40ヤード走4.2秒の謎

主人公「小早川セナ」は40ヤード走4.2秒で走り、これは触れもしない光速のスピードだと、マンガの中では主張しています。では、40ヤード走4.2秒とはどれほどの速さなのか?

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まず、40ヤードとはどのくらいの距離なのかですが、1ヤードは0.91440183メートルなので、40ヤードとは約36.6メートルになります。

これを分かりやすく50m走のタイムに直すと5.73秒、100mならば単純に倍の11.46秒ですが、スピードに乗るまでが一番時間がかかりますので、40ヤード4.2秒というのは相当早いタイムだということが分かります。
(参考としてイチローは全盛期で50m=5.7 ~ 5.9だそうです。)
これをNFLで比較すると、どのレベルのスピードなのか英語版wikipedia「40-yard dash」をかなり要約すると・・

報告されている最速記録では
・ダリル・グレーンが4.12秒で最も早いと言われている。(非公式で4.09)
・ディオン・サンダース(元ファルコンズのCBでNFLとMLBの両方に出場し、スーパーボールとワールドシリーズ両方に出場した唯一の人物)は4.17秒という記録を残しているそうです。

現役の最速はファルコンズのCB、D・ホールが4.15秒。
続いて、ペイトリオッツのWR、ランディ・モスが4.25秒。
セインツのレジー・ブッシュが4.33秒。
QBならマイケル・ヴィック(闘犬問題で今シーズンは不在)は4.3秒だそうです。

以上の事から、40ヤード4.2秒というタイムはプロの最速です。まさにフィールド上では誰も追いつけません。
しかし、wikipediaの記述にこうもあります。

[多くのアナリストは40ヤード走のタイムは実際の実力と関連性が無いとあります。
なぜなら、ほとんどのプレーヤーがこの距離をゲームで全速力で走る事がめったにない。むしろ相手に早いスピードに見せるかの方が(俊敏性の事でしょうかね。)重要。
例えば、数々の記録を打ち立てた名WR「ジェリー・ライス」も4.7秒(平凡なWRレベル)だった。
その他の例を挙げても40ヤード走自慢の選手はあまり、活躍していない。]

なにわともあれ4.2秒はフィールド上では光速です。