これがJETSというチームです

毎度の事なんですが、「来るな獲るな」と念じれば念じるほど来ちゃうのJETSでございます。

ファーブに、トムリンソンに、ティーボウに、去年は2巡目に流れてきたジーノ獲得といい、オフをおとなしく過ごせないのでしょうか。

そして今年の爆弾は、お犬様ことマイケル・ヴィックでございます。
ここまで沈黙を保っていたヴィックが動き、とうとうJETSに来襲してサインまでしちゃいました。

そして、これの意味するところは一つの別れであります。
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▼”マイケル・ヴィック(Mike Vick)”とは?
マイケル・ヴィックに関しては説明は不要でしょうが、初心者に易しいJETS狂の宴なので、おさらい。

ヴィックは2001年にファルコンズがドラフト全体1位で獲得。
パスに不安があるもののQBのクセに超人的な足の速さでフィールドをかき回し、2002年にはプレーオフ進出。

2004年にはNFCチャンピオンシップに到達するものの、イーグルスに敗れます。
その後、ケガや不振で泣かず飛ばずになり、2007年に「お犬様」の称号の元となった闘犬賭博事件で逮捕され、収監。NFLからは無期限出場停止という非常に重い処分が下ります。

 

2008年には2000万ドルの負債を抱える破産申請が却下され、2009年にファルコンズは”マット・ライアン”を獲得し、ヴィックとの契約を破棄となります。

スターから一気に人生のどん底に落ちたヴィック。しかし、NFLへの夢は捨てず2009年7月に刑期を終えるとトレーニング開始。

ロジャー・グッデルとの話し合いを経て出場停止が解けるも、収監されていたうえに2年もブランクのある選手と契約するチームがあるのかと、NFL復帰は懐疑的に見られました。

 

しかし、2009年8月にイーグルスが、当時のエースQB”ドノヴァン・マクナブ”のバックアップとして、ヴィックを獲得。
2009シーズンはワイルドキャット要員として扱われるも、2010シーズンにマクナブの代わりに先発に付いた”ケビン・コルブ”が開幕戦で負傷し、Week02にとうとう2006年以来の先発に復帰します。
そして、チームを10勝6敗で地区優勝に導き、カムバック賞を受賞。どん底から劇的な復活を遂げたのです。

 

だがしかし、2011シーズンに誰が呼んだか知らないが、ドリームチームと呼ばれたスター軍団でSB制覇を期待されるものの、チーム不振でヴィック自身もWeek11に負傷し欠場。
2012シーズンもWeek10で脳震とうを起こして、以後欠場。

 

2013シーズンはご存知のとおり、新HC”チップ・ケリー”のハイテンポオフェンスで開幕戦は勝利するものの、後は勝てず。
途中でハムストリングを痛めて先発をQB”ニック・フォールズ”に譲るや、彼は「覚醒しちゃった」宣言の後、好パフォーマンスを見せてチームをプレーオフに導き、ヴィックは用済みとなりました。

 

▼”マイケル・ヴィック”と1年500万ドルで契約

Michael Vick,

そして、この度FAとなったヴィックはJETSを訪問し、1年500万ドルで契約する運びとなりました。

額からして、ただのバックアップではありません。ガチで先発候補です。

JETSでは似たようなタイプの”ジーノ・スミス”と先発を争う事になりますが、ヴィックといえば背番号7。そしてジーノも現在No7です。
まずはNo7をヴィックに譲るのかどうかで争いが勃発。ここでヒエラルキーが決まってしまうと言っても過言ではないでしょう。

 

そしてオフに早々に契約延長した、JETSファンが期待の”マット・シムズ”に関してはどうするのでしょう?

またもJETSのロッカールームは嵐が吹き荒れる予感がいたします。

 

余談ですが、写真を見てのとおりヴィックは左投げのクセに、右利きという変わった特徴があります。
スローする腕を守るためなのかどうか知りませんが、理由は不明です。

面白い事にその前のイーグルスQB”ドノヴァン・マクナブ”は右投げの左利きです。
天性の運動神経の持ち主たちは、器用であります。