WWE期待の星だったのに・・
NFLとWWEをかけもちしている私にとったら目を疑うようなニュースが報じられました。
東京オリンピックのレスリング金メダリストからWWE入りを果たして将来を嘱望されていた”ゲイブル・スティーブンソン”がビルズと契約したとの事です。
いったい何があったのか?
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東京オリンピック金メダリスト 、ゲイブル・スティーブンソン(Gable Steveson)がビルズにキタ!
ミネソタ大学の“ゲイブル・スティーブンソン”は、2021年に開催されたの東京オリンピックにてレスリング125Kgフリースタイルにて優勝し、金メダルを獲得。
その直後2021年8月に世界最大のプロレス団体WWEの興行「サマースラム」に出演して世間に衝撃を与えて9月にWWEと契約するも、規定によりカレッジレスリングに戻ることになります。
2022年もぶっちぎりの強さをみせたスティーブソンのカレッジでのキャリアは、
2021年と2022年のNCAAヘビー級チャンピオンに輝き、全米最高の大学レスラーに与えられるダン・ホッジ・トロフィーを2021年と2022年のヘビー級優勝者として史上初となる2度の受賞。
カレッジでの戦績を85勝2敗の成績で終え、2大会では48勝0敗という完璧な成績を収めました。
カレッジでの活躍の裏でWWEの活動も行い、2021年のドラフトでRAWブランドの所属となり、2022年4月のレッスルマニア38に2日間とも出演し、その存在をプロレスファンにアピールしました。
しかし、育成した選手を世に送り出す下位団体のNXTの出場し、バロン・コービンと試合をするも不評を飼います。
この後からカレッジのレスリング活動とWWEのスケジュールの折り合いが合わなくなったのか、NXTのロースターから姿を消します。
久々に2024年1月のスマックダウンのダークマッチに出場し勝利するも、2024年5月にWWEから契約解除されました。
そしてこの度 現地5月31日に、フットボールを全くやった事の無いスティーブンソンがNFLのバッファロー・ビルズと3年契約を結ぶという、衝撃的なニュースが報じられたのです。
スティーブンソンのポジションはDLとのことで、レスリング技術でOLをさばいてQBにオリンピックを制したタックルを喰らわす役目である事は容易に想像できます。
なぜスティーブンソンはWWEでうまくいかなかったのか?
なぜ”ゲイブル・スティーブンソン”はWWEで上手くいかなかったのかというと、彼はWWEで史上2人目のオリンピック金メダリストであり、1人目である”カート・アングル”の活躍が華々しすぎた事があります。
カートは2000年代のWWEを盛り上げたファンの間では説明不要のレジェンド。
卓越した身体能力とレスリング技術に加えて、大胆な投げ技や飛び技も使いファンを魅了します。
加えてカートが世界中のファンに受け入れらた大きな理由が、徹底したキャラクター作りと演技力でしょう。
WWE内でのカートの立ち回りはリアルで獲得している金メダルを自慢し、他のレスラーや観客を凡人扱いして見下すアクの強い嫌なキャラクターなのですが、間抜けでイジラられます。
大事な金メダルを盗まれて川に捨てられるわ、気絶してる間にスキンヘッドされるわ、WWE史に残る爆笑シーンを何度も生み出してきました。
そんなキャラからか、いつのまにか入場曲にあわせて観客から「You Suck」とチャントされるようになり、当時はかなり嫌がっていましたが、おいおいこれも受け入れています。
話を戻しまして、スティーブンソン失敗の理由は、同じオリンピック金メダリストである、カートと常に比較されてしまうからです。
これによりハードルが爆上げするにも関わらず、NXTで平凡な試合をやってしまった事がWWEフロント陣の頭を悩ませてたらしいです。
加えて、WWEファンの中には団体が猛プッシュするレスラーを嫌う人が少なくはなく、彼らを黙らせるほどのレスリングをするレベルに引き上げられなかったのも大きいでしょう。
かつ、私も感じた個性やインパクトの無さは致命的です。
プロレス、それはレスリングであって、レスリングであらず。
心技体はもちろん、リングの内外でファンを引きつける魅力が無ければならないのです!
まさに天才たちの世界!
!∑(゜ Д゜)
なぜオリンピック2連覇を目指さ無かったのか?
オリンピックと言えば、今年は2024年のパリ五輪が開催される年です。
スティーブンソンにはオリンピック2連覇を目指す道があったかもしれません。
2023年にWWEでのキャリアに向けてトレーニングを開始していたものの、2023年4月にアマチュアに戻り、世界選手権出場権獲得への道を順調に進んでいました。
しかし、2023年の9月の世界選手権大会のわずか10日前に、スティーブソンは棄権したのです。
これまでの成績からオリンピック代表の選考の資格を得ていたのものの、この棄権により代表入りは無しとなり、2023年6月から試合をしていない事になります。
なぜ大会10日前に突然 棄権したのか?理由は明かされていません。
なぜビルズと契約できたのか?
これが最大の謎です。
これまでレスリング一筋で全くフットボールと関係ない人生であった、スティーブンソンがどのような経緯でビルズと繋がったのか、その経緯は明らかになっていません。
しかしながら、レスリングからNFLへの転身と言えば、”ブロック・レスナー”の事が思い出されます。
WWEでもバケモノ級のパワーとスピードを誇ったレスナーですら、2004年にバイキングスと契約してWWEからNFLへの転身を図りましたが、開幕前にカットされて失敗しました。
その後レスナーは、UFCで王者となりWWEに返り咲いて活躍しました。
そう、あの全盛期のレスナーですら通用しないのがNFLなのです。
( ・`Д・´)+キリッ
果たしてスティーブンソンはビルズで活躍できるのか?今シーズンの見どころが1つ増えた事に違いありません。
(ロジャースにスープレックスとか やめてね)
> その後レスナーは、UFCで王者となりWWEに返り咲いて活躍しました。
ここで笑ってしまいましたw
何でビルズのネタを取り上げたのかも理解しました
コロラドステートの花田選手の件もあるので、ほかの競技からの参入は興味あります
日本でもアマチュアレスリングで強い選手いっぱいいるけど、本当に強いのは軽量級ばかり…
NFLは無理かなあ~
匿名さん>
突然WWEの選手がビルズに入ったので驚きのあまりに記事にしました。
同地区の強豪とはいえ、ちょっと頑張って欲しいですね。ジェッツ戦以外で。
日本としてはとにかく花田選手が希望の星。
成功して、角界からNFLという道筋を作って盛り上げてほしいところです。
StevensonのWWEの試合のビデオを見ましたが、試合時間が短すぎて何とも言えませんね。オリンピック金メダルを取るとどうしてもアングルと比較されてしまうでしょう。敷居が高すぎて可哀想です。
Lesnarはもちろん、若乃花(花田勝)も一時期NFLを目指したことがありました。「全くフットボールの経験がないのにNFL入りして成功した」例ではAntonio Gates(ChargersのTE)が有名です。他にもキッカーやリターナーにはサッカーやオージーフットボールからNFLに入った選手がいます。
元々アメリカでは高校や大学のスポーツはシーズン制になっているため、野球のシーズンオフにフットボールをやることが可能です。運動神経のバケモノで両方でプロ入りしてしまうようなヤツもいます。たぶん、レスリングとNFLの両方の経験がある人もたくさんいるでしょうから、転向のためのノウハウはあるのでしょう。
NFLとしては異業種から入ってくる人がいたら「話題になるし、裾野が広がる」てな感覚でしょうね。FalconsのKは韓国人の元サッカー選手だし、49ersのPはオーストラリア人(彼はオージーフットボールのプロの後アメリカに留学したけど)ですが、うまくいけば外国に放映権も売れるのでしょう。
ナイナーズファンさん>
元バスケは局地戦の競り合いに有利でしょうね。ジャンプ力もあり。
ここに日本も別業種からでもロースター入りして活躍してくれたら、裾野が広がるであろうになかなか難しい所です。
花田秀虎君に期待するしかありません。
カレッジ時代レスリングと掛け持ちの選手なら今のNFLにも結構居ますよね、
特にセンターが多いかな。
KCのハンフリーとかウチ(LVR)の2位指名のJPJとか。
CBのロック・ヤ・シンとかもレスリング上がりでしたね。
NFLからのレスラー転向は言うまでもなく多いのですが、レオ・ノメリーニのような超1流からベイダーみたいな1年でクビクラス迄まちまちですね。
スティーブンソンはグレコローマンならともかくフリースタイル出身ですから今のWWEには向いていないかも知れません。
NFLでは是非ロジャースにアキレス腱固めを極めて頂きたい笑