至高の戦い

NFCカンファレンスチャンピオンシップは、QB”トム・ブレイディ” vs QB”アーロン・ロジャース”というNFLトップに君臨する二人が激突!

特にロジャースは何度も2度目のスーパーボウル出場を一歩手前で阻止されてきたので、このチャンスを逃すわけにはいきません。

会場はパッカーズのホーム「ランボーフィールド」かつ、マイナス7度の厳しい環境での試合であるためパッカーズが断然有利かと思われたこの試合、またもブレイディの凄さを見ることになりました。

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スコア&ダイジェスト

ハイライト&データ[GAME CENTER(NFL.com)]

 

1Q

2Q

3Q

4Q

TOTAL

バッカニアーズ

7

14

7

3

31

パッカーズ

0

10

13

3

26

総評

ブレイディとロジャース、両者とも序盤からパスの精度がよく、互角かと思われましたが両者の明暗を分けたのがターンオーバー後のオフェンス。

 

パッカーズのターンオーバーはファンブルとインターセプトの2回でその2回とも返しのバッカニアーズのオフェンスでTDを食らっています。

しかし、バッカニアーズのターンオーバーは、ブレイディのインターセプト3回のうち、返しのオフェンスで失点したのは1回。

加えて、同じターンオーバーでもパッカーズが自陣内、バッカニアーズはブレイディがWR”マイク・エバンス”へのロングパスでの3シリーズ連続3INTなので、パントとあまり変わらず、かつバッカニアーズディフェンスが帳消しにするので、同じターンオーバーでも内容に差がありました。

 

かつてからブレイディはターンオーバー後のオフェンスでの得点が多く、勝負どころで決めるQBなのです。

前試合のセインツ戦と同様にレーティングが悪かろうと勝てるQBであることを見せつけました。

 

裏を返すと、今回のバッカニアーズの勝利はオフェンスよりもディフェンスのおかげといっても過言でありません。

特に「花火で契約失敗野郎」のDE”ジェイソン・ピエール・ポール”がガンガンにプレッシャーをかけて2サック。DE”シャキール・バレット”が3サックでチーム計5サックの爆発しました。

ポケットワークがうまく、タックルをかわしまくるロジャースがこれだけサックされるのは珍しいです。

このディフェンスを率いているのが元ジェッツのHCであるDC”トッド・ボウルズ”ですから、ジェッツファンとしては複雑ですね。やはりボウルズはアリアンズHCに使われてナンボか。

 

あと、バッカニアーズはRB”レナード・フォーネット”のランが要所で効いてました。

タックルを切りさらにスピンしてかわす華麗さに、かつてジャガーズ時代にチャンピオンシップに出場した頃の絶頂期のキレを見ました。

何度見ても、カッコイイ!

 

パッカーズに関しては、互角の勝負を繰り広げながらも最後に疑問が残りました。

第4Qで8点ビハインドで残り2:40秒を切っている状況、4thDown & Goal(8yd)でなぜギャンブルせずFGを蹴ったのかが理解に苦しみます。

この後、ブレイディのオフェンスを3&OUTで止めれる自信がどこにあったのでしょう?

昔からこの状況でブレイディは、ウェルカーやエデルマンにパスを通しまくって、相手に反撃の機会を与えずに蹂躙してきたシーンなんて腐るほど見てきましたが。

 

パッカーズの勝機はここでギャンブルしてTD奪い、2ポイント狙いで同点にするしか無かったと思います。

もしTDに成功して2ポイント失敗しても2ミニッツ前にバッカニアーズへオフェンスが渡るのはFGを蹴った時も同じです。また、ギャンブルに失敗してバッカニアーズにオフェンスが渡っても、どうせFG1本で追いつかない1ポゼッション差で同じ。

加えてこの場合、バッカニアーズはエンドゾーンを背負った地点からの開始なのでプレーも限られ止めやすいと思います。

 

この後、当然パッカーズD#がブレイディのオフェンスを止めれるハズがないどころか、”ケビン・キング”がジャージを引っ張って反則取られるし、ディフェンス交代のモタモタを突かれて「Defensive Too Many Men on Field」の反則(通称:多牌)を誘発されるし、簡単に時間を潰されて試合終了。

熱戦でしたが、最後のパッカーズのFGだけはモヤモヤが残りました。

 

 

勝利して10回目のスーパーボウル進出 & 史上初のスーパーボウルホーム開催を決めたブレイディ様のスタッツは、20/36回280yd獲得、3TD、3INT。レーティングは73.8と低調。

原因は3Qから4Qにかけて3シリーズ連続でWR”マイク・エバンス”にヤケクソなロングパスを投げて3INT献上です。

まるで昔のマッデンの「とにかくサンタナ・モスに投げてりゃ必ず通る」戦法のようにも見える雑さでチームを危機にさらしました。一体、どうしたのでしょう?

序盤からパスにキレがあっただけに、ここだけ残念でした。

 

またもチャンピオンシップで敗れたQB”アーロン・ロジャース”のスタッツは、パス33/48回346yd、3TD、1INT。

ランの援護射撃はなく、OLはパスラッシュに圧倒されるの状況でよく戦いましたが、毎度ながらブリーズと同様になぜ2度目のスーパーボウルに行けないのか不思議です。

プレーオフの天敵49ersがいないのでチャンスと思ったら、ブレイディがやってきて邪魔されるとは予想外でした。

もはやキャリア終盤なれど、今シーズンは例年よりも調子が良かったので、来シーズンに期待しましょう。