こんばんワールド・ワイド・キッズ。放談の時間です。
パッツはブロンコス戦で後半から24点差をひっくり返し、テキサンズ戦でも後半からの猛反撃で勝利しました。
今のパッツは前半がダメでも後半からのすさまじい反撃が、もはや代名詞です。
(昔は第4Qまでリードしていたら、ほぼ勝利するタイムコントロールでしたが)

 

しかし、これに関してテキサンズのDE”アントニオ・スミス”が、「D#へのアジャスト力は普通じゃない。スパイしたんじゃないか?」という内容を、試合後のロッカールームで発言。
さらに地元紙”ヒューストン・クリニクル“にも、この件に関して寄稿したとのことで、これが問題になりました。

この件に関して、スミスは周りからアドバイスがあったのか知りませんが発言を撤回し、一応解決という形になっています。

この度のスパイ発言が問題なった理由である、ベリチックの「スパイゲート事件」というものを簡単に解説します。
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▼第1次スパイ事件
まず事の発端は2002年にさかのぼります。
2001シーズンのスーパーボウル”ラムズ”vs”ペイトリオッツ”戦において、前日に行ったラムズの「ウォークスルー」(防具なしでフォーメーション確認などを行う練習)をペイトリオッツのスタッフがこっそり撮影した話が浮上。

当時、ラムズ優勢と言われていたスーパーボウルにパッツは見事勝利し、チーム初優勝を飾りました。

その時のビデオ撮影がチームとしての指示なのか、 また、実際にどのような目的で使用されたのかは不明。
当時のNFLのスポークスマンである”グレッグ・アイエロー”は「われわれもその噂を数ヶ月前にキャッチしていた。調査したが、証拠となるものを発見することができなかった。ペイトリオッツも事実関係を 否定している」と述べまた、当時ペイトリオッツのStacey Jamesスポークスマンも「スーパーボウルの前日にラムズのウォークスルーをわれわれのスタッフがビデオ撮影したというのはまったくの事実無根だ」との 声明を発表しました。

その後はご存知のとおり、パッツはベリチック&ブレイディ体制で更にスーパーボウルを2度制覇し、王朝を築きました。

 

▼第2次スパイ事件
そんな盗撮事件が忘れられそうになった2007年に、またもパッツの盗撮が発覚。
2007シーズンにてJETSとの開幕戦で、サイドラインからD#へ出すサインをビデオで撮影していたパッツのスパイが捕まったのです。

少なくとも現行犯逮捕に対してベリチックも罪を認め、一応の謝罪を出しました。しかし完全な謝罪という訳でものではなく、リーグのルールを 誤って解釈していたとかいう言い訳が付きます。
NFLからはベリチック個人にリーグの規定で最高額となる50万ドル、ペイトリオッツに対して25万ドルの 罰金が科せられ、さらに来年のドラフト1巡目の指名権が剥奪する処分となりました。

2008年にはアーレン・スペクター上院議員が、これらの証拠を全て破棄したNFLを問題視して、グッデルと会談。
しかし証拠はすでに消滅し、グッデルもベリチックがルールの解釈を誤っていたとして、特に何も収穫を得ることができませんでした。

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