ケメンQBチームと覚えてください

「初心者に優しいNFLブログ」というコンセプトを忘れずに、今シーズンもやります独断と偏見の主力メンバーの紹介。

ニューヨークに2チームあれど「実力のジャイアンツ」、「話題のジェッツ」って感じで、戦力に疑問を持ちながらも今シーズンも楽しい仲間とSB制覇に向けて出発です。

まずは、不安定さはリーグ屈指のO#から。


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QB

然系ミラクルQB

#6:マーク・サンチェス
(Mark Sanchez)
身長/体重:188cm/102Kg
生年月日:1986年11月11日
出身校:USC(南カルフォニア大)


USCでの実績は1年間16試合先発しかないもののパス3,207yd、34TDという成績。うち13試合で2回以上TDパスを決める安定した実力があり、 USCをローズボウル優勝に導きMVPを獲得。

2009ドラフトではライオンズが全体1位で獲得したQB”マシュー・スタッフォード”に並ぶ目玉であり、ペニントンとファーブを失ったJETSにとってはノドから手が出るほど欲しい逸材であったため、ブラウンズの全体5位指名権を1巡目(17)、2巡目(52)、と3選手を交換に奇襲ともいえるトレードアップで獲得し、さらに総額6000万ドル(2800万ドル保証)というJETSのルーキー史上最高金額で契約する。

特徴はダメな時は本当にダメだが、窮地に立ったり大舞台に上がると力を発揮する心臓の強さ。
QBレーティングは下から数えた方が早いぐらい散々な成績なのだが、これがレッドゾーンやプレーオフの成績だけに絞ると一気に跳ね上がり、”フィリップ・リヴァース”、”トム・ブレイディ”や”ペイトン・マニング”などビッグネームを要するチームをプレーオフで撃破してきた。
一度エンジンがかかると難しいパスを連続で通して逆転勝利に結びつける爆発力があるのだが、悪く言えば波がある。

2009年、2010年シーズンはチームをチャンピオンシップに導く活躍を見せるのだが、2011シーズンはロックアウトで練習時間を削られる状況において、JETSのフロント陣がWRの入れ替えを一気に行い、加えてエースWR”サントニオ・ホーム”との間に確執が生まれたため調子を落とし、プレーオフ争いに最後まで残るも、プレーオフ進出はならなかった。


だが、それに関わらず2012シーズンのオフに、契約は2年残っているが、そこに3年4050万ドルの契約延長を行い、残り2年の契約に変更点は無し。つまり5年で総額5825万(保障2050万)ドルの契約を行い、2016年までJETSを背負う事となる。
この契約延長には、JETSがコルツをリリースされた”ペイトン・マニング”獲得に動き、失敗したため、改めてサンチェスを信頼をしている事を証明するための意味もあった。
(その直後にティーボウを獲得するのだが・・)

ルーキーからこれまでの成績だけを見ると、ジャイアンツの”イーライ・マニング”に非常に似ており、イーライが4年目でSBを制覇したので、サンチェスも4年目である今シーズンの躍進が期待される。
 
 
の子、NYに降臨

#15:ティム・ティーボウ
(Tim Tebow)

身長/体重:191cm/107Kg
生年月日:1987年08月14日
出身校:フロリダ大


両親がフィリピンでキリスト教の布教活動をするほどのクリスチャン家庭の5人兄弟の末っ子に生まれる。

 
2007年、名門フロリダ大で2年生で先発QBに抜擢されるやいなや、パワフルなランを中心に活躍し、2度全米王者のBCSチャンピオンシップで勝ち、最優秀選手に贈られるハイズマン賞を史上初の大学2年で獲得する。

成績も残し、白人のイケメンでファンが多いので、普通ならドラフトの目玉になるはずが、左利きかつ彼のプレースタイルが、プロで通用するかが疑問視され、ドラフトでは2巡目以降に獲得されると、予想される。

 しかし、いざドラフトが始まると、ブロンコスがレイブンズと3つのPICと引き換えにトレードアップを行い、予想外の1巡目全体25位にて獲得された。
 
2010年は”カイル・オートン”の控えとして、ワイルドキャット体型で起用され、JETS戦でプロ発のTDを上げる。
オートンが故障した後に、シーズン残り3試合を先発出場を果たし、初勝利を上げる。
 
2011年は1勝4敗と低迷するチームにおいて、Week06から先発に昇格。そこから8試合で7勝1敗という、奇跡の快進撃を続ける。ティーボウの勝ち方が、第4Qに急激にパフォーマンスが上がり、かつ、相手にミスが起こり奇跡的な逆転勝ちをすることから、この頃のブロンコスの試合終盤は「ティーボウタイム」と呼ばれた。
 
シーズン最後の方は連敗するものの、地区優勝を争っていたレイダースが敗れたため、8勝8敗でプレーオフに出場した。ワイルドカードプレーオフでは、鉄壁を誇るスティーラーズに、予想外のロングパスを連発し、オーバータイムにもつれ込む接戦を繰り広げる。
この時のオーバータイムから、FGを決めただけでは試合終了とならない新ルールが初めて適用され、モデルケースとして注目されたが、ティーボウは1プレイ目でWR”デマリアス・トーマス”へのTDパスを決めて、新ルールもクソもない大番狂わせをやってのける。

だが、次のディヴィショナルプレーオフでは、ペイトリオッツに完全にO#を研究しつくされ、10-45の大敗を喫する。

2012年、コルツから”ペイトン・マニング”が解雇されるや、ブロンコスは彼の獲得レースに参戦し、見事にマニングを獲得。そして、チームをプレーオフに導いたティーボウがドラフト7巡と抱きあわせて、ジェッツとドラフト4巡+6巡でトレードされるという衝撃的な事件が起こり、今に至る。
 
特徴は、QBらしからぬ鍛え上げられた強靭なボディを武器にスクランブルを仕掛け、無理やり1stDownを取るスタイルであるが、その代わりにパスが下手なので、誰も彼をモバイルQBとは呼ばない。ジェッツではOC”トニー・スパラノ”がかつて旋風を巻き起こしたワイルドキャット体型のQBとして、活躍が期待される。
彼が試合前やTDを決めた時にする片膝をついて祈るポーズで写真を撮ることが大流行し、このポーズは「ティーボウイング」と呼ばれている。

ちなみに筋金入りのクリスチャンであるため、童貞説がある。


待のニューカマー
#14:グレッグ・マッケルロイ
(Greg McElroy)
身長/体重:188cm/102Kg
生年月日:1988年05月10日
出身校:アラバマ大



2011ドラフト7巡目(全体208位)で獲得した次世代を担うQB。
フィルムスタディに余念が無い知性派QBで、ポケットの中でのフットワークとクイックリリースが武器だが、肩が弱いというQBとして致命的な弱点を持っているため、ドラフト7巡目まで残った。

2011シーズン終了後に「ロッカールームの空気ひでぇ」発言をし、恐れを知らない若者ぶりも発揮している。
(当時、ホームズの内乱でチームの状態が最悪であった。)

ティーボウの登場で3rdQBの地位に甘んじるも、サンチェスにくっついて、いろいろ吸収中。
先輩らを差し置いて、プレシーズンで唯一TDパスを上げたのも記憶に新しい。

 

RB

色の弾丸
#23:ショーン・グリーン
(Shonn Greene)

身長/体重:180cm/103Kg
生年月日:1985年08月21日
出身校:アイオワ大



2009ドラフト3巡目で獲得。
DBのタックルを逆に弾き飛ばす強靭なボディが武器のRB。
“カーティス・マーティン”、”トーマス・ジョーンズ”の流れを組む、JETSのゴリ押しランを担うキープレイヤーである。

・・のハズだったが、ルーキー時代に比べて魅力がどんどん薄れてゆく。
彼の当初の活躍は、プロボウラーだらけの強力なOLと名FB”トニー・リチャードソン”のおかげだったようだ。更なる進化に期待するしかない。


速リターナー
 #25:ジョー・マクナイト
(Joe McKnight)
身長/体重:180cm/93Kg
生年月日:1988年04月16日
出身校:USC



2010年ドラフト4巡で獲得。
USC(南カルフォニア大)では、サンチェスとプレーした事もある後輩。特徴は爆発的な加速力が持ち味のScatBackタイプである(ネコのよう素早くかけまわるタイプのランニングバック。俗にスラッシャーとも言うやつ)。当初はキャンプでゲロ吐いたり、まったくランが出なかったり、BUSTかと思われていた。

しかし、2011シーズンに好リターンを連発し、プロボウルにノミネートされる。
(ファン投票では1位だったが、関係者投票が集まらずプロボウルに選出されず)

ファンブルグセがまだあるものの、かつてリターンTDを量産したRB”レオン・ワシントン”(現シーホークス)の後釜として、ボールを持つと何かを期待させる逸材に成長した。


待の男
 #29:ビラル・パウエル
(Bilal Powel)

身長/体重:178cm/93Kg
生年月日:1988年10月27日
出身校:ルイビル大



2011年ドラフト4巡で獲得。
特徴はパワーとボディコントロールがウリで、ルートを見つける視野の広さと鋭いカットが武器。スピードは無いが、ブロッカーとしても使えるRB。
今シーズンはグリーンの負傷時に代役を務めたが、同じパワーがウリでも、突進して前に倒れこむグリーンと違い、粘り腰とカットを駆使して、なかなか倒れないところを見せる。

見ていて”トーマス・ジョーンズ”に近いタイプと思われるので、私は薄情にもグリーンより彼に期待している。

 

WR

ーパーボウルMVP
#10:サントニオ・ホームズ
(Santonio Holmes)

身長/体重:180cm/87Kg
生年月日:1984年03月03日
出身校:オハイオ州立大



2006年ドラフトにてスティーラーズが1巡目(全体25位)で獲得。
2008シーズンのスーパーボウルにて、試合終了残り35秒でロスリスバーガーのサイドラインギリギリのパスを見事にキャッチして、スティーラーズを土壇場の逆転優勝に導き、スーパーボウルMVPを獲得。その一方で、フィールド外で事件を起こす問題児であり、2006年ドラフトから開幕の間に2度の暴行事件で逮捕される。

2010シーズン前にはにオーランドのナ イトクラブで女性にグラスを投げつけてケガを追わせたとして告発され、さらに不正薬物使用の疑いで4試合出場停止がほぼ確定。スティーラーズは2010シーズン開幕前に、2011ドラフト5巡のみという価格破壊的な超割引でジェッツにトレード。

そのシーズンにWeek05から登場するや否や、数々の逆転勝利に貢献し、スーパーボウルMVPの肩書きに偽りが無い事を証明する。

2011シーズンに5年5000万ドル(2400万ドル保障)の大型契約を結び、長期にわたりJETSのエースレシーバーとして活躍する事となるが、2011シーズン序盤に、チームの不調からロッカールームでの態度が悪くなり、サンチェスとの確執が生まれ、チームの雰囲気を乱す中心となる。

しかし、サンチェスとはオフの間に自主トレーニングを行うなど、心機一転してチームの勝利を目指す姿勢を見せる。

 

外に掘り出し物
#11:ジェレミー・カーリー(Jeremy Kerley)
身長/体重:177cm/85Kg
生年月日:1988年11月08日
出身校:テキサスクリスチャン大(TCU)



2011年ドラフト5巡(全体153位)で獲得。
WRとして身長は低めだが、ルートランニングと瞬発力に優れているWRで、スロットレシーバーに最適。
弱点としてトップスピードがもの足りない事と、押し負けるフィジカルの弱さが指摘されている。

カレッジ時代からリターナーとしても活躍しており、2012シーズンWeek01では、見事なTDレシーブやパントリターンTDを決めて、今後も非常に期待ができる。


ラフト2巡
 #84:スティーブン・ヒル
(Stephen Hill)

身長/体重:193cm/98Kg
生年月日:1991年04月25日
出身校:ジョージア工科大



2012年ドラフト2巡で獲得。
身長193cm、40yd走4.3秒の大型快速WR。
ロングパスがほとんど無かった2011シーズンの反省を踏まえて、O#復活の鍵を握ると思われているが、彼のカレッジであるジョージア工科大学では、トリプルオプションと呼ばれるラン主体のO#だったため、ルートランやレシーバーとしてのテクニックを疑問視され、プロには厳しいと思われていた。

しかし、Week01では2TDを決める活躍を見せ、今後も先発としてJETSのパスO#を担うことになる。

荒削りな部分があるが、基本的な身体能力はあるので、シーズン中の成長に期待。


TE

った時にたよりがち
#81:ダスティン・ケラー
(Dustin Keller)

身長/体重:188cm/114Kg
生年月日:1984年09月25日
出身校:パデュー大


2008年ドラフトで予想外のトレードアップで1巡30番目に獲得。
高い運動能力とパスキャッチ能力に秀でており、3rdDownの窮地にショートパスを確実に捕球し、1stDownを更新してくれるありがたい存在。本当にそこらのWRよりも頼りになる男。
ブロック能力に難があるが、そんなの関係ねぇ。

ちなみ2008年ドラフトは1巡6位に近年最高のBUST”ヴァーノン・ゴルストン”を指名している。
なので、トレードアップによるダスティンケラーの獲得により、ゴルストン指名の失敗も多少は緩和されている。
(と、個人的に思いたい)

 

OL

ーグ最強のセンター
C#74:ニック・マンゴールド
(Nick Mangold)

身長/体重:193cm/139Kg
生年月日:1984年01月13日
出身校:オハイオ州立大



2006年ドラフト1巡(全体26位)で獲得。
ランオフェンス、パスプロテクションともに高いパフォーマンスを見せて、2009、2010、2011シーズンと近年連続でプロボウルに選出されるリーグ屈指のセンター。

2010年に7年5500万という大型契約を結び、長年にわたりJETSのO#の要を担うことなる。サイドラインでサンチェスとふざけてる姿を見れる事から、性格はかなり陽気だと思われる。

ちなみに妹は重量挙げの選手で、ロンドンオリンピックのアメリカ代表である。このあたりにマッスルな血筋が伺える。


・ブラインドサイド
LT#60:ドブリカショー・ファーガソン
(D’Brickashaw Ferguson)

身長/体重:198cm/141Kg
生年月日:1983年12月10日
出身校:バージニア大



2006年のドラフト1巡(全体4位)で獲得したOT。
サンチェスの背後を守るLTとして、リーグ屈指のパスラッシャーたちと対等にわたりあい、2010,2011シーズンのプロボウルに選出。

2010年に6年6000万ドルという大型契約を結び、マンゴールドと共に長期にわたりJETSのOLを支える事になる。


を握る新RT
RT#77:オースティン・ハワード
(Austin Howard)
身長/体重:201cm/151Kg
生年月日:1987年03月22日
出身校:ノーザンアイオワ大



2010年にイーグルスにドラフト外で獲得され、4試合出場(1試合スターター)。
しかし2011年にカットされ、その後レイブンズのプラクティススクワッドに入り、2011年11月にJETSがチームに引き入れた。

JETSは2011シーズンにRT”ウェイン・ハンター”がパスラッシュを漏らしまくって、O#不振となっていたため、2012シーズンのキャンプに本来はLTの彼をRTの位置に入れて鍛える。
そして、ハンターの負傷を原因に、プレシーズンWeek01で先発として起用。

プレシーズンを通して、期待以上のパスプロを見せたため、ハンターをカットし彼をRTのスターターに決定した。

チーム屈指の巨漢で、パスラッシュにひるまないどころか、相手がバランスを崩すぐらいの超パワーが武器。
今シーズンはテクニックをさらに磨き、最強のOL復活のキーマンとして期待がかかる。