディー”の4名が参加。
ちなみにハーディーはSTから選出された選手です。Week02でオンサイドキックをカバーして奇跡の逆転勝利のきっかけになったのも、彼でした。
まず現地2/2(木)は「PRO BOWL SKILLS SHOWDOWN(プロボウル スキル ショーダウン)」と称する以下のミニゲームが行われました。
1つのゲームに勝利すると3点ゲットします。
プレシージョン・パッシング
https://www.youtube.com/watch?v=ogS0iZQMjwM
→”トレバー・ローレンス”や”ジーノ・スミス”など今シーズンを沸かせたQBらが、パスで的当て対決。
最高得点を出したのはレイダースから干されようとしている”デレク・カー”。
ここで多少はアピールできたのか?
AFC 3 – NFC 0
ライトニング・ラウンド(ミニゲーム集)
水風船を割らずにキャッチしあうゲーム?
左下に映っている装置からパントの弾道で発射されるボールを多く捕球できたら勝ち?
各チーム2名が4つの的を早く倒したら勝ち。
AFC 6 – NFC 0
ロンゲスト・ドライブ(ドラコン)
最長FG記録を持つキックの神”ジャスティン・タッカー”とはいえ、さすがに手は不器用だったようで、打った直後に何か文句を言ってドライバーを投げ捨てました。
AFC 9 – NFC 0
ドッジボール
→日本とはルールが違います。
詳細なルールは名作映画「ドッジボール」を見てください。
AFC 9 – NFC 3
ベストキャッチ(得点なし)
[追記:2/7:ご指摘を頂きました。ベストキャッチはここで見せた映像をファンに投票してもらって2日目の競技者を決めるとのことです]
WR”ステフォン・ディグス”やWR”ジャスティン・ジェファーソン”らTOPレシーバーが各自バラバラのシュチュエーションでボールをキャッチします。
まるでアメトークのVTRを見てる気分になります。
何を見せられているのか分からないコーナーなのですが、一番驚いたのがこのシーン。
マット・ライナート!!
!∑(゜ Д゜)
生きていたのか!
カレッジではハインズマンをはじめとする数多くの賞を総なめにするも、NFLではカーディナルスにドラフト全体1位の鳴り物入りで入ったわりにサッパリダメだった幻のQB。
当時、聞いた話だと試合中に受けたプレッシャーがトラウマになり、極度に接触を避けるクセがついてショートパスばかりになって、全くオフェンスが進まなくなったとか。
まぁ、その話は別の機会に・・
そして、メインとなる現地2/5(日)は、フラッグフットボールを2Q×3試合で行い、その間に別のゲームを挟んで開催。
NFC vs. AFC Flag Football | 2023 Pro Bowl Game 1 Highlights
https://www.youtube.com/watch?v=r6F9BWGX20M
→フラッグフットボール1試合目。フラッグは勝利すれば倍の6点加算です。
TIED 9 – 9
Kick-Tac-Toe: 2023 Pro Bowl Skills Showdown
https://www.youtube.com/watch?v=BeQD-TBQfGc
→意外に面白いのが、この競技。
ストラックアウトのような9分割の的にボールを当ててビンゴを狙うのですが、ロングスナッパー、パンター、キッカーとSTそれぞれのスキルで挑戦するのです。
AFC 12 – NFC 9
Gridiron Gauntlet: 2023 Pro Bowl Skills Showdown
https://www.youtube.com/watch?v=89LD4zO__DE
各チーム2名でサスケのようなアスレチック競技にチャレンジします。
TIED 12 – 12
NFC vs. AFC Flag Football | 2023 Pro Bowl Game 2 Highlights
https://www.youtube.com/watch?v=a1vPSkOxzTw
→フラッグフットボールの2試合目。AFCの勝利で6点加算。
AFC 18 – NFC 12
Move The Chains: 2023 Pro Bowl Skills Showdown
https://www.youtube.com/watch?v=-oVEKWukL-o
→何をやってるか、動画を見てもらうしかありません。ファーストラウンドでのNFCの無策っぷりがもう・・・
AFC 21 – NFC 12
Best Catch: 2023 Pro Bowl Skills Showdown
https://www.youtube.com/watch?v=–0r21x1q1g
→2/2に行われた「ベストキャッチ」の本番?
トランポリンを使って、いかにアクロバティックにキャッチできるかを競います。
判定基準はスヌープ・ドッグらの主観。
AFC 21 – NFC 15
NFC vs. AFC Flag Football | 2023 Pro Bowl FINALE Game Highlights
https://www.youtube.com/watch?v=BsTPOPkqGCA
→ラストはフラッグフットボールの3試合目。
この最終決戦は他の競技と違い、フラッグフットボールをこれまでの競技で得たスコア「AFC 21 – NFC 15」から試合を開始します。
通常のフットボール同様に1TDとエクストラポイント(敵陣5ydからのオフェンス)で7点入りるので、1ポゼッションで取れる点数がスキル・ショーダウンの勝利2回分以上w。
まさに最後のジャンピングチャンスなのです。
プロボウルの名プレーの数々を紹介
Minkah showing off that athleticism on the flag grab at the Pro Bowl #Steelers #NFL pic.twitter.com/AM9zRdo11l
— Steelers Depot (@Steelersdepot) February 5, 2023
タックルしてはいけません
.@jalenramsey needs a #ProBowlGames rules refresher asap pic.twitter.com/rI2anedtkQ
— NFL (@NFL) February 5, 2023
.@JuiceCheck44 for MVP?
: #ProBowlGames on ESPN/ABC
: Stream on NFL+ pic.twitter.com/DJM1RSTuId— NFL (@NFL) February 5, 2023
.@derekcarrqb to @dawson_knox for the AFC!
: #ProBowlGames on ESPN/ABC
: Stream on NFL+ pic.twitter.com/B9LRoyYI1N— NFL (@NFL) February 5, 2023
It’s a @vikings show in Las Vegas @kirkcousins8 | @jjettas2
: #ProBowlGames on ESPN/ABC
: Stream on NFL+ pic.twitter.com/20d7wffmbd— NFL (@NFL) February 5, 2023
Derek Carr to Ja’Marr Chase for six!
: #ProBowlGames on ESPN/ABC
: Stream on NFL+ pic.twitter.com/aIQBC3tbYS— NFL (@NFL) February 5, 2023
ドルフィンズWR“タイリーク・ヒル”のディフェンス! 古巣チーフスがスーパーボウルに進出したうっぷんをここで晴らせ!
WR/LB Tyreek Hill
: #ProBowlGames on ESPN/ABC
: Stream on NFL+ pic.twitter.com/uUKuVrA4qJ— NFL (@NFL) February 5, 2023
最終戦はNFCが圧倒し結果、33-35 でNFCの逆転勝利!
これまでのプロボウルにあったMVPは特にないようです。
ちなみにイーライが濡れているのは、RB”クリスチャン・マキャフリー”にゲータレートをぶっかけられたからです。
総評
NFLのオールスター戦から、本編の全く別の競技で競うプロ野球のファン感謝祭のような形式なったプロボウル ゲームス。
フラッグフットボールの採用には、オリンピックに向けての認知度UPの意図も含んでいます。
フラッグフットボールというものを初めて見たのですが、選手が防具をつけていない分、スピードがいつもの2~3割増しの印象を受けました。
あと、これまでのプロボウルはアメフトとルールに厳しい制約をつけた劣化版でしたが、今回のフラッグは正式なルールにのっとりプレーしており、プレーする選手にこれまでのプロボウルのような手抜き感が無くなっているので、個人的にこの改革は成功であったと思います。
ただミニゲームと最終戦の点差が気になるので、競技と配点のバランスを取った方がいいと思いました。
楽しくなったプロボウルが終わり、いよいよ来週は待ちに待ったスーパーボウル。
今シーズンもラスト1週間。惜しみなく楽しみましょう。