目が覚めた

いよいよ地区首位のビルズと今シーズン初の対決。

ジェッツは未だ2勝とはいえ、ここでビルズを倒すと地区優勝への可能性も出てきます。

しかし、ここで負けると致命的な差がひろがり、ほぼシーズンエンドと考えて良いでしょう。

QB”マイク・ホワイト”は再びジェッツを勝利に導けるのか!?

[SPONSORED LINK]

スコア&ダイジェスト

ハイライト&データ[GAME CENTER(NFL.com)]

 

1Q

2Q

3Q

4Q

TOTAL

ビルズ

10

7

21

7

45

ジェッツ

0

3

0

14

17

オフェンス

QB”ザック・ウィルソン”はインアクティブで登録され、先発QBは”マイク・ホワイト”、バックアップQBは”ジョー・フラッコ”の布陣で臨みました。

ドラ1OL”メカイ・ベクトン”が復帰する予定でしたが、来週に持ち越しとなり今試合も欠場です。

 

大きな期待を背負ったホワイトでしたが、リーグトップクラスのディフェンス力を持つビルズ相手には荷が重すぎました。

勝利したベンガルズ戦の時は、まだ相手にホワイトに対するデータがなかったものの、2週間あれば分析する材料はそろいます。

ビルズD#は、プレッシャーをかける以外に、ゾーンディフェンスで中央をあけてホワイトのパスを誘い込んでINTを狙うなど罠を張り、徹底してホワイトを抑え込みました。

 

これまで冷静なプレーに定評があったホワイトも今回はプレッシャーに負け、不用意なロングパスでインターセプトを献上するなど精彩を欠きます。

特にこのパスは最悪でしょう。

 

結果、スタッツはパス24/44回251yd獲得、0TD、4INTの大爆死。

いいパスもありましたが続かず、反則でリズムを壊すシーンもありました。

勝負がついた第4Q終盤にはヒットされて負傷し、QB”ジョー・フラッコに交代。フラッコは焼け石に水ともいえるTDパスを決めております。

ディフェンス

本日もディフェンスが大崩壊。

ビルズQB”ジョシュ・アレン”に死角からサックを食らわせるシーンがあったものの、その強肩と優秀なレシーバー陣はビッグプレーを簡単に生み出します。

S”マーカス・メイ”がシーズンエンドした事もありますが、基本的にディフェンスのプレーコールが悪かったと思います。

顕著なのが以下のシーン。

ビルズのエースWR”ステフォン・ディグス”のTDシーンですが、ここでディグスをカバーしていたのがCB”ジャブリン・ギドリー”(Javelin Guidry)という無名の選手です。

実はこのTDシーン、直前にまったく同じコースに投げて同じマッチアップでTDレシーブされているものの、サイドラインを割ってTDが無効になりました。

かつ、この前にドラ6のCBながら活躍している”ブランディン・エコールス”(Brandin Echols)が負傷したために、代役でCBギドリーが入ったのです。

時系列にすると

1)CBエコールスが負傷してCBギドリーが入り、WRディグスのカバーにつく。

2)CBギドリーがマッチアップしたWRディグスへのTDパスが決まるがサイドラインを割って無効。命拾いをする。

3)命拾いしたにもかかわらず、全く同じコースのパスでWRディグスにTDを決められる。カバーしたのは同じくCBギドリーのみ。

 

お分かりいただけただろうか。

ジェッツD#は分かりやすい弱点をさらして、1回そこを突かれて命拾いしたものの、その弱点を放置しっぱなしでTDを喰らってるわけです。

見るからに「アレンにプレッシャーかけりゃ、封じれる」としか考えてない、もはや手抜きのD#コール。

前試合にジャガーズがアレンにプレッシャーをかけまくって、ビルズを6点に抑えましたがそれはジャガーズのパスラッシュがビルズOLを圧倒したからでしょう。

今週、ドルフィンズもカバー0のアグレッシブなディフェンスでレイブンズのオフェンスを沈黙させましたが、あれも優秀なCB陣があってこそです。

CBの補強に手を抜いたジェッツにできる策ではありません。

今回の大敗はおかど違いのアグレッシブなD#を参考にするも、コマの配置や状況に応じて使い分けるなど工夫や能力が無かった事だと思います。

 

ジェッツのD#がシーズン序盤は良かったのは、対戦相手の相性もあったのでしょう。

S”マーカス・メイ”が欠けた今回、ビルズの強力なホットラインを抑える能力はありませんでした。

スペシャルチーム

P”ブランデン・マン”が復帰しましたが、パントは今一つ伸びませんでした。ブランクが足を引っ張っています。

K”マット・アメンドーラ”が2度のFGを全て成功。

復帰したRB”テビン・コールマン”が33ydのリターンを見せております。

総評

QB”マイク・ホワイト”なら勝てるかもしれないと臨んだ試合でしたが、結果は大敗。

両者の戦力差はもはや横綱と幕下、ゴールドセイントとブロンズセイント、悪魔将軍とブロッケンマン・・、簡単に言うと天と地ほどの開きがあります。

 

ちなみに、ジェッツのD#は過去4試合で175失点。これはNFL誕生以来2番目に多い失点とのことです。
(NFLはいったい、どんなデータベースを持っているんだ?)

 

元HC”レックス・ライアン”もラジオ番組で「これは酷いディフェンスだ」「彼らにはセーフティーが居なかったと言い訳するつもりだろうが、どのチームも負傷者を抱えており、私も負傷者で5人のCBを失った事もあったが、それでもディフェンス力はリーグ5位だった」などコメントし酷評しています。

今回のディフェンスの話を蒸し返しますが、HC”レックス・ライアン”といえば、ジェッツが最後にプレーオフに行ったシーズンはCB”ダレル・リービス”とCB”アントニオ・クロマティ”というリーグ屈指のCBをそろえて鉄壁のD#を作りました。

父上バディ・ライアンの46ディフェンスを彷彿させる、鬼のような7人ブリッツなどアグレッシブなパスラッシュを使いましたが、その策も二人のシャットダウンコーナーあっての策でした。

近年のジェッツはドラフトでCB獲得を失敗しまくって、シャットダウンコーナーと呼ばれる逸材がここ10年存在しないのも、勝てない理由でしょう。

 

そして残念ながら私は悟りました。もうこれは、

シーズンエンド

です!!

プレーオフに行く確率ではなく、この力量でスーパーボウルに進出して勝利するなんて、ありえません。

 

この後の試合は、QB”ザック・ウィルソン”とQB”マイク・ホワイト”の若き二人のQBの経験値を積むことを目的としたほうがよいでしょう。

QB”カイラー・マレー”もQB”ジョー・バロウ”も1年目は良い成績を残していません。彼らの成功はこれからです。

何より、開幕前から懸念していたとおりDBの補強が弱すぎました。名のあるCBをFAで獲得すべきです。

 

期待に満ち溢れたシーズンでしたが、新HCと新QBで勝てるほどNFLは甘くありません。

1年鍛えなおして来シーズンこそリベンジです!!

終劇

 

しっかし、来シーズンまで長いなぁ・・・