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っぱりこうなるのね
大金を投じて大補強を行ったにも関わらず、プレーオフ進出を逃したジェッツのHC”エリック・マンジーニ”が解雇となりました。

不仲説がある師匠のペイトリオッツHC”ビル・ベリチック”を打倒に執念を燃やすも、わずか3シーズンでHC終了です。

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▼エリック・マンジーニとは?
“エリック・マンジーニ”とは過去はペイトリオッツのスタッフで、HC”ビル・ベリチック”はマンジーニがボールボーイをやっていた頃から目をかけて育て、ペイトリオッツが第39回スーパーボールを制覇した後のシーズンのオフ、攻撃と守備の両コーディネーターを同時に失うという危機的状況に陥った時に、ベリチックはマンジーニをディフェンスコーディネーターに就任させました。

しかし、翌年にマンジーニはジェッツからHC職へ要請されます。ベリチックはマンジーニを引き止めたが、マンジーニは師匠に逆らって2006年1月24日に前HC”Herm Edwards”の後を継ぎ、ジェッツのHCに就任。

同年にケガから復帰したQB”チャド・ペニントン”の活躍も手伝ってシーズン10勝でプレーオフ進出。
その手腕からファンからジーニアス(天才)という言葉とひっかけて「マンジーニアス」という造語も出来ました。
しかしプレーオフ1回戦で師匠ベリチックの宿敵ペイトリオッツに当たりダブルスコアで敗退。そのシーズンは3回もペイトリオッツと対戦したにも関わらず1勝もできず。

翌の07シーズン、チームをプレーオフに導きカムバック賞を受賞したQB”チャド・ペニントン”をスターターにする事を拒否。この頃から既にチャドとの仲はよく無かったようです。
しかしこのシーズンのスターターは結局はチャドでしたが、足の負傷により途中で先発を2rdQB”ケレン・クレメンス”に交代。

今までの4-3体系からマンジーニが推奨する3-4体系に守護神LB”ジョナサン・ビルマ”が適応できず守備が不振となり敵のラン攻撃にズルズルヤラれ、OL“ピート・ケンドール”は契約に不服でジェッツを抜けたためOLも超弱体化してランもパスも振るわず、わずか4勝でシーズンを終えました。

そして08シーズンは己のキャリアを賭けた大補強を行います。
OL”アラン・ファニカ”、”ダミアン・ウッディ”、DL”クリス・ジェンキンス”、LB”カルビン・ペイス、”FB”トニー・リチャードソン”、と各チームの名だたるプロボウラー達をバンバン獲得して湯水のように大金をつぎ込みます。
そして、QB”チャド・ペニントン”をキャンプで高いパフォーマンスを見せたにも関わらずバックアップに降格し、QB”ケレン・クレメンス”を先発に登録。

しかし、NFC決勝で敗れたパッカーズの鉄人QB”ブレット・ファーブ”が引退を撤回し、ファーブがパッカーズと絶縁状況になったら速攻でファーブを獲得。キャップスペースを空けるべくJETSに7年所属し、チームを3度プレーオフに導いた”チャド・ペニントン”を電撃解雇しました。(クレメンスは再びバックアップに)

そして、もはやご存知のとおり、補強が身を結びチームはシーズン中盤にAFC東の単独首位に着きます。しかしシーズン終盤は不振チームに負けて失速し、最後はQB”チャド・ペニントン”を拾ったライバル”ドルフィンズ”に優勝争いで負けてシーズン終了となりました。

▼総評
コーチとしてはあまり選手に激を飛ばすタイプでは無く、静かに指示するタイプ。就任当初は穏やかであった顔つきも負けこんだ事と打倒ベリチックへの執念のためか、醜い顔つきに変わってしまった感じがします(自分的な感想)。

そして暴走気味の補強と、リーダーシップが強くロッカールームでも人気が高いチャドを捨ててまでファーブを獲得する所は、もはやチーム力は必要とせず金の力で何としてでも勝とうとする姿勢が見えて、ジェッツファンから見ていてもビミョーでした。

しかし師匠のベリチックはWR”ランディ・モス”や”ウェス・ウェルカー”を拾い上げてNFLを代表するレシーバーに育て、今シーズンはスーパーボウルQB”トム・ブレイディ”や多くの主力をケガで失っても、次から次へと選手の才能を開花させ、プレーオフは逃したものの勝率でジェッツを上回りました。
特に高校生から先発経験の無いQB”マット・キャッセル”をわずか3ヶ月でスターにしてしまうのは魔法としか言いようがありません。

勝率でも手腕でも育成においても、結局はベリチックの足元にも及ばなかったマンジーニ。次のチャンスがあるのかもビミョーな所です。

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:こんな時代もありましたが・・・・

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:こうなりました。
結局マンジーニはベリチックに勝てず。このまま消えるのか?