歴史的な大改革

既にOTAが開始されていますが、遅ればせながらこのニュース。

既に周知の事実となっておりますが、なんとオーナー会議によりルール変更が入り、タッチダウン後のエクストラポイントのキックの地点が、これまで敵陣2ydから15yd地点へと大きく下がりました。

ちなみに、私のアイデア「FGはストラックアウト方式」は残念ながら否決されたようです。
(提出もしていない(・ω・))

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エクストラポイントのキックは15yd地点、D#側におまけが・・

ルール改正に至った経緯を説明しますと、まずエクストラポイントの成功率が99%なので「これって必要?」という疑問が始まりでした。

近年のNFLは伝統よりも安全面と公正さの強化と、エキサイティングなゲームの提供を求めルール改正が盛んです。

このムダとも思える伝統的儀式(?)も改正の対象となり、昨シーズンのプレシーズンゲームにて15ydからのエクストラポイントルールが実験的に適応されました。

 

そして、この度のオーナー会議にて本格的にエクストラポイントのキックは15yd地点から行うことが30対2 という圧倒的な賛成票をもって決まりました。

 

 新エクストラポイントのルールを説明しますと、

・タッチダウン(以下、TD)の後のエクストラポイントのキックは15yd地点より行う。
・2ポイントコンバージョンを狙う場合は従来どうり2yd地点より行う。
・キックをブロック、または2ポイントコンバージョンを阻止した後にインプレー(つまりINTしたとか)だった場合、D#側がボールを奪ってリターンTDを決めたら、D#側に2点入る。
・反則で仕切りなおしとなった場合、選択しなおせる。

となります。

 

15yd地点からのキック以外に注目すべきは、エクストラポイントのハズが下手したら敵側に得点が入る可能性があるという事です。

しかもキックでも2ポイントコンバージョンでも関係なしにリターンTDはD#に2点追加です。

って、事は、、時間ギリギリにTDを奪い同点となり、エクストラポイントで逆転勝利かと思ったら、ブロック&リターンTD喰らって、逆転負けという超最悪なケースもあるわけですね。

こうなったらSTは無事には帰れなそうだ。

 

あと、2ポイントを選んだO#が反則を犯した場合、15ydのキックへ変更OKという事も覚えておきましょう。

 

改正でどうゲームが変わる?

これまでNFLを見てきた方にとったら大胆すぎる改正。もちろん、ゲームの戦略に大きく左右します。

入って当たり前だったエクストラポイントの難易度が上がるということは、TDで結果7点入ると当たり前に思ってきたことが、そうで無くなります。

そして1点追加の保障がなくなれば、ショートヤードを取るのが得意なチームならば、2ポイントを狙い続けた方がお得なのかもしれません。

リンチやゴアなどパワーと強靭な足腰を持つRB、ニュートンなどの巨体とスクランブル能力とを兼ね備えるQB、スピードが無くても局地戦に強い高さとフィジカルがあるWRを有するチームならば、積極的に2ポイント狙いに行ってもおかしくはないでしょう。

 

そして、ティーボウのFBのような強靭な肉体と多少のパス能力(どっちが本職だよ)が、このルール改正によって起用方法が広がり、開幕ロースターに残る追い風となるかもしれませんね。

 

今シーズンはエクストラポイントでチームの明暗を分けるドラマが数多く展開されそうです。