絶望の開幕

いよいよQB”アーロン・ロジャース”が率いる期待に溢れたジェッツが開幕戦を迎えました。

相手はAFC東の王者ビルズ。

予想ではロジャースの加入により互角の勝負となるハズでしたが、試合開始直後にジェッツファンを崖から突き落とすような絶望が待ち構えていました

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スコア&ダイジェスト

ハイライト&データ[GAME CENTER(NFL.com)]

 

1Q

2Q

3Q

4Q

OT

TOTAL

ビルズ

3

10

0

3

0

16

ジェッツ

0

3

3

10

6

22

オフェンス

QB”アーロン・ロジャース”を先頭にジェッツが入場!

希望に溢れたシーズンの始まりに超満員のスタジアムのファンが歓喜をあげます。

 

が、ロジャースは4プレー目にビルズDE” レナード・フロイド”にサックされた直後、フィールドに座り込み、両肩を抱えられてサイドラインに下がりました。

 

映像を見る限り大丈夫そうですが、サイドラインの青テントからタンカにのせられ、そのままこの試合から除外となりました。
イヤァ━━ヽ(゚Д゚)ノ━━ン!!

 

 

ロジャースがいなくなるというという事は、この後に出てくるのは・・・

♪紛れもなく~~ヤツさ~♪(追悼・寺沢武一先生)

元ドラ1のお騒がせQB“ザック・ウィルソン”!!
イヤァ━━ヽ(゚Д゚)ノ━━ン!!

 

しかし、時折ミドルパスを通すもののビルズD#のプレッシャーが強すぎて苦戦。

RB”ブリース・ホール”のロングゲインが出るもFG止まりでTDまでは行けません。

 

改めてホールのロングゲインの映像を見ると追いかけてるWR”ギャレット・ウィルソン”(以下、ギャルソン)が喜んでいないで、全力で走ってブロックしてたらTDだったんじゃ・・
( ̄Д ̄;;

 

 

しかし、ウィルソンはプレシーズンより明らかに動きが良くなっている!いつものモタモタがなく、こころなしか動作がコンパクト。

・・・と思った矢先にビルズLB”マット・ミラノ”にインターセプトされてがっかり。
(TωT)

 

前半の得点は、ホールのロングゲインを起点に決めたFGを1本決めただけの3点

D#は頑張るがO#が脆弱。「これ、昨シーズンとおんなじパターンよね。」と察しのいいジェッツファンはもう諦めモードでした。
\(^o^)/オワタ

 

 

得点に期待できぬ後半開始早々、ジェッツファンの目を覚まさせたのが、新人王ギャルソンのレシーブ!

「そうだ!!こいつが居た!!今まで何をしていた!?」(ブロックをサボってたけど)

 

遊んでいたわけでなく、ずっとビルズのプロボウルCB”トレデイビウス・ホワイト”にビタビタにカバーされて動けなかったのだ。

肝心なところで、やっとホワイトのカバーを振り切ってリードボールをレシーブしファーストダウンに貢献。

 

しかし、RB”ブリース・ホール”とRB”ダルビン・クック”で攻めるもやはりFG止まりで、TDまでは至りません。

 

 

D#の頑張りで点差が開かないものの、このままジリ貧で負けるのか・・・

と、思った矢先に第4Qにチャンス到来!

WR”アレン・ラザード”とWR”ランドール・コブ”の元パッカーズコンビの力でレッドゾーン突入!!

敵陣4ydから放った勝負のパスは、プレシーズン3戦目でロジャースが放ったギャレソンへのTDパスと全く同じコース!

 

が、ギャレソンはエースCB” トレデイビウス・ホワイト”にカバーされており、プレシーズンとは難易度が違います。

エースWRvsエースCBの激突の結果は!

 

阻止されたと思ったら、刹那の瞬間にはたかれた手を下に回して指先でボールをたぐり寄せてレシーブ!!

何だこれは!運動神経がいいというレベルじゃねぇ!
!∑(゜ Д゜)

スーパーミラクルレシーブでTD!13-13の同点!!
( ゚∀゚)o彡゜

 

 

この後、ビルズQB”ジョシュ・アレン”がファンブルロストし、敵陣からのオフェンス。

4thDownインチのギャンブルをスニークで成功させて2ミニッツ。

ビルズにタイムアウトを2回使わせてFGを決めて

13-16 とこの試合初のリードを奪います。

 

しかし、試合終了直前にFGを決められて同点となりオーバータイムへ突入。

 

結末に関しては後程。
Σ(・ω・ノ)ノ!

 

ロジャース負傷という絶望から始まった試合ですが、昨シーズンはリーグ1位のD#であったビルズのパスラッシュやパスカバーがエぐすぎて、ジェッツのOLでなくてもロジャースへのヒットは免れる事はできなかったでしょう。

ロジャースにかつてのような華麗にパスラッシュをかわすフットワークは無いですし、トラブルは不可避であったと思います。

 

QB”ザック・ウィルソン”の動きがコレまでと違う事に関して、ロジャースと練習してきた効果もありそうですが、これまでロングゲインを見せてきたスクランブルを封じていた感があります。

記憶では前に行ったのは終盤のエンドゾーン手前で仕掛けた1回だけだったと思います。

恐らくジェッツはQBが2名体制でありウィルソンが負傷するとゲームオーバーなので、負傷を避けるために指示があったのかと推測します。

 

 

あと、2年のブランクかつRTにコンバートした”メカイ・ベクトン”は良かったです。

右から来るラッシュに全く力負けせず、パスラッシャーが遠回りせざる得ないシーンを何度も見ました。

ジェッツのOLはリーグで十分に通用するのだと、今後の試合で証明できるでしょう。

ディフェンス

「O#の不振はD#が耐えて待つ」という、昨シーズンに見慣れたそのままの展開でした。

C”ソース・ガードナー”&CB”D.J・リード”WR”ステフォン・ディグス”&WR”ゲイブ・デイビス”をカバーするのは良しとして、QB”ジョシュ・アレン”とRB”ジェームス・クック”にはかなり走られると覚悟していましたが、意外にもランD#が優秀でランの損失は97yd。

アレンのスクランブルにファーストダウンを更新されるシーンが何度かありましたが、予想よりかなり封じる事に成功しました。

 

正面はDLがOLを圧倒して穴を防ぎ、LBやSが外のランに素早く対応。ロスタックルのシーンもかなりあり、抜かれたら一気にエンドゾーンまで持って行かれそうなクックの加速をよく止めました。

 

DL”クイネン・ウィリアムズ、DL”ジョン・フランクリン=マイヤーズ”LB”C.J・モズリー”の圧力以外に、LB”クインシー・ウィリアムズ”がTDパスをカットする好プレーを見せ、昨年のドラ1LB”ジャーメイン・ジョンソン”はアレンの走りこむ穴を塞いでサック記録。

 

チームトータルで5サック、8ロスタックル、9QBヒットは全てビルズD#を上回っています。

 

 

極めつけがS”ジョーダン・ホワイトヘッド”の3INTでしょう。

2回はエンドゾーンへ走るWR”ステフォン・ディグス”へのロングパス。1回はWR”ゲイブ・デイビス”へのミドルを読んで横取りました。

 

これまでINTを量産するチームでは無かったので、開幕戦から3INTは驚きました。

 

毎回INTされた後のアレンの顔がかなり病んでいて、3本目のINTの後のドライブでは、スナップをこぼしてスクランブルに切り替えるもののファンブルロストする失態もありました。

 

初期型アレンからボールセキュリティはかなり改善されたと思いましたが、緊迫した状態で未だにユルユルになる悪いクセが出るようです。

昨シーズのプレーオフのベンガルズ戦でもほころびを見せ、アレンが成長の壁にぶつかっている感はあります。

 

とはいえ、オーバータイムに持ち込んだドライブは見事。ディグスへのパスが来ると分かっているのに止められませんでした。

 

CB”ソース・ガードナー”に関しては、ディグスにミスタックルしたり、ディグスとデイビスが交錯するルートを狙われてレシーブを許したり、いつもらしからぬ精彩を欠いたシーンもありました。

ロジャースを敬愛していただけに、ロジャースの離脱がショックだったように見えます(個人的に)。

メンタル面ではまだまだ成長過程のようです。

スペシャルチーム

オーバータームで勝利を決めたのが、プレシーズンで毎試合ビッグリターンを見せたドラフト外WR” ゼイビア・ギプソン”

「こいつはレギュラーシーズンのどこかでやってくれるぞ」と期待していましたが、まさか開幕戦のオーバータイムで衝撃の決勝パントリターンTDを決めるとは誰が予想できたのか。

 

毎回、凄い動きをするわけでないのに抜けるんですよ。

ルートを読むカンが優れているのでしょうね。

 

ジェッツは昔RB”レオン・ワシントン”という ベアーズ伝説のリターナー”デビン・へスター”とリターン王を争うぐらい凄いリターナーがいて、その頃はリターン王国だったのですが、ワシントンが移籍してからはサッパリでした。

 

私はギプソンにジェッツのリターン王国復活の夢を託しています。

総評

ロジャースが負傷した時、私は完全に \(^o^)/オワタ だったのですが、D#は諦めませんでした。

D#の不屈の精神のおかげで、開幕戦でビルズに勝利という価値ある1勝を手にすることができました。

 

勝利に関して補足すると、QB”ジョシュ・アレン”は過去4回のオーバータイムで勝ったことが0回。今回でオーバータイム5連敗となります。

アレンのオーバータイムと言えば、チーフスと試合終了直前に互いにTDしまくった、良い意味でのバカ試合を思い出します。

これは文章では言い表せない ディビジョナルプレーオフの最終戦は、昨シーズンのAFCチャンピオンシップと同対戦カードであるビルズvsチーフスです。 どちらも強力なオフェンスでワイ

 

 

気になるロジャースの状態ですが骨折は無いもののアキレス腱を断裂している可能性が高く、シーズンエンドの空気が漂っています。
イヤァ━━ヽ(゚Д゚)ノ━━ン!!

[2023/9/13 9:00追記]

ロジャースに関してIR入りと手術を行うと発表。つまり、わずか4スナップでシーズンエンドみたいです・・
(;´Д`)ノ

 

 

来週のカウボーイズ戦の先発は間違いなく”ザック・ウィルソン”ですが、バックアップQBも大至急で獲得しなければなりません。

はぁ、どこかに実績があってヒマそうなQBはいないかなぁ・・・

 

話戻して、今シーズンもジェッツのD#は相当強い事はたしかです。昨シーズン以上じゃないでしょうか。

RBとWR陣も充実して勝てるチームには違いないのですが、今シーズンも毎度お馴染みQB問題を抱えるハメになりました

 

しかも今後の対戦スケジュールが・・

 

Week02:カウボーイズ(開幕戦でジャイアンツ相手に40-0)

Week03:ペイトリオッツ(何年スィープされてるかワカランくらい苦手)

Week04:チーフス(王者)

Week05:ブロンコス(まぁ勝てるかな・・)

Week06:イーグルス(SB出場)

とBYE WEEKまで鬼のような相手ばかりなのです。

 

開幕前までは「強力なD#とロジャースのO#があれば勝ち越せるかも」と考えていたのですが、先発QBが”ザック・ウィルソン”となると、予想する勝率は半分以下。

 

開幕戦はなんとか勝利したものの、今シーズンもジェッツファンは毎週O#不全の試合を見ることを考えると、今からタメ息が止まりません。

なにわともあれ、今は開幕戦の大勝利の余韻に浸ってニヤニヤしておきましょう。
(キモっ(゚ω゚;))