Are you Flacco?(あなたはフラッコですか?)

BYE WEEKがあけて最初の相手は未だ2勝のチャージャーズ。

強豪にも勝てそうなチームなのに2勝という、呪われているかのような状況はジェッツの弱さとは違います。

しかし、ドラフト全体1位を狙うジェッツにとって、ある意味で強敵には違いありません。

早く1勝したい反面で、低調なチームには勝ってはいけないジレンマが、常にジェッツファンを苦しめております。

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スコア&ダイジェスト

ハイライト&データ[GAME CENTER(NFL.com)]

 

1Q

2Q

3Q

4Q

TOTAL

ジェッツ

6

0

13

9

28

チャージャーズ

7

17

7

3

34

オフェンス

前試合に続いて、QB”サム・ダーノルド”の代わりにQB”ジョー・フラッコ”が先発でしたが、プレビューで指摘した通り2重人格QBの悪い方、つまり「フラッコ」ではなく「ふらっ子」の人格が出てきました。

 

試合はまず、チャージャーズのファーストシリーズにてジェッツSTがパントブロックを決めて、ジェッツO#はRB”フランク・ゴア”のラン連発でTDをあげて先制します。

 

次にチャージャーズが敵陣15ydまで進むも、S”マーカス・メイ”がファンブルロストを誘発しターンオーバー!もはやジェッツにモメンタムが傾いており、この勢いで一気に突き放すことを考えるでしょう。

しかし、そうはいかないのがダメ人格の「ふらっ子」。

なんと、フラッコが放った本日最初のパスはCB”テボン・キャンベル”にINTされて、そのままTD!

いわるゆPICK6で自らモメンタムを手放すのです。
θ_(゜∀゜ )≡ モヒョヒョヒョヒョ ヽ(A`)ノ≡ コラァァァ!! カエセヨー!!

 

そして、前半終了までのO#は全てパント。フラッコの前半パス獲得ヤードは、たった30yd!
!∑(゜ Д゜)

 

だが後半、フラッコの調子が上がり、後半最初のオフェンスでWR”ブレシャド・ぺリマン”へ49ydのロングTDパスをヒットし反撃を開始。

その後も素晴らしいパスを通し、さらにラッキーなパス・インターフェアランスやラフティング・パサーも手伝って、最大3ポゼッション差が1ポゼッション差(8点)にまで詰めました。

 

しかし、ラスト2:48から始まった最後のO#で敵陣32ydまで進むも、9ydのギャンブルに、パス・インターフェアランス狙いのようなヤケクソのロングパスを投げて、これが失敗。

チャージャーズが毎度ながら、後半に反撃を喰らいながらも逃げ切りました。

 

フラッコのスタッツは、パス15/30回205yd獲得2TD、1INT。レーティングは80.6。

とにかく前半が悪すぎました。以前から指摘していますが、2重人格のようなパフォーマンスの不安定さは相変わらずの上に、今回はチャージャーズの反則に助けられたところも多く、前回ペイトリオッツ戦でのキレキレのパスは何だったのか分かりません。

 

WRはルーキーWR”デンゼル・ミムズ”が1stDownが欲しい状況で集中してレシーブし、3レシーブ71ydを獲得。WR”ブレシャド・ぺリマン”、WR”ジャミソン・クラウダー”と合わせようやくWR陣が固まってきた感じです。

TE”クリス・ハーンドン”は1TDパスを記録しますが、落球癖は何とかならないのか。

 

RB陣はRB”フランク・ゴア”が15キャリー61yd獲得(平均4.1)、1TD。ルーキーRB”ラミカル・ペリン”が8キャリー33yd獲得(平均4.1)、1TDとゴアと同じように活躍して成長を見せております。

RB”レべオン・ベル”が居たころより確実に平均獲得ヤードは上であり、最初からこの布陣であれば、勝てた試合もあったと思います。

 

OLも被サック1回と健闘。それだけに前半のO#停滞が敗因となりました。

ディフェンス

チャージャーズQB”ジャスティン・ハーバート”に関しては、以前に1試合だけみて「悪くない」という印象でしたが、この試合で実力を認めざる得ないパフォーマンスを見せました。

チャージャーズのOLは脆弱で、ジェッツの軟弱パスラッシュでもプレッシャーを与えれるのですが、ハーバートのスロースピードが速く、かつ、正確なリードパスを投げれて、全盛期の”トニー・ロモ”に近い印象を受けました。
(ロモはOL陣にプレゼントを配って、その分かなり守られてましたが)

 

驚くべきことにハーバートは今シーズン50yd超のロングパスを決めた回数が試合開始前で6回のリーグトップ。この試合でも54ydのパスを投げており、恐るべき長距離砲を武器にしています。

そして、ルーキーが2TD以上記録する連続試合数7回はNFL記録です。(細かい記録だらけのNFL)

ハーバートのスタッツは、パス37/49回366yd獲得、3TD、0INT。レーティングは116.5。いやー、素晴らしい。

ちょっとジェッツに来ないかい?

 

一方、ジェッツのD#はやっと2サックを記録し、ロスタックルや足を狙ったタックルなど、基本的な動きが出来てマシに見えたものの、肝心なところで1stDownを通される弱さは相変わらず。

プレビューの予想どおり、軟弱DB陣では空中戦で対抗できずWR”キーナン・アレン”にレシーブ16回(ターゲット19回)145yd獲得1TDを許しました。

ちなみに1試合レシーブ16回はチャージャーズの球団記録です。

反対側のWR”マイク・ウィリアムズ”にも72yd獲得され、D#のプレーコール以前の問題になっております。

ランD#が良くなってきたところで、このDBの致命的な弱さは手の打ちようがありません。

 

ハイライトはS”マーカス・メイ”のファンブルフォースでしょうか。

でも、タックルミスは許さねーからな!

スペシャルチーム

チャージャーズの1stドライブのパントで、DL”ヘンリー・アンダーソン”のパントブロック発生!これを起点に先制TDを上げました。

今となっては良い思い出。

 

しかし、K”サム・フィッケン”が復活するものの、FGはアテンプト0回で、エクストラポイントを2本も外す大失態!

休み過ぎて昨シーズンのフィッケンに戻りました。キッカーの先発は先週まで代役を務めた”セルジオ・カステロ”に交代すべきでしょう。

総評

今試合でやっと3勝のチャージャーズ。QB”ジャスティン・ハーバート”が素晴らしく、強豪とも常に接戦するのに、なぜこんなに弱いのか?

それは、ジェッツの反撃を止めれない噂通りの後半からの崩壊や、肝心なところで反則をやらかして結果、計9回で自滅寸前になるというチャージャーズの闇を見ました。

(ジェッツは反則8回ですが)

 

D#が少々弱くてもランで時間をコントロールできたら、もっと勝ててたのではないでしょうか。RB”メルビン・ゴードン”がブロンコスに移籍したのが痛かったですね。

チャージャーズは「良いRBが育つ農場」という空気が抜けません。

今シーズンのプレーオフ出場は厳しいでしょうが、O#の主軸が定まってますので、来シーズンへの期待が高まります。

 

さて、今回も勝ちそうで勝たないジェッツ。

今週の敗戦でとうとうジェッツがプレーオフに行く確率が0%となり、公式でシーズンエンドになりました。
(逆に先週まで、まだプレーオフに行く道があったのね)

しかしながら、以前はもう第4Qに入った時点で白旗を上げたい状況から1ポゼッション差の接戦をするようになってきたので、チームはだいぶマシになってきたのかと思います。

 

Week12からQB”サム・ダーノルド”が復帰する予定です。

ダーノルドに関しては、OLが脆弱だったり、シーズン開始当初はレシーバーが全くいなかったりなど、可哀そうな境遇だったと思うのですが、そんな状況でも勝つQBは勝ちますし、何せよ致命的なのがケガや病気への耐性が無い事です。

チームの主軸となるフランチャイズQBにとって「タフネス」必須項目であり、毎シーズン欠場があるQBはフランチャイズQBとしてふさわしくありません。

「今シーズンはジェッツでのダーノルド最後のシーズンになる可能性もある」と、ある意味で伝説のQB”マーク・サンチェス”も言っております。
(バットファンブル8周年)

 

ドラフト全体1位街道を道まっしぐらのジェッツですが、ジャガーズが今週も負けて未だ1勝。

今のジェッツの最大の敵は、同地区のライバルではなくジャガーズであるところが、NFLのカオスで面白いところです。