沈黙のジレット・スタジアム

ワイルドカード3戦目は復活したペイトリオッツQB”トム・ブレイディ”が4度目スーパーボウル制覇への第1歩となる対レイブンズ戦。

だがしかしWeek17の消化試合でブレイディのパス成功率の30%以上を担うWR”ウェス・ウェルカー”がまさかの負傷でシーズンアウト。

ウェルカー不在といえばWeek2でJETSも同じ状況でペイトリオッツに勝利しています。
そしてWeek11では復帰したウェルカーにキャッチしまくられ敗北。
彼がいるといないとではチームの勝敗に大きく左右します。

レイブンズはペイトリオッツにチーム創設から13年間勝ったことがありませんが、この大一番にこの千載一遇のチャンスをものにできるのか?

 

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レイブンズは1プレイ目からRB”レイ・ライス”がOLがど真ん中に道を作った瞬間を逃さずに鋭いカットでルートを抜けて、そのまま83ydを独走してTD。

ペイトリオッツがすぐさま反撃するもレイブンズLB”テレル・サッグス”がブレイディがスローの瞬間に背後からボールをはたいてファンブルを誘発。レイブンズがカバーし敵陣17ydから再攻撃。そしてこのチャンスにFB”レロン・マクレイン”がTDを決めて、開始5分で14点。
この予想外の展開にはさすがにジレット・スタジアムに集まったパッツファンは沈黙です。

その後も反撃に転じようとするもブレイディはLB”レイ・ルイス”の強烈なサックを喰らうわ、S”クリス・カー”にインターセプトされるわで、ペイトリオッツは第1Qはレイブンズに一方的にヤラれ24失点。

ペイトリオッツはレイブンズのパントカバーのミスをきっかけに勢いを取り戻すも、良い流れを作る途中で、レインブンズの硬い守備とインターセプトでばっさり切られて、結局33-14のダブルスコアでまさかの大敗です。

ウェルカーがいないとなるとレイブンズが取った策はJETSと全く同じで、”ランディ・モス”をダブルカバーででも押さえ込んで(JETSはリーヴィスが張り付く)、ブレイディに波状のブリッツをしかけてパスを狂わせるというもの。
ウェルカーの代役”エデルマン”も闘志あふれるプレーで奮闘しましたが、第1Qの大量失点を取り返せず。
レックス・ライアンの教え子達に鬼守備のイロハはきっちり叩き込まれております。

ブレイディのスタッツは23/42-154yd獲得,2TD,3INT。そしてファンブルロスト1回と最悪の数字。
プレーオフ2回戦の対戦カードはジェッツvsチャージャーズ、レイブンズvsコルツに決定しました。

2010/01/10 @Gillette Stadium

  1Q 2Q 3Q 4Q OT Total
レイブンズ (9-7-0) 24 0 3 6   33
ペイトリオッツ (10-6-0) 0 7 7 0   14
 
Game Stats

NFLイメージ :序盤、レイブンズはラン連発するもRB”レイ・ライス”をパッツ守備陣は止められず。
この選手はルートをみつけると同時に瞬時にカットする早さが尋常じゃない。

真横にスライドした瞬間、前に飛び出す動きにパッツ守備は大苦戦。

 

NFLイメージ :とにかく1プレイ目にTDを決められてパッツは完全に浮き足立ってしまった。パスプロはブレイディを守れず、正面からLB”レイ・ルイス”に簡単にサックされる始末。

ブレイディの3INTも2本はレシーバーへ正確に行ったボールをレシーバーが弾き、それを空中で捕獲されたケース。
不運なのですが、これが「流れ」というやつなんでしょう。

 

[引用:NFL JAPAN]

現地10日、AFCワイルドカード・プレイオフが行われ、ボルティモア・レイブンズが敵地でニューイングランド・ペイトリオッツに33対14と快勝した。
第6シードのレイブンズは、第1Qにターンオーバー奪取から24点を連取すると、あとはランだけで計234ヤード獲得と地上戦を支配して第3シードのペイトリオッツを破る番狂わせを起こした。

レイブンズは、試合最初の攻撃プレイでいきなりランニングバック(RB)レイ・ライスが83ヤードTDランを挙げ先制した。さらに直後のシリーズでサックからのファンブルリカバーによって敵陣17ヤード地点から攻撃開始のチャンスを得ると、フルバック(FB)レロン・マクレインがTDラン。これで一気に流れをつかんだレイブンズは、第1Q中盤以降に相手クォーターバック(QB)トム・ブレイディから2シリーズ連続でINTを奪い、そこからライスのTDラン、キッカー(K)ビリー・カンディフがFGを決め、第1Qで大きく突き放す。

レイブンズはその後ペイトリオッツに意地を見せられ、第3Q終了時には27対14と点差を縮められた。しかし、第4Q残り約10分半にRBウィリス・マゲイヒーがTDランをマーク。点差を広げると、そのまま危なげない展開で試合を進め、過去5戦全敗だったペイトリオッツからプレイオフの大舞台で遂に勝利をあげた。これでレイブンズは、来週のディビジョナル・プレイオフでインディアナポリス・コルツと激突する。

レイブンズはライスがラン22回159ヤード、2TD、マゲイヒーがラン20回62ヤード、1TDとランオフェンスが爆発した。守っては計4ターンオー
バー奪取とビッグプレイを連発。ディフェンス陣が奪ったターンオーバーをオフェンス陣が確実に得点へとつなげ、攻守がしっかりとかみ合っての快勝だった。

ペイトリオッツは、ブレイディがパス42回中23回成功、154ヤード、2TDも3INT、1ファンブルロスとまさかの乱調。リーグ1位のレシーブ数を
記録したワイドレシーバー(WR)ウェス・ウェルカー欠場の穴を埋めることはできず、攻撃陣はわずか196ヤード獲得と沈黙した。その結果、プレイオフでのホーム連勝記録は11で途切れてしまった。