ルーキーにこの年棒は問題
ドラフト全体5番目で獲得したルーキーQB”マーク・サンチェス(Mark Sanchez )”が
ミニキャンプ開始前にJETSと正式に契約を交わしました。
その額が驚きの5年総額6000万ドル(約58億8,000万円)でその内、2800万ドル(約27億5,000万円)の保証というJETS新人史上最高の額。
こんな額のQBをずっと控えにする事は考えにくいので、先発QB争いをする前に結果は見えてしまったようなもの。
またも言わせてもらいます。
哀れ!クレメンス(T0T)
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▼これがアメリカンドリームなのか??
以前に”ロジャー・グッデル”コミッショナーも「まだ何も成果を出していない人間に対する報酬が大きすぎる」とドラフト上位のルーキーに対する契約額の高さに関して苦言しておりましが、まさにそのとおり。
まだ何も実績がない若干22歳のルーキーに一流QBに匹敵する年棒は、常識に反すると私も思います。しかしドラフト上位の選手には最低額が決まっており、この高額は既に慣習みたいなものになっており彼のエージェントが頑張った結果なのでしょう。
サンチェス自身「この契約に見合うだけの働きを見せる」と奮起しておりますが、ドラ1巡QBというのは期待どうりの活躍をしない傾向があります。”マイケル・ビック”も史上最高額で契約したにも関わらず、今ではあのザマですから、サンチェスの今後が少々心配です。
逆にドラフト6巡目獲得の”トム・ブレイディ”、ドラフト外”トニー・ロモ”、高校以来先発ナシだった”マット・キャッセル”、元スーパー店員”カート・ワーナー”などプロ入りしてから逆境に苦しんだ選手の方が大成する実例が多いですね。
ちなみにドラ全体1位のライオンズQB”マシュー・スタッフォード”は6年で7200万ドル内、4800万ドル保証です。サンチェスは5年ですので総額では互角です。
[おまけ:年棒データベース]
▼P”レジー・ホッジス”を再雇用。
4月にカットしたP”レジー・ホッジス”と再度契約を結んで、彼の代わりとして契約したP”エリック・ウィルバー”を戦力外としました。
P”レジー・ホッジス”は昨年、シーズン中に解雇したP”ベン・グレアム”(その後カーディナルスに移籍してスーパーボウル出場)の代わりにまずまずの活躍をみせたので、私は解雇された時に何が悪かったのか分かりませんでした。
しかしこの度、戻ってきてくれて安心しました。
確かにルーキーの年俸に関しては色々と議論が絶えません。
補償金額が多すぎるのが問題でしょうね。ほとんどの金額をインセンティブにしてしまえば誰も文句は言わない気がしますが。
ポジションによっても活躍のタイミングが違ったりするので、なかなか難しい問題です。特にRBはむしろキャリア序盤の方が活躍しますし、QBはプレーブックの複雑さも手伝って、最初から活躍できる選手は稀です。最近じゃ30代後半でも頑張ってるQBいますしね。
サンチェスに限って言うとUSCでの先発経験は確か昨年1年のみ。そこで実力見せただけでこの金額をポーンと稼ぎ出すんですからねぇ。
いずれにせよ毎年ドラフト1巡目QBの動向は楽しみです。
ライオンズのドラ1は高校から活躍し、あらゆる賞を総なめにした実力者ですが、サンチェスに限っては先発1年のみと、実績と場数にかなり差があるように思えます。
まぁJETSのスカウト陣が入念にワークアウトして、思い切った獲得に踏み切ったわけですから、実力はあるのでしょうが、果たしてどうなることやら。
今シーズンは”ジョシュ・フリーマン”を併せて3名のドラ1QBがどうなるのか見ものですね。