激闘!リターンマッチ
今年はワイルドカードからの出場となった常勝コルツは昨シーズンのレギュラーシーズンとプレーオフで2試合敗北しているチャージャーズとまたも対決。
コルツは今シーズン接戦の末に勝利しているものの、ペイトン・マニングが自身ワーストの1試合6INTを喫している天敵なだけに苦戦が予想されます。
一方チャージャーズはトムリンソンがこれまた昨シーズンと同様ケガを負っている状況。
しかし両者とも開幕ダッシュに失敗するものの徐々に調子を上げて勝ち抜いてきたチームですので好試合が期待されます。コルツは天敵相手にリベンジなるか?
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▼過去に渡って名試合を繰りひろげてきた2チームは今回もドエライ試合を見せてくれました。
コルツが14-17でリードするもチャージャーズがFGで試合終了直前に同点に追いつきオーバータイムに突入。
有利な先制をチャージャーズが取り、コルツの反則に助けられながら攻撃権を渡さず、最後はRB”ダレル・スプロレス”のTDランで勝負を決めて2年連続でチャージャーズはプレーオフでコルツを破りました。
チャージャーズRB”トムリンソン”は故障を抱えながらも序盤に出場し、5回25yd1TDと活躍。
そしてトムリンソンの代わりに中盤から後半にかけてランとリターンで大活躍したのが身長168cmのミニマムRB”ダレル・スプロレス”。OLの開けた小さな穴から飛び出す姿はまさに「黒い弾丸」。
エンドーゾーン目前でファンブルし得点のチャンスを潰すシーンもありましたが、コルツLBはスプロレスを捕らえる事ができず、105yd獲得2TDの活躍。
QB”フィリップ・リバース”の低いパスを走りながらキャッチし、そのまま激走する姿はシビれました。
そしてチャージャーズの意外な勝因はスーパーパンター”マイク・サイファーズ(Mike Scifres)”の存在。
ジェッツも今シーズンはこいつのバックスピンをかけてボールを止める変態パントにヤラレましたが、それがこの試合でも炸裂。
超ロングパントや敵陣1ydで止める好パント連発で常にコルツに悪いフィールドポジションからのスタートを与えて”ペイトン・マニング”の攻撃を封じる。
コルツもマニング得意のオーディブルでタイムクロックが0になる直前まで攻撃しないことを印象づけておいて、突然ノーハドルのクイックスタートでチャージャーズ守備が対応できない間にロングパスを通してタッチダウンを奪うなど頭脳プレーも見せてチャージャーズを追い込みました。しかし”ダレル・スプロレス”止められないLBの弱さが致命的となり敗北。
チャージャーズが次戦スティーラーズ戦にコマを進めました。
2008年11月23日 @LPフィールド
1Q | 2Q | 3Q | 4Q | OT | Total | ||
コルツ | (12-4-0) | 7 | 3 | 7 | 0 | 0 | 17 |
チャージャーズ | (8-8-0) | 0 | 14 | 0 | 3 | 6 | 23 |
Game Stats |
[引用:NFL JAPAN]
サンディエゴ・チャージャーズ対インディアナポリス・コルツのAFCワイルドカードは、オーバータイムの末、チャージャーズが23対17で勝利。チャージャーズは、昨シーズンのディビジョナル・プレイオフに続き、ポストシーズンでコルツを撃破した。
チャージャーズは、第4Q残り31秒にFGで同点に追いつくと、オーバータイムで最初に攻撃権を獲得。そして、RBダレル・スプロレスが22ヤードの決勝TDランを挙げ、熱戦に終止符を打った。スプロレスは、ラン23回105ヤード、2TD、レシーブ5回45ヤード、さらにキックオフ、パントの両リターンを合わせ1人で計328ヤードを稼ぐ大爆発。故障のため試合序盤しか出場できなかったエースRBラダニアン・トムリンソンの穴を見事に埋めた。QBフィリップ・リバースは、パス36回中20回成功、217ヤード、1INTに終わったが、TEアントニオ・ゲイツがレシーブ8回87ヤードと活躍した。
第1Q、TDランでコルツに先制を許したチャージャーズだが、第2Q早々にトムリンソンのTDランで同点。一度はFGで再びリードされたが、スプロレスのTDランで14対10とリードして前半を終える。チャージャーズは第3Q、守備の隊形が整っていない一瞬の隙をつかれ、相手WRレジー・ウェインに72ヤードTD捕球のビッグプレイを許し、逆転されてしまう。さらに敵陣2ヤード地点でスプロレスがファンブルロス。第4Q早々にもFG圏内に進みながらリバースがINTを献上と、ターンオーバーを連発し、追い込まれる。
だがチャージャーズは、試合時間残り3分を切ったところでPマイク・シフレスが敵陣1ヤード地点に蹴りこむ好パントを見せると、ここで守備陣が踏ん張り、敵陣38ヤード地点から攻撃スタートのチャンス。残り31秒でKネイト・ケディングが26ヤードFGを決め、土壇場で17対17と追いついた。そして、オーバータイム最初の攻撃で、相手の反則にも助けられ敵陣深くに進むと、最後はスプロレスがTDランを決めた。
一方のコルツは、痛恨の逆転負けで昨年の雪辱を果たすことができず。QBペイトン・マニングは、パス42回中25回成功、310ヤード、1TDとリーグMVPに相応しいプレイを披露したが、ラン攻撃はRBジョセフ・アダイが16回44ヤードに終わり、トムリンソンをほぼ欠いた状態のチャージャーズに64対167と獲得ヤードで大差をつけられた。守備陣は自陣エンドゾーン内でファンブルリカバー、INT奪取と、ぎりぎりの所で粘っていたが、最後に踏ん張りきれず、オーバータイムでは3度の反則。特に、自陣35ヤード地点で15ヤード罰退を科されたフェイスマスクは致命的なミスとなった。