これぞブリーズ

ワイルドカード最終戦は 4年ぶりプレーオフのセインツ vs 2年ぶりプレーオフのパンサーズの今シーズン3度目の対決。

レギュラーシーズンではセインツが2戦とも勝利しているだけに、パンサーズはここで借りを返したいところ。

とにかく前試合の両者のO#が酷かっただけに、この試合で口直ししたいところですが、果たして その結果は?

[SPONSORED LINK]

スコア&ダイジェスト

ハイライト:Youtube

2018年 1月 7日

 

1Q

2Q

3Q

4Q

TOTAL

パンサーズ

0

9

3

14

26

セインツ

7

14

3

7

31

 

総評

パンサーズO#は再三のチャンスを得るも決め切らず第3Q終了まで得点がK”グレアム・ガノ”が4本のFG(最初の25ydのFGを外し、前半終了間際の58ydを決める不安定さ)という、決定力の無さが響きました。

 

対してセインツは第3Q終了までに3本のTDパスと1本のFGでパンサーズを12点リードします。

特に印象的なのがパンサーズがFGを外した直後のセインツO#にてQB”ドリュー・ブリーズ”がWR”テッドギンJr”へ80ydの超ロングパスTDを決めるシーン

まだ試合序盤で慎重に組み立てる事を予想したラン対策重視のD#を敷いていたところにギンちゃんへの1発は、パンサーズD#にとって裏をかかれたでしょう。

このプレーでモメンタムを掴み、前半のうちに大量得点をあげたセインツの攻勢が勝負を決めました。

前の試合のパスがあまりに酷かったので、ブリーズのパスの素晴らしさに私の本音が出ましたよ。

後半はパンサーズが立て直し、レギュラーシーズンは負傷からの復帰後 調子が上がらなかったTE”グレッグ・オルセン”の活躍により、5点差まで差を詰めます。

しかし、パンサーズは2ミニッツを切り、トドメを刺しにきたセインツのギャンブルを止めるシーンで、思わずSS”マイク・アダムス”がINTしてしまいます。

ギャンブルなのでパス失敗ならばパンサーズのO#は自陣47ydから開始だったものの、INTした地点からパンサーズO#になるので、自陣31ydからのO#になってしまい16ydもロスの自爆。

 

この後、パンサーズは残り41秒の時点で敵陣21ydまで進んでいたので、もしもこのロスした分がなければ敵陣5ydに到達していたことを考えると、INTはかなり余計でした。

加えて、もしも第1Qに外した25ydのFGを決めていれば2点差で、ラストはパンサーズのFGで逆転勝利だった可能性もあります。

スポーツの結果に「たられば」はありませんが、少しのミスが無ければ結果を変えていたかもしれないだけに、無視はできません。

セインツ ドリュー・ブリーズ パンサーズ キャム・ニュートン

セインツQB”ドリュー・ブリーズ”のスタッツは23/33回376yd獲得2TD、1INT。

今シーズン セインツの強みであるはずのランO#は、イングラム23ydカマラ22ydと不発。代わりにWR”マイケル・トーマス”が131yd獲得、WR”テッド・ギンJr”は115yd獲得1TDとパスO#が爆発しました。

前半にセインツD#陣がパンサーズO#にTDを許さなかったのも勝因です。D#が踏ん張れるセインツ久々のスーパーボウル制覇、あると思います。

 

パンサーズ キャム・ニュートン

一方、敗れたQB”キャム・ニュートン”のスタッツはパス24/40回349yd獲得2TD、ラン37ydの活躍。

復帰からパフォーマンスが上がらなかったTE”グレッグ・オルセン”が107ydレシーブ1TDでチームトップの活躍。ドラ1RB”クリスチャン・マキャフリー”もランのみならずレシーブで101yd獲得1TDと爆発しております。

しかしながら、エースWR”デビン・ファンチェス”が足を負傷した上にビタビタにカバーされたのが、決定力を欠いた理由の1つです。

 

第4Qにニュートンがサックされた際に脳震とうの疑いで、サイドラインに下がるも1プレイだけバックアップのQB”デレク・アンダーソン”に交代したシーンがありました。

しかし、ニュートンが医療用テントに入ってから出て、プレー続行が許可されるまでの時間の短さに、脳震とうプロトコルが適切に行われていない疑いがあり、NFLが調査に乗り出すニュースが報じられました。

実はニュートンは脳震とうではなく、サックされた際にヘルメットがずれてアイシールドの一部が目に刺さったとのことです。この後にニュートンは何事もなかったようにRB”クリスチャン・マキャフリー”に56ydのTDパスを決めています。

HC”ロン・リベラ”は「サイドラインに下がる際にふらついたのは演技で、デレク・アンダーソンの投球練習の時間を稼いだ」と脳震とうで無かった事を説明。

パンサーズが敗退した今となってはそれほど問題ではない事ですが、これが脳震とうと判断された場合ニュートンは試合続行不能となり、QB”デレク・アンダーソン”が試合終了まで投げることになります。

 

1発勝負のプレーオフにて、これまで先発QBは脳震とうを起こしてもそれを隠してプレーを続けることは可能でした。しかし、今シーズンは医者のチェックで脳震とうと判定された場合プレーできなくなるため、今後の試合で脳震とうが勝敗を左右する可能性は十分にあるでしょう。