大きな変革
コロナで先行きが不透明なスポーツ娯楽業界ですが、NFLで大きなニュースが報じられました。
新団体労働協約(CBA)が可決され、来年からリーグに大きな改変が入ります。
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その1)2021年より、レギュラーシーズン17試合に増加
これまでレギュラーシーズンを1チーム16試合+BYE WEEKの17週間にわたり行われてきましたが、これが2021年シーズンから1試合増えて、17試合(18週間)となります。
オーナーからするとチケット代やスタジアムで生み出す収益が1試合分も増えて、非常に美味しい。TVの放映権も金額UPとなり、ハッピーです。
しかし、選手にとっては1試合分増えた事による負荷は大きなもので、ケガをするリスクが増える事になります。
その2)プレシーズンマッチが4試合から3試合に縮小
これも2021年からになりますが、レギュラーシーズンとは逆にプレシーズンマッチが4試合から3試合に減ります。
1試合減った分、開幕が早まるのではなく、これまで4試合目だった週がBYE WEEKとなり、開幕前の1週間試合が無くなります。
選手もスタッフも開幕に向けて入念な準備が出来るわけです。
その3)プレーオフ出場チームが12チームから14チームへ。
この変更は早ければ2020年シーズンのプレーオフから適用されるとのこと。
これまでプレーオフ出場チームが各カンファレンスから6チーム計12チームだったのが、各カンファレンスで1名増えて計14チームとなります。
つまり第7シードが誕生するわけです。
増えた分の試合はどうなるかというと、なんとこれまで1回戦免除であった第2シードが第7シードと試合をする事になります。
つまり、1回戦が免除になるのは各カンファレンスでもっとも勝利数が多かった第1シードのみになるのです。
・・・もしやワイルドカードプレーオフは1日2試合だったのが3試合になる?
見るのもブログを書くのもヘビーな週となりそうです。
その4)選手への収益増加
新しいCBAでは2021年から収益の48%を選手が受け取る事が保証されます。2011年に結ばれたCBAでは47%でしたので、1%のUPとなります。
たかが1%、されど1%。分母がデカけりゃ1%も相当な金額となります。これぞ選手ファースト。
その5)薬物検査のポリシー変更
薬物検査に対する取り締まりが緩和されます。
まず、薬物検査が実施される期間をトレーニングキャンプを行う4か月から2週間に現象し、実質テスト対象者を減らします。
加えて、これまで尿検査で1ミリリットルあたり35ナノグラムのカルボキシTHCが検出されたら陽性だった基準値を、150ナノグラムに引き上げます。
これにより身に覚えが無いのに出場停止となる選手が減って、選手もファンもハッピーになりますが、ギリギリの不正が横行しないかが心配です。
その6)ロースター登録が53人から55人へ拡大
これまで53人までだった選手登録枠が2名増えて55人に拡大します。伴ってアクティブロースターに入れれる選手も2名追加。
加えてプラクティススクワッドも14名まで登録可能になります。
大きな雇用拡大となり、これも選手にとってはハッピーな改変です。
新CBAの総評
ファンにとっては試合数が増えるのは良いことですが、この新CBAが可決に至った投票結果は賛成1019票、反対959票。わずか60票で可決され、約半数は今回決まった協定に反対なのです。
その背景には、やはり試合数が増えることで選手にかかる負荷が高まる事への懸念があります。
しかし、決まってしまったものは仕方なし。この協定は2030年まで継続され、「前の方が良かったなぁ」と思っても10年間は辛抱することになります。
以前のようにロックアウトにならず、締結されて良かったのですが、今シーズンはコロナウィルスの感染拡大がシーズンにどのような影響を与えるのか非常に気になるところです。
ちなみに、今シーズンから始まった新リーグ「XFL」は既にシーズン続行の中止を発表。このまま消えてしまわないか心配です。
その他のニュース
ブログの改変もあいまって、書けなかった他のニュースを手抜きで紹介。
サラリーキャップは2020年も上昇、約211億円に
NFL JAPAN:https://nfljapan.com/headlines/48788
毎年増えるサラリーキャップが今シーズンも増えて、1チームあたり約211億9000万円になるとのこと。
先ほど紹介した新CBAの「選手への取り分が収益の47%から48%にUPする」という話に関連しており、増分は必須なのです。
サラリーキャップは7年連続で毎年1000万ドル以上UPしているとのことで、なんとも景気のいい話です。
2020年ドラフトは予定通り実施もラスベガスのイベントは中止
NFL JAPAN:https://nfljapan.com/headlines/48804
コロナの感染拡大にともないスポーツイベントの中止が続出しておりますが、NFLドラフトは予定通り開催。
しかし、ラスベガスで予定されていた一般人を入れての開催は中止となりました。
まぁ、結局はみんなパブリックビューインに集まってワイワイ盛り上がるでしょうけどねぇ。
QBタネヒルとカズンズが契約延長
NFL JAPAN:https://nfljapan.com/headlines/48790
昨シーズン、ドルフィンズからタイタンズにトレードされバックアップに降格し、「オワタ」と思われていたQB”ライアン・タネヒル”がチームをプレーオフに導く活躍を見せ、タイタンズはタネヒルと4年約118M(約126億5,000万円)で契約を延長したとの事です。
これでタイタンズは「今後もタネヒルで行く」という方針を決定した事になりますが、QB”マーカス・マリオタ”の去就が不透明となりました。
またも不幸なハインズマン受賞者が1人誕生。マリオタの明日はどっちだ!?
そして、バイキングスのQB”カーク・カズンズ”も2年66M(約70億円)で契約延長が決定。
NFL JAPAN:https://nfljapan.com/headlines/48809
両者ともチームをプレーオフに導いた功績を認められたかと思いますが、半分以上はRBのおかげじゃ・・・
ジャガーズ、DE”カライス・キャンベル”をレイブンズにトレード
NFL JAPAN:https://nfljapan.com/headlines/48792
信じがたい事にジャガーズがリーグトップクラスのDEである”カライス・キャンベル”をレイブンズにトレードしました。ジャガーズが受ける対価は、今年のドラフトのレイブンズの5巡目のみという激安。
ジャガーズのキャップスペース事情は苦しく、年齢とサラリー的にキャンベルを手放さなければならなかったようで、苦渋の決断だったでしょう。
一方、昨シーズンは第1シードでプレーオフに出場しながらも、タイタンズにまさかの敗戦をしたレイブンズ。
キャンベルを加えてさらに強力なチームとなり、今シーズンへの期待が高まります。
我らがジェッツには、目新しいニュースは特になし。FA解禁をじっと待つのみです。
えーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
絶対今のままでいい‼️
余計なことするなよ
あさん>
今の制度に慣れてしまったファンにとっては、不平はあるかと思います。私もそうでした。
しかし、試合数が増えるというのは楽しみが増えるので、それはそれで受け入れたいところです。
第1シードのみに1回戦免除の特権が与えられるという所にも納得できます。
公式戦1戦増えますがどのようになるか気になります
ホーム・アウェイの数が違ってきますし、今までの16試合の対戦方式変えずに1戦増やすとなるとバランス取れなくなるのではと感じます
プレーオフ最初の週は6試合、観る方は『ヘルウィーク』(地獄週間)ですね
好きなチームは特にないですさん>
おっしゃるとおり、4の倍数でバランスが取れてたんですけど、おかしなことになりますね。
そして、ワイルドカードウィークを想像しただけで、今から吐きそうです。
プレーオフ枠の拡大は良いのですが、17試合と奇数になるのは如何なものかと。。増えた1試合分は、メキシコやイギリスでのゲームになりそう。公式戦でのジャパンゲーム開催も期待できるかも。。
以前からNFLの試合数が増える話はあったようですが、本当に実現してしまうとは。サラリーキャップの総額も右肩上がりのようですね。おまけにプレーオフの出場枠も増やすとは、ずいぶん戸景気の良い話ですね(^○^)