グラウンド・アンド・パウンド

第2試合から、早くも帝王が降臨。ワイルドカードプレーオフから参戦するのは実に2009年シーズン以来という、王者ペイトリオッツが、テネシー・タイタンズをジレットスタジアムで迎え撃ちます。

プレーオフの経験値がずば抜けているペイトリオッツがタイタンズを圧倒するかと思いきや、予想外の展開となりました。

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スコア&ダイジェスト

ハイライト&データ[GAME CENTER(NFL.com)]

 

1Q

2Q

3Q

4Q

TOTAL

タイタンズ

7

7

0

6

20

ペイトリオッツ

3

10

0

0

13

総評

タイタンズO#の作戦は、RB”デリック・ヘンリー”のランを中心としたグラウンドアタック。ペイトリオッツD#はヘンリーのランを完全に制止することが出来ず、前半に2TDを許します。

 

一方、ペイトリオッツO#は、ブレイディのパス中心で組み立てますが、敵陣2ydまで進んでもタイタンズD#に阻まれてFGで終わるなど、本来のO#のリズムが掴めず、前半を 14-13 のタイタンズ1点リードで折り返します。

 

通常ならペイトリオッツはハーフタイムの間にアジャストして、後半から本領発揮するハズなのですが、O#に関してはむしろ無得点で、たった1点差を埋める事ができませんでした。

ラスト15秒、タイムアウト0の瀕死の状態からのブレイディのパスは、PICK6を喰らってタイタンズのダメ押し。ペイトリオッツがまさかの1回戦敗退です。

 

エデルマンの落球もありましたが、ペイトリオッツはレギュラーシーズン後半のO#の不振がそのままこの試合に出てしまいました。

ブレイディに関して、シーズン後半から肘を痛めている事が話題になりましたが、実は足にも負傷も抱えていたようで、O#不振にはブレイディ自身の衰えとは別の理由があったようです。

シーズン終盤に足を負傷していたペイトリオッツQBブレイディ

 

ブレイディに引退の意思はなく、来シーズンこれらの負傷が完治したら、また鬼のようなO#が復活するのか、それともこのまま調子が上がらずキャリアの終焉を迎えるのか、気になるところです。

 

試合後、OC”ジョシュ・マクダニエルズ”が複数のチームと面接していることが話題になっています。

Josh McDaniels Interviewing With Panthers Tuesday, Giants Wednesday, Browns Friday

コルツのHC就任直前にドタキャンしたのに、この人気ぶり。1度はブロンコスで失敗したマクダニエルズ政権が再び蘇りそうです。

(またドタキャンしたら、2度とHCにはなれないでしょうな。)

 

 

タネヒル ヘンリー タイタンズ

勝利したタイタンズのQB”ライアン・タネヒル”のスタッツは、パス8/15回72yd獲得、1TD、1INT。めっちゃ少ない上にパス精度がウリなのに、成功率が約50%で、スタッツだけでは敗北したQBにしか見えないです。

タネヒルのドルフィンズ時代のジレットスタジアムでの戦績は0勝6敗。長いライバル関係にありましたが、ジレットではこれが初勝利なのです。

今回の主役であるRB”デリック・ヘンリー”のスタッツは、ラン34回182yd獲得(平均5.4yd)、1TD。

かつてのジェッツのお家芸「グラウンド・アンド・パウンド」がタイタンズの勝因でした。

 

今シーズンのデータで面白いのが、パス獲得ヤードがTOP4チームであるバッカニアーズ、カウボーイズ、ファルコンズ、ラムズがプレーオフを逃し、ラン獲得ヤードTOP4のレイブンズ、49ers、タイタンズ、シーホークスがプレーオフに出場しているという点です。

パスハッピーの時代が終わり、再びランが強い時代が到来。トレンドは周り続けるのです。

 

トム・ブレイディ 敗北 敗退

敗れたQB”トム・ブレイディ”のスタッツはパス20/37回209yd獲得、0TD、1INT。良いパスがあっても、いつものようにノーハドルでガンガン押してTDを奪うリズムを作れず。

もちろんタイタンズD#の粘りもありますが、シーズン後半からのO#不振にブレイディの不調は隠しきれません。

ペイトリオッツはWeek17でドルフィンズに敗れたため、縁起が悪いワイルドカードからの出場となりましたが、もしも1回戦免除だったとしてもスーパーボウルへたどり着くのは難しかったと思います。

怨敵なれど、来シーズンの復活に期待しています。