断じて便乗映画では無い!
オフの間にしか出来ない久々の「映画の窓」の時間です。本日は「エクスプレス 負けざる男たち」を紹介します。
タイトルを聞いただけで「便乗映画か!?」「アルバトロスフィルム配給か!?」と思われてしまいそうですが、内容はしっかり作りこまれていて、断じて便乗映画ではありません。
(タチの悪いことにWOWOWじゃ「インビクタス」の初回直後に放送してましたw)
さて、その内容はブラウンズの永久欠番「45」に関する実話が元になっています。
「45」はこの映画の主役である黒人で初のハインズマン賞を受賞した「アーニー・デイビス」の番号なのですが、この選手はブラウンズで1度もプレーをしていないのです。
永久欠番といえば、そのチームに並ならぬ貢献をした選手に与えられる最大の名誉。なのになぜ、プレーしていない選手の番号が永久欠番なのか?。その謎があきらかになります。
ブラウンズファンはもちろんの事、NFLファンは見ておいて損はない1本でしょう。
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▼簡単なストーリー
実話を基に、将来有望とされながら惜しくも夭逝した黒人のアメリカン・フットボール選手アーニー・デイビスの人種の壁を乗り越えた活躍を描いたスポーツ・ドラマ。
露骨な人種差別がまかり通る1950年代。幼い頃から俊足だったアーニーはフットボールの世界でその特技を生かし、頭角を現わす。一方、シラキュース大学 のコーチ、シュワルツワルダーはチームのスター選手ジム・ブラウンのプロ転向により、新たな才能を探していた。やがて、チームの一員となったアーニーは瞬 く間に才能を発揮し、チームを栄冠に導くと共に人種の壁も乗り越えていく。そして、大学フットボール最高の名誉ハイズマン賞を受賞、プロ契約も決まり、ア メフト人生は順風満帆かと思われたアーニーだが…。
▼簡単な感想(ちょっとネタバレあり)
とにかく、最後の方のブラウンズのスタジアムの大観衆の前にデイビスが出るシーンは泣きが入りました。夢である場所でプレー出来ない事を知っていて、ファンの前に立つ姿はせつな過ぎる。(ノДT)
「タイタンズを忘れない」同様にロコツに人種差別が激しい中でも、屈することなく戦う姿にも感動しますね。
ところで、実はこの映画には見るべきところが、もう一つあります。
気付く人はスグに気付くのですが、1時間12~13分あたりでテキサスへバスで移動するシーンで、夕暮れの畑で3人の男の影が畑を耕すシーンがあります。
その上空になんとUFOが飛んでいるのです!!!マジメな映画なだけにスゴイ不自然なので、驚きますよ。Σ(・ω・ノ)ノ!
WOWOWでは月末に「幸せの隠れ場所」も放送するので、そちらも楽しみです。
▼キャスト
アーニー・デーヴィス | ロブ・ブラウン |
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ベン・シュワルツワルダー | デニス・クエイド |
ジム・ブラウン | ダリン・デウィット・ヘンソン |
ジャック・バックリー | オマー・ミラー |
ウィリー(アーニーの祖父) | チャールズ・S・ダットン |
ロイ・シモンズ | クランシー・ブラウン |
▼スタッフ
監督 | ゲーリー・フレダー |
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製作 | ジョン・デーヴィス |
脚本 | チャールズ・リーヴィット |
撮影 | クレイマー・モーゲンソー |
音楽 | マーク・アイシャム |
もーれつに感動しました。
いい映画を紹介していただき本当にありがとうございます。
コーチの
「我々は何か別のものと戦っている、絶対に勝たねばならない」
の言葉に涙してしまいました。
NFLネタにはいつも期待してますが、
こういうのもなかなか得られない情報です。
今後ともよろしくお願いします。
そう言っていただけると、記事を書いたかいがあり、とても嬉しいです。映画を通じてもアメフトの歴史と深さと面白さが分かりますね。
このセリフはフィールド上の対戦以外の差別という社会的問題に直面した時に放った名ゼリフ。たしかに、素晴らしいセリフでした。
素晴らしい内容なだけに、便乗映画のようなタイトルが残念です。(´д`lll)