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度こそ本当に引退ですな

パッカーズで引退宣言もするものの不死鳥の如く(ターミネーターの方が近いか)蘇って、オフの話題を独り占めにしてきた”ブレット・ファーブ”の先発連続出場記録がとうとう途絶えました。

1992年9月27日から始まって19年間かけて297試合も先発としてフィールドに立ち続けました。選手生命の平均が3、4年といわれるNFLにおいてチームの中心であり、一番難しく、さらに危険にさらされるQBというポジションを41歳まで先発連続出場するという事がいかに困難な事なのかは、素人目にも明らかでしょう。

今、一つの時代が終わりを告げようとしています。

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Week13のビルズ戦にて背後からタックルを喰らったさいに右肩を負傷し、そのまま退場。
もとからWeek14のジャイアンツ戦の出場は危ぶまれてましたが、神がファーブに味方したのか大雪のためWeek14が急遽マンデーナイトに変更。(しかし神はやりすぎてメトロドームを破壊)

一日回復時間が延びましたが、バイキングスでファーブを擁護してきたHC”ブラッド・チルドレス”は既に解任され、先発登録はQB”タリバン・ジャクソン”となり、とうとう大記録に終止符が打たれました。

16年間パッカーズの先発をつとめSBを1度制覇。パッカーズ最後の年もチームをチャンピオンシップに導き、開幕目前にジェッツにトレード。16年ぶりに環境が変わったにも関わらずジェッツをプレーオフ出場目前まで導き、次の移籍先のバイキングスではチャンピオンシップに出場しました。
規格外の体力とウルヴァリンなみの回復力のみならず、開幕目前にプレーコールの全く違う他のチームに移ってもそれを即座に吸収して活躍できるという、年齢にそぐわぬ恐るべし柔軟性も注目すべきところでしょう。

シーズン途中なので進退に関してははっきりしていないのですが、今度こそファーブは引退し戻ってこないかと思います。
ジェッツ時代の大失速と引退&退団しておいて、バイキングスにあっさり鞍替えした時にはハラ立ちましたが、フィールドからいなくなってしまうと思うと寂しい限りです。
今ではジェッツでファーブを1シーズン全試合見れただけでも非常に価値があったと思います。

ちなみにファーブの先発記録に終止符を打つきっかけとなった背後からタックルしたビルズの選手とは、#52:LB”アーサー・モーツ”(Arthur Moats)君です。
彼は今年のドラフト6順目9位(全体178位)でビルズが獲得した選手。まぁ試合だしルールにのっとって悪い事はしていないのですが、偉大な大先輩に引導を渡してしまったルーキーの心中はいかに。