開眼!ハイパーオフェンス

3試合目にしてホーム開幕戦、相手は怨敵ペイトリオッツです。

前試合タイタンズ戦ではやっとジェッツでの初勝利をあげたQB”アーロン・ロジャース”ですが、多くの課題が残りました。

 

下馬評ではジェッツ有利と言われていても、ペイトリオッツは昨シーズンまで15連敗していた苦手とする相手。

果たしてロジャースはこの壁を超えることができるのか!?

 

いい意味で予想を大きく裏切る内容となりました。

[SPONSORED LINK]

スコア&ダイジェスト

ハイライト&データ[GAME CENTER(NFL.com)]

 

1Q

2Q

3Q

4Q

TOTAL

ペイトリオッツ

0

3

0

0

3

ジェッツ

7

7

7

3

24

オフェンス

今回、ジェッツのオフェンスは試合開始から15プレーは決めているスクリプトがあるという話題がありました。

 

その影響で、前試合までスタートはお決まりのランの連発だったのが、ロジャースは3人のWRにクイックに投げ分けて これまでと違う空気を見せます。

 

 

最初のオフェンスはパントに終わるも、次のドライブから本領発揮。

ドラ4の最年少RB”ブレーロン・アレン”のランプレーで驚異を与えれば、ロジャースのパスでファーストダウンを刻みます。

 

アンネセサリー・ラフネスも手伝って敵陣に入り、WR”アレン・ラザード”にTDパスをヒット。

 

これがジェッツホームでのロジャース初TD!。

 

ラザードのパンツのゴムが異常に伸びたので、ジェッツの公式Xで大げさに加工されてプロフィール画像に採用されました。

この後のドライブも早いパスと2人のRBのランで時間を使って進み、TDを重ねます。

 

WR”ギャレット・ウィルソン”へも見事なTDパスをヒット!

 

ロジャースのスタッツは、パス27/35回281yd獲得(成功率77%)、被サック2回、2TD、0INT、レーティング118.9。

ラン3回18yd。

 

早くて正確なパスのみならず、目線を全く違う方に向けてからD#の隙間に鋭いパスを投げ込むなど、ベテランならではのテクニックでペイトリオッツD#を翻弄します。

 

これまでの試合ではターゲットがWR”ギャレット・ウィルソン”とRBに集中してしまうことが欠点でしたが、この試合では終始8人のターゲットを投げ分けることで、ディフェンスに的を絞らせません。

 

レシーブのTOPがTE”タイラー・コンクリン”のレシーブ5回93y。

 

大人しかった元チャージャーズのWR”マイク・ウィリアムズ”がバックショルダーをレシーブしたシーンに全ジェッツファンが震えたでしょう。

 

超ロングゲインは無くとも止まらないオフェンスに、かつて「ロジャース無双」と呼ばれたハイパーオフェンスの片りんを見せました。

加えて、スクランブルでも11ydのロングゲインを見せ、昨シーズンのアキレス腱の負傷の影を見せなかったのも良かったです。

 

 

ランは、RB”ブリース・ホール”が16回、RB”ブレーロン・アレン”が11回で2人とも約50yd獲得と、パスもランも獲得ヤードが突出した選手がいないのが今回のオフェンスの大きな特徴です。

 

前試合で頭角を現したRB”ブレーロン・アレン”は当たられても止まらないフィジカルとセカンドエフォートの強さを発揮。

 

エースRB”ブリース・ホール”は、スピードがありレシーブも非常に上手く、私が求めていた2タイプのRBの併用の理想的なランオフェンスが出ました。

 

加えて、ペイトリオッツD#のタックルミスが第4Q途中で13回もあり、非常に多かったのも勝因だったでしょう。

 

 

OLはベテランRT”モーガン・モス”が第3Qの最後に負傷し復帰せず。代わりをドラ1(全体11位)”オルムイワ・ファシャヌ”が務めています。

取ってて良かったドラ1OL。

\(^o^)/

 

 

負傷でほぼ全休となった1年間でロジャースはしっかり回復したようで、全盛期とまでは行かないまでも安定感とバランスのあるオフェンスに今後も期待が持てます。

ディフェンス

LB”C.J・モズリー”が欠場し、弱いランディフェンスがRB”ラモンドレ・スティーブンソン”のランを止めれるのかが課題でしたが、心配無用。

 

ランパッケージにはSを動員して前のめりでランストップに集中。

何よりジェッツのオフェンスが長時間なのでペイトリオッツのオフェンスの時間が非常に短く、スティーブンソンのランを5回23yd、RB”アントニオ・ギブソン”のランを6回29ydに封じ込める事に成功しました。

 

QB”ジャコビー・ブリセット”に関しては、EDGE”ウィル・マクドナルド”のプレッシャーが効きました。

ブリッツを仕掛けたらその後ろでLBが待ちかまえる事でブリセットは得意のスクランブルもままならず。

パスを乱れさせて、TDを許しませんでした。

 

 

ペイトリオッツの敗戦がほぼ決まった第4Q残り4分にドラ1(全体3位)QB”ドレイク・メイ”を投入しましたが、勝負が決まった短時間で彼は評価できません。

 

 

2人のQBに対して計7サックを記録。トップは前試合と同じEDGE”ウィル・マクドナルド”の2回。

その他にLB”クインシー・ウィリアムズ”のソロタックルが多く、堅守に貢献しました。

スペシャルチーム

K”グレッグ・ズーライン”がハーフタイム直前の45ydFGを外しました。

 

プレシーズンの終盤戦で外してから、安定感が揺らいでおり不安要素の1つになりつつあります。

総評

昨シーズン、対ペイトリオッツ15連敗を止めましたがロードでの出来事だったので、今回は8年ぶりのジェッツのホームでの勝利との事です。

 

あのペイトリオッツ相手に、時間をかけるオフェンスと堅守で試合を完全にコントロール。

タイムポゼッション差がジェッツが40:04に対してペイトリオッツが19:56と圧倒。

点差以上の快勝です。

\(^o^)/

 

ロジャースもそれを支えるレシーバー陣、RB陣、OLも素晴らしい働きを見せました。

 

これまでのジェッツのオフェンスと言えば「死んでいる」「あれはゴミに投げてるんだぜ」「幽霊が見えるんだ」など罵詈雑言を浴びてきましたが、元より伝統的にディフェンスが強いチームのオフェンスが強くなったらどうなってしまうのか。

それは最強でしょう!

 

調子に乗るのはまだ早いですが、北米スポーツ最長(現13年間)プレーオフ出場無しの記録が今シーズン終わる事に期待できます!!

 

・・・・ロジャースがケガしなけりゃね。
(´・ω・`)