こんなところにダーノルド先輩

待ちに待ったNFL2021シーズン開幕。

先に行われたカウボーイズvsバッカニアーズが非常にハイレベルな試合で、観客制限のなくなったスタジアムを大いに沸かし、コロナ禍をしばし忘れさせてくれる興奮をもらいました。

我らがジェッツの開幕戦の相手はパンサーズ。そう、元ジェッツのドラ1QB”サム・ダーノルド”のトレード先なのです。

さらにジェッツがドラフト外から拾って育ててきたWR”ロビー・アンダーソン”まで新生ジェッツの前に立ちふさがります。

この難敵を倒して、HC”ロバート・サラー”とQB”ザック・ウィルソン”は初勝利を飾れるのか!?

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スコア&ダイジェスト

ハイライト&データ[GAME CENTER(NFL.com)]

 

1Q

2Q

3Q

4Q

TOTAL

ジェッツ

0

0

8

6

14

パンサーズ

0

16

0

3

19

オフェンス

LT”メカイ・ベクトン”、LG”アライジャ・ベラタッカー”と2年連でドラフト1巡でOLを獲得して、鉄壁のガードで臨んだ開幕戦だったのに、一番足を引っ張のがOLという残念な事になりました。
(・ω<) テヘペロ.

そのせいで、期待のドラ1QB”ザック・ウィルソン”がパンサーズのパスラッシュに大苦戦。1INTも正面からの圧力に判断を誤ったミスです。

 

これはジェッツのOLが悪かったというより、パンサーズのパスラッシュが素晴らしかったと評価すべきかもしれません。ウィルソンが簡単に投げれないところを見るとパスカバーも完璧だったのでしょう。

WR”ジャミソン・クラウダー”が試合直前にコロナリスト入りして欠場し、ターゲットが減った事も響いていたと思います。

 

しかしウィルソンは後半、パスプロが持ち始めるとその才能の片りんを見せる鬼コントロールのパスを通して、2TDを記録。

スタッツはパス20/37回258yd獲得、2TD、1INT。レーティングは89.6。

敗北はしたものの、彼のパス能力は完成されているといっても過言ではありません。勝てるQBであることは間違いは無いでしょう。

 

ところでウィルソンのパスの弾道って、普通のパスと違って不思議なんですよ。「何が違う?」と聞かれると説明に困るのですが、UFO映像のようにスィ~と言ってレシーバーの中心あたりにスポって入る感じです。

これがNFL倶楽部の特番で解説されていた「体の方向に対してスローの幅が広い」事と関係あるのかわかりませんが、プレシーズンから通して見ている彼のパスには何か違和感があります。
(おそらく私の勘違い?)

 

話を戻して、今試合の戦犯と言えるOLは被6サックと酷い内容です。前半は居ても居なくても同じようなレベルで、ジェッツの先輩らがウィルソン君にイジワルしてるのかと思うぐらいです。

プチ情報では、開幕戦で6回サックされたルーキーQBは1970年からの記録で4人目とのこと。
(NFLのデータベースってどんな構造してるんだ?)

 

しかもドラ1LT”メカイ・ベクトン”が3Q途中で膝を負傷し、自力で歩けない状態でロッカールームへ引き上げるトラブル発生。彼の今後に関しては「総評」に記載します。

 

WR陣は元タイタンズの”コーリー・デービス”が97dy獲得2TDと期待通りの活躍。

しかし、期待のドラ2WR”イライジャ・ムーア”が1レシーブ、マイナス3yd。1本長いパスを取ったのですがイリーガル・モーションの反則で取り消される不幸があり今日は不発。キャンプでは評判が高かっただけに、今後に期待です。

 

RB陣は予想通り不発を通り越して、ランのトータルが45ydの大爆死。OLの弱さもあると思いますが、1ydのギャンブルも通らないとなると問題です。

パスプロが効かない中でランの援護射撃が無かったのも敗因でしょう。

ディフェンス

QB”サム・ダーノルド”のパンサーズデビュー戦。ジェッツから移籍した1発目の試合の相手がジェッツとは、これも運命でしょう。

元ジェッツのエースWR”ロビー・アンダーソン”に57ydのロングパスTDをヒットさせ、自らもTDランを決める活躍を決めて、パフォーマンスは好調に見えるも実際はそうではありません。

ダーノルド先輩はモタモタモタして判断が遅くて追い込まれるし、パスが高い。

さらにギャンブルではFBに腕が当たってファンブルロストするエクスチェンジミスをやらかす始末です。

ジェッツで彼を数シーズン見てきただけに今日のパフォーマンスを見ていると、来シーズンはパンサーズにいないかもしれないと思いました。

 

それよりも、パンサーズの真の脅威はRB”クリスチャン・マキャフリー”なのです!!

過去にシーズン半ばでドルフィンズのラン総獲得ヤードが、マキャフリー一人のラン総獲得ヤード数に負けてたとか珍記録を作った こやつの恐ろしさは誰でも知っています。

ジェッツD#も当然、準備はしていたでしょう。

しかし、一瞬でオープンスペースに走りこむ早すぎるマキャフリーの動きに、LB”C.J・モズリー”もついていけない始末。

私は心から「こいつ!ゴキブリか!!!」と思った次第です。

ダーノルド先輩もターゲットに困ったら、アンダーニースのマキャフリーに投げればいいわけで、マキャフリーはTDはなくともラン98yd、レシーブ89ydと両方ともチームトップの個人成績でした。

 

とはいえ、これは予想外に頑張ったジェッツの若手DB陣の良さも出ています。

WR”ロビー・アンダーソン”にTDパスを通されていますが、アンダーソンがレシーブしたのはコレ1本のみ。

昨シーズン7ドロップのWR”D.J・ムーア”にそこそこレシーブされていますが、基本的にジェッツのDB陣の動きが昨シーズンとは見違えるようでした。

レシーブされた後も、タックルミスせずにギリギリ捕まえてロングゲインさせないシーンが目立ち、その独走を許さない姿勢がロースコアに表れています。

 

パスラッシュはモタモタするダーノルドを取ら切れず1サック。

パンサーズのパスラッシュが凄まじかっただけに見劣りするのは当然ですが、もっと強化しなければ地区優勝は厳しいと感じました。

スペシャルチーム

P”ブランデン・マン”が試合開始早々にパント中に接触されて足を負傷。

K”マット・アメンドーラ”がパンターも兼任することになりました。

アメンドーラのパントは、本業で無いだけに最初は下手でしたが、試合中に劇的に進化し、65ydのロングパントを敵陣15ydのライン際に落としてサイドラインから出すという神ワザをやってのけます。

ちなみに、本業のFGは今日はありませんでした。

総評

敗北したものの、QB”ザック・ウィルソン”の実力は本物であることは間違いありません。あと、弱点だと思っていたDB陣が予想以上のパフォーマンスだったのも収穫です。

しかし、強化したはずのOLが弱点となってしまった事に加えて、不幸なことに試合中に負傷したOL”メカイ・ベクトン”の4~5週間の欠場が報じられました。

今試合ではRTの”ジョージ・ファント”がLTに入って、RTをバックアップで埋めましたが、次週はどのような先発を組むのか不透明です。

 

さらにP”ブランデン・マン”も4~6週間の欠場とのことで、チーム唯一のパンターが不在になります。

K”マット・アメンドーラ”がこのままパンターを兼任することは考えにくいので、補強されると思います。

 

またも不幸な滑り出しとなったジェッツですが、これまでと違いQB”ザック・ウィルソン”の存在が希望です。

加えて、ビルズとペイトリオッツも開幕戦で敗北しているラッキーもあります。

シーズンはまだまだこれから。今シーズンも楽しめるところまでとことん楽しみましょう!!