マンガといえど・・・
バスケ、囲碁などマイナー競技にブームをよび続ける「少年ジャンプ」。とうとうアメフトまで手を広げた事は周知の事実です。その名も「アイシールド21」。ワタシも最近まとめて読みました。
ルールが難しいアメフトの世界を上手くデフォルメして、面白く描いています(画力もかなりあります)。
攻守が同じメンバー等、ありえない設定が多いですがそこは少年マンガ。しかし、マンガの中といえど、実際に戦略上どうなのか?ルール上どうなのか?と思う点が多い。
コンテンツ不足解消にもってこいのネタですので、これらを検証していきたいと思います。
第1回は誰もが疑問に思ったフォーメーション「ドラゴン・フライ」(参考:アイシールド21 第20巻)
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マンガ上では日本大学が使用していたフォーメーションで、QBを2人並べるとどちらにスナップされるか分からず、どちらもパスとランをするため対処方法が難しいとありますが、NFLで見たことがない。これって使えるのでしょうか??Wikiの「アメリカンフットボールのポジション」に記述がありました。
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ショットガンフォーメーションにおいて、RBに替えてもう1名QBを出し(QBと呼ばれるポジションは1名だが、控えのQBを使う)、QB2名体制で臨むフォーメーション、日大チームが開発したもの。
守備側からすればパスプロテクションに全力を挙げればいいが、どちらのQBからロングパスが出るのか、WR4名の誰が捕球するのか、どこからパス が出て誰にパスが送られるのか分からないため対応が難しく、ロングパスが決まりやすくなる。無論、QBを守るラインメンの壁が固いことが前提となる。
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実際には存在はするようです。さらに調べているとYAHOO知恵袋で同じ質問が取り上げられていました。これは調査が一気に楽になりました。長いので要約すると、
@メリット
・ボールスナップ受けた方が走り、受けなかった方がブロッカーになります。もちろんQBのブロックはたかが知れていますが、実は普通のフォーメーションよりブロッカーの人数が多くなる。
・QB2人だとどちらにスナップされたのかを確認している間にプレーを成功されてしまいます。
@デメリット
・QB2人と言うことは、FBまたはTEをカットしないと行けませんからランプレイの突破力は弱くなりますし、パスプレイでのターゲットは少なくなる。
そう、ドラゴン・フライを成立させるにはパス、ラン、ブロックと全てをこなす能力が高いQB2人が必要という結果になります。
学生アメフトならまだしも、専門ポジションを徹底的に鍛え上げた超人だらけのNFLにおいてはあまりメリットが無いのです。
ストーリーの後半には更にQBを3人並べた「ゴールデン・ドラゴン・フライ」も登場しますが、これも過去に実在し今では存在しないフォーメーションのようです。
[追記]
本当のドラゴンフライに関してはいろんな説があるようで、アイシールドはアイシールド上のドラゴンフライととらえた方がよさそうです。
出典:2ちゃんねるアメリカンフットボール実況用語集&AA集
→ドラゴンフライ
→ドラゴンフライ その2
私が行ってた高校では、部員が11人しかいなかったので攻守メンバー同じでした(汗
中学・高校レベルだとあの設定は違和感無いと思います。
つーか、アメフトって、漫画みたいな(笑)劇的な展開が発生し易いスポーツですから、漫画の題材には持って来いですよね。
たしかに部活でフルメンバー揃えるのは無理ですね(-_-;)失礼しました。
展開が劇的なのでファンが引きつけられますが、日本では認知度が低いから今まで題材になり得なかったようですね。認知度低いスポーツをここまで引き上げる作者の手腕はスゴイと思います。
(アメリカではアメフト漫画は無いのかな?)
リアルタイム検索でトレンド入り、おめでとうございます。
えっ、HiHi Jets「ドラゴンフライ」って、この記事じゃないの⁉