天国から地獄

ディビジョナルラウンド3戦目は、変態的な運動能力がウリのQB”パトリック・マホームズ”率いるチーフスが昨年に続き登場。

対するは、1回戦で絶好調ビルズを倒したテキサンズです。

第1シードのレイブンズがタイタンズに敗北した後だけに、この試合もアップセットの予感がしますが果たして結果は。

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スコア&ダイジェスト

ハイライト&データ[GAME CENTER(NFL.com)]

 

1Q

2Q

3Q

4Q

TOTAL

テキサンズ

21

3

7

0

31

チーフス

0

28

13

10

51

総評

なんじゃ、このスコアは!?
!∑(゜ Д゜)

まずチーフスは近年、プレーオフでのホームの戦績は1勝8敗というデータがあり、さらにD#の要であるDT”クリス・ジョーンズ”を欠いての試合。ホームとはいえ不利な状況です。

 

テキサンズのオープニングドライブでQB”デショーン・ワトソン”からWR”ケニー・スティルス”への50yd超のロングパスが通りTD。

チーフスは反撃に出るも、頼みのTE”トラビス・ケルシー”が3rdDownでまさかの落球。

さらに、パントブロック&リカバーTDを喰らって、開始5分でテキサンズが14点リードします。

 

チーフスは気を取り直して反撃に移るも、またも3rdDownでWR”デマーカス・ロビンソン”が落球。

どうしたチーフス!?みんな、何か悪いものでも食ったのか?
(((((((ι゚д゚;)アワワワ

 

次にチーフスD#がテキサンズのO#を抑えてパントで終わったと思ったら、なんとリターナーのWR”タイリーク・ヒル”がマフって、テキサンズがレッドゾーンからO#再開。

ここでもTDを奪われ21-0。

これにはHC”アンディ・リード”も開いた口が塞がらず。

チーフス アンディ・リード

 

チーフスはさらに追加のFGを喰らって、24-0と第1Qで3ポゼッション差以上の大差がついちゃいました。

この惨劇にアローヘッドスタジアムのチーフスファンはお通夜のように静か。

ああ、これがプレーオフに住む魔物。今年もお疲れアンディー・リード・・。

 

いや、まだ終わっちゃいない!!

第2Q、WR”メコール・ハードマン”が58ydのビッグリターンを決めると、一気にチーフスが息を吹き返す!!

QB”パトリック・マホームズ”のわずか2本のパスでTD!!

「これはマズイ!流れを断ち切らねば!」と思ったテキサンズ陣営。自陣31ydの4thDown-4yd。パントフェイクをしかけて1stDown更新を狙うも大失敗。

 

このチャンスをチーフスが逃すはずもなく、TE”トラビス・ケルシー”へのTDパスで一気に差を詰めて、あっという間に10点差。

 

こうなると、第1Qとは逆に泥沼にはまったのはテキサンズ。

リターンでファンブルロストをやらかし、レッドゾーンからO#再開のチーフスはまたもケルシーへのTDパスを決めて3点差!

 

さらにチーフスはレッドゾーンに進むと、マホームズの小粋なショートパスで、4シリーズ連続のTDドライブで絶望の淵から 速攻で逆転です!

 

前半を24-28で折り返すと、もうチーフスの独壇場。

なんやかんやで終わってみると、31-51もの大差でチーフスが圧勝しました。

 

普通、大差でリードされたら逆転勝ちするにも最後は接戦になるはずですが、チーフスは大量リードされた分を倍返する以上に得点するという恐るべき爆発力を見せました。

 

2014年(2013年シーズン)のプレーオフにて、チーフスがコルツ相手に大量リードで前半を折り返すも、コルツQB”アンドリュー・ラック”の大反撃の前に逆転負けしたことが思い出されます。

絶望からの回帰 とうとうプレーオフスタート。 その1試合目はHC"アンディー・リード"&QB"アレックス・スミス"の新生チーフスと、昨シーズンに続き天才QB"アンドリュ

この時にHC”アンディ―・リード”のタイムマネジメントのド下手っぷりが世に知れ渡ったのですが、今回の大量得点を前にタイムマネジメントは関係なく、G+解説・兼チーフスファンの村田さんも「アンディ・リードがタイムマネジメントを考えずに済んだ」的な発言をしております。

 

それにしても試合を決めるぐらいの大量リードをもらいつつ、最後には大差で逆転負けするテキサンズとは一体、何なのか。

レッドゾーンD#がリーグワースト1位とはいえプレーオフに出る力はあり、ビルズを倒したのだから打つ手はあったはずだと思いますが、急な流れの変化に対応できずにNFL史に残る大逆転負け。

テキサンズファンは天国から地獄に突き落とされた感じでしょう。南無。

 

 

チーフスQB”パトリック・マホームズ”のスタッツは、23/35回321yd獲得、5TD。ランで7キャリー53yd獲得。

立ち上がりは調子が悪く、落球に足を引っ張られてこのまま敗戦かと思いきや、ビッグリターンをきっかけに一気に立ち直り、最終的に5TDですから恐るべき爆発力です。

 

メインターゲットはTE”トラビス・ケルシー”は10レシーブ134yd獲得、3TD。

昨シーズンに続きチャンピオンシップに帰ってたマホームズ。果たしてタイタンズはチーフスの攻撃力をどう封じるのか楽しみです。

 

 

一方、大量リードをもらいつつも敗戦したテキサンズQB”デショーン・ワトソン”のスタッツは、パス32/52回388yd獲得2TD、0INT。意外に投げています。

 

両者とも獲得ヤードはほぼ同じなのですが、タイムポゼッションではテキサンズの方がチーフスより9分も多いという衝撃のデータが出ております。つまり、チーフスがいかに短時間で得点できるかが分かります。

あと、テキサンズの被サックが5回に対してチーフスが1回であった部分も大きいですね。

ワトソン的にはD#の踏ん張りの無さに不満でしょうが、相手がマホームズなら仕方なしです。

おまけ

チーフスがタッチダウンしすぎて、チャンピオンシップで打ち上げる花火が無くなったという、お詫びのメッセージ。

 

しかし!全米から花火をかき集めて、AFCチャンピオンシップに間に合わせようとする努力する!