ロジャースの手のひらの上

NFLプレーオフは2回戦にあたるディビジョナルプレーオフに突入。ここから1回戦を免除された第1シードが登場します。

1試合目にさっそくNFC第1シードのパッカーズが登場し、ホームであるランボーフィールドで最強ディフェンスのラムズと対戦します。

近年で一番調子が良いと呼び声高いQB”アーロン・ロジャース”のパフォーマンスはいかに?

スコア&ダイジェスト

ハイライト&データ[GAME CENTER(NFL.com)]

 

1Q

2Q

3Q

4Q

TOTAL

ラムズ

3

7

8

0

18

パッカーズ

3

16

6

7

32

総評

パッカーズはDL”キングスリー・キキ”等が欠場になるも、不安材料はラムズの方が上。

ラムズはWR”クーパー・カップ”が不在の上に、先週、先発するも試合中に負傷したQB”ジョン・ウォルフォード”も欠場となり、親指の負傷からあけたばかりのQB”ジャレッド・ゴフ”が先発として登場。

 

試合開始直後から最強ディフェンスのハズであるラムズは、パッカーズのランオフェンスを止める事が出来ず、試合の主導権を握られます。

ラムズのディフェンスは、パスラッシュの要であるDE”アーロン・ドナルド”が1回戦で負傷したろっ骨の影響で出場はスナップの55%。かつ、ダブルチームで封じられ、さらにCB”ジェイレン・ラムジー”とは反対側でタックルミスが多いCB”トロイ・ヒル”側を狙われ、ディフェンスの強みを消された上に弱点を徹底的に突かれます。

 

このままパッカーズの一方的な展開で終わるかと思いきや、前半2ミニッツにラムズはRB”キャム・エイカーズ”のロングゲインを起点に、ゴフがTDパスを決めてラムズの反撃開始。

ラムズはパッカーズの5ドライブ連続得点をようやく止め、パッカーズの2度のエクストラポイント失敗も手伝って、18-25のワンポゼッション差に詰め寄ります。

 

がしかし、第4QにパッカーズQB”アーロン・ロジャース”がWR”アレン・ラザード”へ58ydのTDパスを決めてトドメを刺して試合終了。

 

タイムポゼッション差がラムズの約24分に対してパッカーズが約36分となる猛攻により、パッカーズが最強ディフェンスのラムズをものともせず勝利。2年連続でNFCチャンピオンシップへ駒を進めました。

 

パッカーズQB”アーロン・ロジャース”のスタッツは、パス23/36回296yd獲得、2TD、0INT。レーティングは108.1。

レギュラーシーズンのTDパス数は昨シーズンの約2倍であり、負傷も無く絶好調のロジャース。

ロングパスのスローも以前より力が抜けたようなフォームで投げ、OLの強化されたようでスクランブルでバタバタ逃げるシーンも減った印象があります。             

また覚醒した感があり、2度目のスーパーボウル制覇は目前です。

 

一方、敗れたラムズQB”ジャレッド・ゴフ”のスタッツは、パス21/27回174yd、1TD、0INT。レーティングは105.9。

親指の負傷に関して心配されましたが、高いレーティングで終盤まで1ポゼッション差の接戦を展開しました。

しかし、ロジャースと比べパス成功回数が2回しか違わないにも関わらず、獲得ヤードが122ydも違うというところに、ショートパスに逃げすぎてオフェンスが思うように進まなかった事が見えます。