完結に向かって・・・

前回の「スパイゲート事件:証拠テープ提出へ」の続きで、事件を長年に渡り引っ張ってきましたが、とうとう盗撮した当人”マット・ウォルシュ”と”ロジャー・グッデル”コミッショナーが直接、会談を行いました。

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▼まずは事件のおさらいです。

1.NFLではコーチ陣のビデオ撮影する禁止するルールがあるにも関わらず、2001シーズンのスーパーボウル”ラムズ”vs”ペイトリオッツ”戦前日に行ったラムズの「ウォークスルー」(防具なしでフォーメーション確認などを行う練習)を当時のペイトリオッツのスタッフであった”マット・ウォルシュ”が撮影。そしてペイトリオッツが下馬評を覆し勝利!

2.この噂を聞き、NFLのスポークスマンが調査するも証拠の品を見つけられず。ペイトリオッツ側も容疑を否認。

3.時は流れ2007シーズンWEEK1 “ジェッツ vs ペイトリオッツ”戦で第1Qにジェッツの守備コーディネーターの出すサインをビデオで撮影しているペイトリオッツのスパイが捕まる!!

4.現行犯逮捕に対してベリチックも罪を認めるものの、「リーグのルールを誤って解釈」していたと苦しい言い訳。
NFLからはベリチック個人にリーグの規定で最高額となる50万ドル、ペイトリオッツに対して25万ドルの罰金が科せられ、さらに来年の
ドラフト1巡目の指名権が剥奪する処分(結局、前年のトレードアップがあり7番目のPICでした)

5.しかし、NFLコミッショナーの”ロジャー・グッデル”がこの時の証拠品を全て破棄し”ベリチック”を擁護する姿勢を取る。
上院議員の”アーレン・スペクター”がこれを問題視し、”ロジャー・グッデル”に会談を求める。
しかし、証拠品がないため深く追求はできず。

6.長年の沈黙を破り、盗撮した当人”マット・ウォルシュ”が自身の保護を条件にNFLに歩み寄り、盗撮テープ8本を提出。
しかし、提出されたテープには事件の発端となったラムズの映像は存在せず。

・・・そして、今回”マット・ウォルシュ”と”ロジャー・グッデル”コミッショナーが直接、会談する事になりました。

 

約3時間半に及ぶ会談でしたが、”グッデル”は、”ウォルシュ”が提示したビデオテープからペイトリオッツのスパイ事件に関する新しい証拠は見つからず、ペイトリオッツへの追加処分は無いと発表。

しかし”ロジャー・グッデル”は盗撮の品を破棄し、ペイトリオッツを擁護した人物なので、当然といえば当然の結果。

“ウォルシュ”はこの後、グッデルの対応を批判している”アーレン・スペクター上院議員”と会談するので、そこでの追及で新たな事実が見つかるかどうかが事件のヤマだと思います。

[引用:NFL JAPAN]

ロジャー・グッデルコミッショナーが、元ニューイングランド・ペイトリオッツ職員のマット・ウォルシュとリーグオフィスで約3時間半に及ぶ会談を実施。その後、グッデルは、ウォルシュが提示したビデオテープからペイトリオッツのスパイ事件に関する新しい証拠は見つからなかったと述べた。グッデルは、「マット(ウォルシュ)が提供してくれた基本的な情報は、私たちが昨年の秋にペイトリオッツを罰したものと一致した」と発言。昨季の開幕戦(対ニューヨーク・ジェッツ)戦で発覚したペイトリオッツのスパイ行為に対する罰則として科したビル・ベリチックヘッドコーチへ50万ドル(約5,250万円)、チームへ25万ドル(約2,625万円)の罰金、今年のドラフト1巡指名権剥奪に加えた追加処分を下すつもりはない意向を明らかにした。

 一方、ウォルシュ側は、会談終了後のコメントを拒否した。これは、NFLのスパイスキャンダルへの対応を批判しグッデルと面談したアーレン・スペクター上院議員とこれから会うためだ。今回の一連の騒動は、ウォルシュがペイトリオッツの職員時代、2002年スーパーボウルで対戦相手セントルイス・ラムズのウォークスルー練習を撮影したと発言したことに端を発したものだった。しかし、ウォルシュが、NFLに提供したテープにはこのウォークスルー練習を撮影した映像は含まれていなかった。ウォルシュは、会談でペイトリオッツの選手たちが、過去に支給されたスーパーボウルのチケット12枚の内8枚を転売していたこと。チームが故障者リストに入れた選手を練習でプレイさせていたことなども話したと見られている。