天国から地獄
ディビジョナルラウンド3戦目は、変態的な運動能力がウリのQB”パトリック・マホームズ”率いるチーフスが昨年に続き登場。
対するは、1回戦で絶好調ビルズを倒したテキサンズです。
第1シードのレイブンズがタイタンズに敗北した後だけに、この試合もアップセットの予感がしますが果たして結果は。
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スコア&ダイジェスト
ハイライト&データ[GAME CENTER(NFL.com)]
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1Q |
2Q |
3Q |
4Q |
TOTAL |
テキサンズ |
21 |
3 |
7 |
0 |
31 |
チーフス |
0 |
28 |
13 |
10 |
51 |
総評
なんじゃ、このスコアは!?
!∑(゜ Д゜)
まずチーフスは近年、プレーオフでのホームの戦績は1勝8敗というデータがあり、さらにD#の要であるDT”クリス・ジョーンズ”を欠いての試合。ホームとはいえ不利な状況です。
テキサンズのオープニングドライブでQB”デショーン・ワトソン”からWR”ケニー・スティルス”への50yd超のロングパスが通りTD。
チーフスは反撃に出るも、頼みのTE”トラビス・ケルシー”が3rdDownでまさかの落球。
さらに、パントブロック&リカバーTDを喰らって、開始5分でテキサンズが14点リードします。
Texans are getting after it on special teams too 🔥 @HoustonTexans
(via @NFL) pic.twitter.com/oWMZsHN3an
— The Checkdown (@thecheckdown) January 12, 2020
チーフスは気を取り直して反撃に移るも、またも3rdDownでWR”デマーカス・ロビンソン”が落球。
どうしたチーフス!?みんな、何か悪いものでも食ったのか?
(((((((ι゚д゚;)アワワワ
次にチーフスD#がテキサンズのO#を抑えてパントで終わったと思ったら、なんとリターナーのWR”タイリーク・ヒル”がマフって、テキサンズがレッドゾーンからO#再開。
Tyreek Hill muffs the punt and Keion Crossen recovers at the Chiefs 6.
Darren Fells four-yard TD catch and the #Texans lead the Chiefs 21-0. pic.twitter.com/J1WSoylMGr— Mark Berman (@MarkBermanFox26) January 12, 2020
ここでもTDを奪われ21-0。
これにはHC”アンディ・リード”も開いた口が塞がらず。
チーフスはさらに追加のFGを喰らって、24-0と第1Qで3ポゼッション差以上の大差がついちゃいました。
この惨劇にアローヘッドスタジアムのチーフスファンはお通夜のように静か。
ああ、これがプレーオフに住む魔物。今年もお疲れアンディー・リード・・。
いや、まだ終わっちゃいない!!
第2Q、WR”メコール・ハードマン”が58ydのビッグリターンを決めると、一気にチーフスが息を吹き返す!!
QB”パトリック・マホームズ”のわずか2本のパスでTD!!
「これはマズイ!流れを断ち切らねば!」と思ったテキサンズ陣営。自陣31ydの4thDown-4yd。パントフェイクをしかけて1stDown更新を狙うも大失敗。
Daniel Sorensen sniffed out the fake punt 😤😤 @DannySorensen49 pic.twitter.com/08PQe3RpPy
— The Checkdown (@thecheckdown) January 12, 2020
このチャンスをチーフスが逃すはずもなく、TE”トラビス・ケルシー”へのTDパスで一気に差を詰めて、あっという間に10点差。
こうなると、第1Qとは逆に泥沼にはまったのはテキサンズ。
リターンでファンブルロストをやらかし、レッドゾーンからO#再開のチーフスはまたもケルシーへのTDパスを決めて3点差!
DANIEL SORENSEN KEEPS MAKING PLAYS 🔥🔥 @Chiefs
(via @NFL)pic.twitter.com/pmqwlxKdni
— The Checkdown (@thecheckdown) January 12, 2020
さらにチーフスはレッドゾーンに進むと、マホームズの小粋なショートパスで、4シリーズ連続のTDドライブで絶望の淵から 速攻で逆転です!
THIS IS WHERE LEGENDS ARE MADE. pic.twitter.com/2WMpAHhIx2
— The Checkdown (@thecheckdown) January 12, 2020
前半を24-28で折り返すと、もうチーフスの独壇場。
なんやかんやで終わってみると、31-51もの大差でチーフスが圧勝しました。
普通、大差でリードされたら逆転勝ちするにも最後は接戦になるはずですが、チーフスは大量リードされた分を倍返する以上に得点するという恐るべき爆発力を見せました。
2014年(2013年シーズン)のプレーオフにて、チーフスがコルツ相手に大量リードで前半を折り返すも、コルツQB”アンドリュー・ラック”の大反撃の前に逆転負けしたことが思い出されます。
この時にHC”アンディ―・リード”のタイムマネジメントのド下手っぷりが世に知れ渡ったのですが、今回の大量得点を前にタイムマネジメントは関係なく、G+解説・兼チーフスファンの村田さんも「アンディ・リードがタイムマネジメントを考えずに済んだ」的な発言をしております。
それにしても試合を決めるぐらいの大量リードをもらいつつ、最後には大差で逆転負けするテキサンズとは一体、何なのか。
レッドゾーンD#がリーグワースト1位とはいえプレーオフに出る力はあり、ビルズを倒したのだから打つ手はあったはずだと思いますが、急な流れの変化に対応できずにNFL史に残る大逆転負け。
テキサンズファンは天国から地獄に突き落とされた感じでしょう。南無。
チーフスQB”パトリック・マホームズ”のスタッツは、23/35回321yd獲得、5TD。ランで7キャリー53yd獲得。
立ち上がりは調子が悪く、落球に足を引っ張られてこのまま敗戦かと思いきや、ビッグリターンをきっかけに一気に立ち直り、最終的に5TDですから恐るべき爆発力です。
メインターゲットはTE”トラビス・ケルシー”は10レシーブ134yd獲得、3TD。
昨シーズンに続きチャンピオンシップに帰ってたマホームズ。果たしてタイタンズはチーフスの攻撃力をどう封じるのか楽しみです。
一方、大量リードをもらいつつも敗戦したテキサンズQB”デショーン・ワトソン”のスタッツは、パス32/52回388yd獲得2TD、0INT。意外に投げています。
両者とも獲得ヤードはほぼ同じなのですが、タイムポゼッションではテキサンズの方がチーフスより9分も多いという衝撃のデータが出ております。つまり、チーフスがいかに短時間で得点できるかが分かります。
あと、テキサンズの被サックが5回に対してチーフスが1回であった部分も大きいですね。
ワトソン的にはD#の踏ん張りの無さに不満でしょうが、相手がマホームズなら仕方なしです。
おまけ
チーフスがタッチダウンしすぎて、チャンピオンシップで打ち上げる花火が無くなったという、お詫びのメッセージ。
The Chiefs scored so many touchdowns that they ran out of fireworks 😯 (via @AlexGold) pic.twitter.com/vnUUZHOXSi
— The Checkdown (@thecheckdown) January 12, 2020
しかし!全米から花火をかき集めて、AFCチャンピオンシップに間に合わせようとする努力する!
やっぱり全米中から花火運ばれてるじゃんよー #nfljapan #チーフス https://t.co/4Tz5ycsKwW
— Ko1979 (@ko1979) January 14, 2020
少し似た展開だったボルティモアと比べて点差がついた後のパスの精度やチームを鼓舞する様子(これはカメラのぬき具合?)が明らかに違ったように感じました。
点数もたくさん入り単純に面白い試合でした!
テキサンズにして見れば第1Qの24点差をつけた時点で勝利を確信したのでしょうが、まさかの大段々返しでしたね(@_@)まさにプレーオフは、魔物が存在するわけですね
この試合を見ていた全員が思った事でしょう。「前半の内にひっくり返した!?」・・・ハイパー過ぎます。タイタンズがどう戦うのか、見ものです。
テキサンズ的には2Qのパントフェイク失敗が敗因と言っても過言ではないと思いました。
17点リード,自陣30yrdという状況でのこの意味不明なプレイコールに対する批判は
決して結果論とはいえないでしょう。
AFCのディヴィジョナルラウンドは、2試合とも負けた側が早期の段階での自陣での4thDownギャンブルが試合の分岐点となったといえることが共通してましたね。もっとも、その性質は少し違うように感じました。
レイヴンズの場合は、序盤の躓きからの焦りと、こう言ってはファンの方のお怒りを買うかも知れませんが、(レギュラーシーズンからのスタイルだったとはいえ)”驕り”があったのかな、と。
一方テキサンズの場合は、チーフスに対する恐れ(あるいは”畏れ”)を感じたのかな、と。1分とかからずTDを奪うチーフスの反撃を目の当たりにして、「普通にやっていては勝てない」と敢えてリスクを取りにいった・・・結果は「浮足立っていた」と指摘されても仕方ないものとなりましたが。
それにしても・・・肝心な場面で「浮足立つ」といえばチーフスHCアンディ・リードの専売特許みたいになってましたが、それを跳ね返すとはやはりマホームズは異次元の人材ですね(”マッデンの呪い”もどこへやらという感じですし。笑)。
BS1解説の河口さんが指摘していましたが、序盤パスドロップはあったもののクオーターバッキングは悪くなかったのでマホームズに焦りは無さそうでしたね。
ずるずると悪い流れを引きずったレイブンズとはそこが違ったかもしれません。
テキサンズのパントフェイクはコールする方も悪いんですが、それにしてもソレンセンががよく止めたと思います。あっぱれ!
テキサンズは17点リードでギャンブルせずにパントしておけばここまで無様な試合せずにすんだはずです
これがテキサンズホームで全く同じ展開だったら、試合後暴動起きますね
マホームズがスペシャルなのはもはや自明なので置いておいて…
ケルシーもロビンソンもなんでやねん?!的な落球がありましたが、全体を通じて見ればケルシーの貢献度は疑いようも無く、グロンコがいない今、リーグNo.1TEの座はこの人でいいんじゃないかなと思います
一方でロビンソンのミスは解せない。
次の試合、どんな陣を敷くのか見ものです